北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

二人の先輩

3月31日をもって、

二人の教授が退官されることを、

IMG_0128新聞が報じていた。

どちらもよく知る顔なじみの、

帯広畜産大学の宮原教授と北村教授。

私の5年先輩になるお二方は、

私の学生時代には、

教授ではなく助手だった。

当たり前ではあるが

当時は先生というより

年の離れていない先輩であり

我々学生たちの兄貴分のような存在だった。

教授や助教授には言いづらいことも

この兄貴分のようなお二人の先生には何でも言うことができた。

一緒に生協食堂で昼飯を食べたり

夜は遅くまで酒を飲んだり

バカなことを言って困らせたり

いつも我々後輩学生と共にいてくれた。

お二人の顔を新聞紙上で見て

そんな懐かしい記憶がフラッシュバックして止まらなくなった。

それから40年近くの長きにわたって

畜大で学問を続けられて

今日の定年退官の日を迎えられた

お二人の先生には

心から

お疲れ様でした!

ありがとうございました!

と言いたい。 

新聞の写真に添えられている

それぞれの一言が

とても印象的だった。

宮原先生は

「何が起こるか分からないのが臨床の醍醐味」

IMG_0129これはまさに

臨床家魂そのものという言葉で 

同じ様に今も臨床を続けている私は

強く共感する言葉だ。

このブログを細々と続けているのも

何が起こるか分からない臨床現場の

記録としての意味はあるかなと思っているので

宮原先生のこの言葉からは

あらためて勇気をいただいた。

北村先生は

「顕微鏡の中はまるで望遠鏡でのぞいた星空のように美しい」

IMG_0130これは全く

詩人の言葉である。

地道な基礎研究を続けられてきた原動力には

こういう詩的なモチベーションがあるのだ。

私が夜の仕事で往診に行った時の

ゆきかえりの道の星空を美しいと思って

一句俳句に詠んだりする事と 

全く同じ様な気持ちで

北村先生が学問をしているのだ

と思うと

とても嬉しくなった。

北村先生!俳句やりませんか(笑)

私は今

このお二人の先輩の

含蓄のある言葉に

とても癒されて

感動している。 


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牛のイボ取り大成功

和牛生産の◎牧場から、

「尻尾の付け根に変なカタマリが・・・」

という稟告。

尻尾を上げてみると、

それはまるでウンコの塊がこびりついているような、

しかし、取ろうとしてもしっかりくっついている。

乳嘴腫(にゅうししゅ)あるいは、乳頭腫(にゅうとうしゅ)

あるいはパピローマなどと呼ばれている

IMG_0030いわゆる「イボ」である。

よく見ると

大きな塊の隣に

尻尾の先へ向かって

数珠状の小さなイボが

鈴なりになって

流れるように付いていた。

「どうにかして、取ってくれないべか・・・」

IMG_0031ということになった。

小さなイボであれば

私は強引にむしりとって終わりというのもある。

しかし

これはむしり取れるほど小さくもない。

イボの根っこが細ければ

ハサミで根元をちょん切って終わりの場合もある。

しかし

この場所をハサミで切断すると

切断面がちょうど

肛門と接触する位置なので

糞便の汚染が続き

感染して最悪化膿する恐れがある。

そこで

一番良い方法を考えた結果

イージーカットというゴムリングを装着し

IMG_0032そのまま放置する事にした。

写真のように

この連続したイボは

うまい具合に

イージーカットの小さなゴム輪で

IMG_0034ひとまとめにできる大きさだった。

全てのイボがまとめられ

根元にゴム輪がかかっていることを確認し

一ヶ月間放置した。

私のした事はそれだけだった。

一ヶ月後に

その牛のことを◎さんに尋ねてみたら

「きれいになくなっているよ。」

という返事だったので

牛を捕まえて

その写真を撮らせてもらった。

IMG_0123その尻尾の根元は

綺麗さっぱりとイボが取れて

白い色の瘢痕が残っているだけだった。

今回のイボ取りは

思惑通りの

大成功だった。



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象のナナが残したもの。

いくら象の知能が高いといっても、

子象の時から北海道に憧れて、

北海道に住みたい、

などとは夢にも思っていなかっただろう。

子象のナナは人の手によって、

生地から遠い北海道へ強制的に連れられてやって来た。

それから58年間、

十勝おびひろ動物園の象として生きた。

58年間も生きていれば

周りの環境や人々の考え方も

446ADC15-8B27-469D-A8E5-51B66EF59E15大きく変わってゆく。

動物園の存在意義も変わり

動物福祉の考え方も広がり

今後もそれはさらに変わってゆくだろう。

その中で

ナナは一時代を生き抜いた貴重な象である。

私が帯広畜産大学の学生だった時

16921D73-9479-47A1-B659-3D79E013227A同級生がナナに嵌まり

動物園へ通い詰める友人がいた。

今その友人は

野生動物学の先生になって

人と野生動物の関係を説く人になっている。

新聞記事によれば

おびひろ動物園の野生動物の

BAD143EF-2926-43C9-A1A7-4E0B16D7A2EB飼育方法について

動物愛護団体などから

最近は批判的な意見が相次いでいるようだ。

しかし

この地球上で

象という動物の存在は

人間の思考と行動だけで

どうこうできるものではない

と私は思う。

象の体は人間よりはるかに大きい。

象の足は人間よりはるかに太い。

象の鼻は人間よりはるかに進化している。

象の妊娠期間は人間よりはるかに長い。

象が怒り出したら人間は手に負えない。

そんな象という動物は

人間よりもスケールか大きい。

地球には人間よりもスケールの大きな動物種が

多く存在している。

その代表格が

象だと言えるのではなかろうか。

象のナナの姿に見惚れ

象のナナを好きななり

象のナナを愛し

象のナナの死を悼む人たちは

象のナナのスケールの大きさに気づいた人たちだと思う。

と同時に

自分のスケールの小ささに気づかされた人たちだと思う。

我々人間は

自分よりもスケールの大きな動物の存在に気づき

それらの動物たちに

もっと尊敬の念を持って

接してゆくべきだろう。

象のナナの死をきっかけに

新聞紙上には様々な記事が書かれた。

その中で

十勝毎日新聞の

上・中・下の3回にわたる特集記事は出色で

B7DBA067-1CCB-458E-AB5C-E5D4F0B1C4AF素晴らしい内容だと思った。

象のナナの事をずっと取材し

記事の中で

多くの問題提起をしてくれている。

全て写真に撮って

このページに貼り付けたので

クリックしてぜひ読んでいただきたいと思う。

記事を書き続けた松田亜弓さんという記者と

私は面識がないけれど

私は最後に

松田記者に

心から敬意を表したいと思う。


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帯広市民芸術祭も中止に

毎年ゴールデンウイークに、

帯広市民文化ホールで行われる、

帯広市民芸術祭。

今年のコロナウイルス騒ぎで、

開催準備委員会の会議が、

延期を重ねていたのだが、

昨日また主催者から通知が届き、

IMG_0113その内容は「中止」だった。

延期の噂は前々からあったのだが

結局は延期も目処が立たずに

中止となった。

今の北海道ばかりではなく

日本の、いや世界の情勢を考えれば

仕方のないことである。

私は毎年(と言っても一昨年からだけれど)

この市民芸術祭の舞台部門に

帯広能楽同好会として参加して

仕舞(しまい)と謡(うたい)を発表している。

喜多流の塩津圭介先生のご指導のもと

IMG_0096初心者ながらも

毎年少しづづ会員を増やし

そのお稽古の成果を確認する場として

ちょうど良い舞台だったのだが

残念ながら今年は

中止になってしまった。

いつもその時

帯広能楽同好会のチラシを配ったりして

当会のアナウンスの場としても

ちようど良い場所だったのだが

IMG_0114今年は残念ながら

中止になってしまった。

とても残念なので

せめて

このブログの記事に書いて

帯広能楽同好会の存在を

少しアピールしておこうかと思う(笑)

能楽に興味のある方は

ぜひ私の方へご連絡ください!


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「集乳停止」と「生産調整」

お湯の代わりに牛乳でカップ麺を作ったところで、

どれだけ牛乳の消費が伸びるかはわからないが、

そんなことをまた考えるような事態になってしまった。

コロナウイルスの影響で、

学校給食の牛乳の消費がなくなり、

生乳がダブついている。

冬期はもともと

そんな緊急事態にならずとも

生乳の消費が落ち込むらしい。

昨年の暮れあたりから

我々業界の間では

農協系統以外の生乳卸業者

いわゆるアウトサイダーへ出荷している酪農家の間で

不思議な現象が起こっていた。

ある日突然

出荷する乳汁の品質が不適合とされ

買ってもらえなくなってしまうのだ。

我が診療地区にも何軒かの

アウトサイダーへ出荷している酪農家がいて

突然の乳汁の品質低下に驚き

その相談を受けていた。

突然の乳汁の品質低下は

餌や環境などの変化によって起こることがある。

相談を受けてから色々と原因を探った。

ところが

今回は、その原因が全く特定できず

不思議な感じを拭い去ることができなかった。

そうこうしているうちに

IMG_0097昨日の

北海道新聞と

十勝毎日新聞に

そろってこんな記事が出た。

「MMJ生乳集荷一部停止」

「MMJが集乳停止」

という見出しが

IMG_0098第1面に掲載された。

生乳卸業者が

「集乳停止」すれば

酪農家は「収入停止」となる。

我が診療地域の

アウトサイダーへ出荷している酪農家は

みな頭を抱えていたのだが

不思議だったのは

品質が悪いとされた酪農家と

問題なしとされた酪農家があり

その違いが不明だったこと。

MMJの品質検査では差が出たらしいのだが

これを疑問に思った酪農家が

独自で検査したら

全て品質には問題がなかったというのである。

私は検査には立ち会っていないけれども

そういう噂を聞くたびに

これは品質の問題ではなく

単なる生産調整ではなかろうか

と思うようになっていた。

生乳の「生産調整」という言葉は

酪農業界では

過去に何回も取りざたされた言葉である。

生産の調整が難しい生乳を生産する酪農業界が

最も悩まされるのがこの「生産調整」である。

かつて

農協(ホクレン)系の生乳卸業と

生産者(各酪農家)の間で

この「生産調整」をめぐって

どれだけ苦労をして

問題をクリアしてきたか

その記憶はまだ

私の頭の中にも生々しく残っている。

当時の酪農家の方々の嘆きを

私はどれほと聞かされたかわからない。

そんな気持ちで私は昨日の新聞記事を読んでいた。

今こそ

アウトサイダーの生乳卸業者は

この事態の責任を

酪農家に全ておしつけるようなことをせず

真摯に問題の解決にあたってほしいものである。


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旅行中止の代わりに「森のレストラン」へ

予定していた旅行は、

関東ホトトギス大会という俳句のイベントで、

群馬県の伊香保温泉に行き、

桐生に住む長女に会うはずだった。

ところが

新型コロナウイルスの流行で

思いもよらぬ事態になって

全て中止・・・。

職場からもらっている連休はそのままなので

かえって自宅でゆっくりと

くつろぐことが出来た。

昨日の日曜日は

息子夫婦も同様に休日だった。

そこで

我々夫婦と

息子夫婦と孫とそろって

息子の親友が経営をしている

「森のレストラン」へ

食事に出かけることにした。

息子夫婦と我々夫婦で

そろって

昼間からゆっくりと

外食(ランチ)に行くなどという事は

思えば今まで全くなかった。

コロナウイルスで

経済が回らず大変な事態になり

多くの方々が苦しんでいる。

特に飲食店や

接客などのサービス業や

交通機関の仕事に携わる方々は

直接のダメージが大きいようだ。

IMG_0081先が見えない状態が

まだまだ続くようなので

なんとも心苦しい。

そんな中で

思いもよらぬ休息と

美味しい御馳走を

身内だけで

IMG_0090いただけるというのは

幸せな事だった。

「森のレストランTOBACHI」の

ドアを開けてみると

お客さんが結構入っていた。

息子の親友の店主によれば

IMG_0091一時は誰も来なくて大変ったが

最近ようやく

お客さんが戻ってくるようになり

今日は特別な客の入りなのだそうだ。

我々一家は

店の隅のテーブルを占領して

IMG_0087午後2時過ぎ頃から

閉店時間の4時半過ぎまで

御馳走を堪能させてもらった。

ステーキやハンバーグはもちろん

おすすめメニューのポークチャップの

厚さが数センチもある地元産の豚肉にも感動。

IMG_0086息子夫婦が車の運転をしてくれたので

妻と私は

日の高いうちから

ワインを開けて飲むことが出来た。

「森のレストランTOBACHI」は

IMG_0084ワインの店というわけではないので

ハーフボトルしか置いていなかったのだが

何品もの美味しいお皿とともに

そのハーフボトルを飲んでいるうちに

ボトルの追加注文が止まらなくなって

IMG_0089テーブルには

ワインの空き瓶が

何本も並ぶという有様に(笑)

閉店時間が過ぎ

お客は我々だけになり

息子の親友の店主のT君には

すっかりお世話になってしまった。

帰りの車の助手席から

IMG_0094十勝平野の

西の地平に沈む

夕日が

とても綺麗に見えた。


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お疲れ様!象のナナ、やすらかに。

おびひろ動物園の、

象のナナが亡くなった

「亡くなった」あるいは、

「死亡した」
という言葉は、

テレビ・ラジオや新聞などでは、

人間だけに使われる言葉らしく、

象のナナが亡くなった事は、

IMG_0049新聞では

「象のナナ、死ぬ。」

と表現されていた。

しかし当ブログでは

そのような業界の言葉の縛りはないので

象のナナの死をどう表現するかというのは

私の一存で決めることができる。

私の気持ちに一番近い言葉は

「亡くなった。」

なのである。

IMG_6926享年59歳。

この「享年」という言葉も

テレビ・ラジオや新聞などでは

人間だけに使われるらしく

象のナナが死んでも

「推定59歳。」

IMG_6986とだけ書かれており

「享年」の文字はない。

しかし当ブログでは

業界用語の縛りも何もないので

象のナナの死亡時の年齢については

「享年59歳。」

と書かせていただく。

IMG_7014





その方が

私の気持ちとして

しっくり来るのである。

IMG_0004象のナナは

私と同世代であり

今の私と同じだけの時間を

この世に生きてきた。

自分と同じ年の動物に出会うと

特別な感情がが湧いて来るものである。

おびひろ動物園の象のナナは

そんな存在だった。

IMG_0054そして

今後のおびひろ動物園で

そのような存在の動物が飼育されることは

もう無いだろう。

何かもう胸がいっぱいで

書きたいことが書けなくなってきているのだが

IMG_0053ひとつだけ

書いておきたいことがある。

それは

ナナが立てなくなったのが、1月19日。

亡くなったのは、3月4日。

その間

45日間もの間

寝たきりで生きていた。

この事実は

「象が起立不能になったら自らの内臓の重みで数日で死んでしまう」

IMG_0058という既成の見解を覆した。

看病した飼育スタッフの方々の努力と

象のナナ自身の生きる力によって

この事実が

打ち立てられたのだ。

お疲れ様!象のナナ

どうぞ

やすらかに。



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十勝っ子気質

北海道の中でも、

十勝地方はどちらかと言えば雪の少ない地方、

ではないかと思われる。

65C8B1A5-2A1B-47FF-8114-720FBA312F5Cただし、

トータルの積雪量が少なくても、

ひとたび降り始めると、

まる1日から2日程度かけて、

どっさり降るのが十勝地方の特徴である。

95D4645B-A43C-4A9F-B809-445D52F89F5F雪ばかりではなく

雨の降り方も全く同じで

降りはじめると

数日間いやというほど降る。

その原因は

東北地方の太平洋側を

急激に発達しながら北上してくる

爆弾低気圧であることが多い。

十勝地方はこの爆弾低気圧の影響を

非常に受けやすい地域のようである。

爆弾低気圧ばかりではなく

数年前

北海道への台風の直撃によって

十勝地方が最もダメージを受けたのも

まだ記憶に新しいところである。

12B9565F-63BD-44F1-8427-CCD870DCC2A9そのダメージの受け方は

「ほどほど」とか「いいかげん」

ということがなく

「とことん」「ていっぱい」

にやられるのが

十勝地方の気候風土のような気がする。

それは

十勝地方に住む人たち

451373D6-CE71-4893-BCC7-76DF50F6D7EBすなわち

十勝っ子気質にも

現われているのではないかと思う。

十勝っ子気質というのは

中途半端なことを嫌い

何事にも徹底的なのである。

私は40年以上十勝に住んでいるので

そんな十勝っ子気質を

よく理解しているつもりである。

だが

我が身を振り返ってみると

温暖な本州の東海地方で育った私は

何事も甘くて中途半端なところが多く

本物の十勝っ子気質は

おそらく持ち合わせていないのである。

そんな私に比べて

十勝で生まれ

十勝で育った妻や子供たち

あるいはその親戚や友人たちを見ていると

腹が座っているというのか

やるかやらないかの

態度がはっきりしていて

中途半端なことを言わず

中途半端なことをせず

何事にも徹底している。

そんな

十勝っ子気質が

ありありと感じられるのである。

私はそんな

自分にはない

本物の十勝っ子気質が

大好きなのだが

それは私の

あこがれでもある。


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ミニチュアホースの流行性肺炎?(3)

パドックにいる3頭の同居馬が、

みな咳をするなどの肺炎症状を示し、

その中の1頭が、

初診から5日目に死亡してしまった。

そんな事実を前にして

飼主のθさんが言った。

「死ななかった2頭の治療と血液検査、してくれないべか。」

それは、私としても

ぜひ診ておきたかったので

二つ返事で採血をして

残りの2頭の体温を測り聴診器をあてた。

残りの2頭の食欲は正常で

咳も収まり

体温はど面も37℃後半

特に異常は見られなかった。

しかし、念のために

栄養剤と抗生物質を投与しておいた。

血液を持ち帰り

しばらく放置しておいたら

血清と血餅とに分離していた。

IMG_69162つの血液のどちらの血清も

透明感があり

死亡した馬のような

乳糜(にゅうび)血清ではなかった。

IMG_6903







翌日

検査の結果を見ると

IMG_0061




AG比の低下とAST(GOT)の上昇が見られるものの

最も心配していた中性脂肪は

それぞれ

63 mg/dl   56 mg/dl

と正常値を示し

その他の肝機能を示す値もほぼ正常値だった。

この結果を

θさんに報告し

さらに

今回の最初に死亡した馬だけは

感染が起こる前に

もともと脂肪肝という基礎疾患があり

病原体の感染に対して

抵抗力がなかったので

最悪の結果になった

ということを説明した。

説明しながら

細菌かあるいはウイルスによる

感染の流行に対して

基礎疾患のある個体だけが

重篤になり死に至る

という構図は

近頃、毎日

テレビのニュースで報じられている事と

そっくりだと思った。

(この記事終わり)


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ミニチュアホースの流行性肺炎?(2)

1つのパドックに入っていた3頭の馬が、

一斉に咳をして、

一斉に食欲不振、

手持ちの抗生物質を筋肉注射して、

2頭は快方に向かったものの、

1頭の調子が上がらない、

という事で診療をしたミニチュアホース。

リンゲルなどの輸液と抗生物質を投与し

翌日、血液検査の結果を見たら

驚きの値だった。

BlogPaint特に

 中性脂肪  3104 mg/dl   !

正常値は 50〜150 mg/dl 程度だから

まるで桁が違う。

正常値の数倍になっている個体はよく見かけるが

この馬の血清には約30倍の中性脂肪が含まれていた。

さらに

IMG_6903 AST(GOT)  13711 U/L

 γ-GT                80  U/L

 総ビリルビン 3.0  mg/dl

など

肝機能を診る項目が軒並み異常値を示していた。

これはもう

単なる脂肪肝というよりは

肝臓の崩壊である。

2診目からは

強肝剤などの脂肪肝治療に重点が置かれ

約半日の輸液治療を行なった。

しかし

翌日の3診目にも

症状は全く改善されていなかった。

そして

翌日の4診目の朝

この馬は起立不能になった。

IMG_6910飼主のθさんの希望で

帯広畜産大学へ搬入して

さらなる治療が続けられた。

しかし

その翌朝早く

このミニチュアホースは死亡した。

畜大手の病理解剖の結果は

以下の通り

BlogPaint







〈臨床診断名〉
 高脂血症、流産

〈病理解剖学的診断名〉
 脂肪肝、化膿性壊疽性肺炎、子宮蓄膿症


〈病理解剖学的所見〉
1.肝臓はびまん性に褪色しており、辺縁は鈍であった。表面および割面では、小葉構造が明瞭化しており、黄褐色領域と黄白色領域がモザイク状になっていた。
2.左肺前葉の表面および割面は黒褐色調を呈し、灰白色および黄緑色の変色巣も混在していた。同部は膿臭を放ち、硬結感を増し含気量は著しく乏しかった。割面では、直径0.5-1.0兮腓龍洞が散在していた。左の胸腔内には、フィブリンを混じた膿臭を伴う泥水様漿液性の胸水が少量貯留していた。
3.子宮体部は暗赤色調であり、左右の子宮角および子宮体には黄白色混濁の膿臭を伴う悪露が少量貯留していた。


ということだった。

(この記事続く)


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ミニチュアホースの流行性肺炎?(1)

1つのパドックに同居している3頭のミニチュアホースが、

みな一斉に咳をしはじめて、

食欲不振となったという。

そこで

飼主のθさんは数日間、

手持ちの抗生物質(マイシリン)を筋肉注射たところ、

3頭のうち2頭は快方に向かったという。

ところが

残りの1頭の食欲が全く上がらないので、

「診に来てほしい。」

という連絡が入った。

IMG_6901H28年6月生まれ

3才♀のミニチュアホース

初診時の

体温36.0℃ 心拍数40 呼吸数16

食欲廃絶、横臥を好み

聴診すると

腸蠕動ほとんどなし。

呼吸音は若干の粗さは有るものの

それほど異常な肺音は聞くことができなかった。

IMG_69001つのパドックの中の

3頭がそろって

突然元気がなくなったらしく

何か変なものを食べて

「食中毒にでもなったのだろうか?」

というθさんの稟告だった。

しかし

エサの内容は全く変わっておらず

中毒になりそうなエサは思い当たらないという。

IMG_6899とりあえず

何かの感染症を疑い

対症療法として

抗生物質の投与と

リンゲルなどの点滴治療を施すことにした。

同時に採血をして

明日の再診を告げて

事務所に戻り

血液をしばらく放置して

カルテを書いて

その血液を再び見て驚いた。

IMG_6903血清の部分に

全く透明感がなく

乳黄色に濁っていた。

血清中の脂肪が高いのは

ポニーやミニチュアホースでは

よくあることなのだが

今回のこの白濁の程度は

尋常ではない・・・

と、思った。


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風呂あがりのビン牛乳

銭湯や温泉へ日帰り入浴へ行ったときに、

風呂あがりに飲む定番の飲み物といえば、

牛乳である。

しかもそれは

ビン入りの牛乳であり

硬いビンの口から程よく冷えた牛乳をゴクリと飲む。

紙パックの牛乳をストローでチューチュー飲むのではダメなのである。

風呂あがりの牛乳は

根強い人気があるらしく

温泉の日帰り入浴コーナーでは

必ずと言ってよいほど

ビン牛乳の自動販売機がある。

白い牛乳を中心に

コーヒー牛乳と

フルーツ牛乳が並んでいる

どこか懐かしいビン牛乳である。

IMG_7050先日

実家の静岡へ帰省して

日帰り温泉に行ったときも

ビン牛乳の自動販売機を見つけ

嬉しくなった。

早速飲もうとして

IMG_7051その値段を見て

ちよっと驚いた。

1本100円!

なのである。

確か十勝の家の近くの温泉では

同じビン牛乳が

1本140円で売っていたはずなので

4割も安いビン牛乳には驚きだった。

IMG_7052静岡のビン牛乳の販売メーカーは

森永乳業だった。

十勝のビン牛乳の販売メーカーは

雪印メグミルクだったはず。

この40円もの差は

どこから来るのだろう?

私は以前から

実家の静岡に帰ったときに飲む牛乳が

なんとなく味が薄くて馴染めなかった。

静岡の乳業関係者には申し訳ないが

十勝の牛乳は

静岡の牛乳よりも

味が濃くてうまいと思っている。

したがって

日帰り入浴の自動販売機の

ビン牛乳の値段が

静岡では100円

十勝では140円

であることも

その味の違いであり

クオリティーの違いなのであろう

という考えに至り

自分なりに勝手な想像をして

納得していた。

IMG_0023そして先日

十勝に戻って日帰り入浴へ行ったとき

ビン牛乳を飲み

その値段を確かめたら

やはり1本140円だった。

飲んでみると

IMG_0024その味はいつもの

濃厚な牛乳の味で

とてもうまかった。

やはり北海道十勝の牛乳は

うまいから

値段も静岡の牛乳よりも

40円も高いけれど

仕方のないことなのだろう

などと

勝手に思いつつ

そのビン牛乳のラベル書いてある

製造所在地と製造元を見て

驚いた。

北海道十勝の

日帰り温泉の自動販売機で売られている

IMG_0025雪印メグミルクの

ビン牛乳の

製造所在地は

茨城県水戸市笠原町1414番地

製造者は

いばらく乳業株式会社

だった。

なんと

北海道十勝の牛乳ではなかったのだ。

雪印メグミルクは

茨城で製造したビン牛乳を

茨城の乳業会社から仕入れて

十勝で

1本140円で売っているのだった。


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日曜日の手術

NOSAIの診療所の大きさは色々ある。

最近は広域合併によって、

1つの診療所に獣医師の机が数十も並ぶ、

大きな規模の診療所が増えているようだ。

そういう大きな診療所では、

対応する家畜(おもに牛)の数は、

数万頭以上に及ぶ。

そこには大きな手術室が備えられ

毎日いろいろな手術(おもに牛の第四胃変位)がなされている。

大きな診療所であれは

毎日数頭の手術があるのは当たり前になり

多いときは1日に10頭以上の手術をこなすことも

それほど珍しくないようである。

私も以前赴任していた診療所はそんな所だった。

EE40FDD6-07A0-47CD-9F72-CB1499ABF79Cそれが

現在の我が町の診療所に戻ってきてからは

獣医師が7人でローテーションしている診療所なので

1日に10頭以上の手術をすることなどはもちろん無いし

手術自体が1週間近くまったく無いという時もある。

そんな小ぢんまりとした診療所の

日曜日には

出勤している獣医師は2人である。

日祭日には

緊急の診療だけに対応しているので

2人態勢で十分カバーできるのだ。

だが、しかし

年に何度かは

日曜や祭日といえども

緊急の往診がやたらと多い日がある。

昨日の日曜日は

どちらかと言うとそんな日だった。

お産のような

本当の緊急というわけではないのだが

BlogPaint何故か

牛の第4胃変位の手術が

立て続けに3頭入った。

日祭日の第四胃変位手術は

お産ほど緊急事態ではないので

翌日の通常勤務体制の日に

予約の手術を入れることも多い。

しかし

昨日は天皇誕生日で

今日は更に振り替え休日なので

連休明けに手術の仕事を溜めてしまうのは良くない。

1145FA11-A44A-4E7D-93D0-20C5930EE91Dということで

昨日は珍しく

日曜日に牛の第四胃変位手術を3頭やった。

我が診療所ではあまり記憶がないことだった。

手術終えてカルテを書き終わったら

永くなりつつある日がとっぷりと暮れていた。

6B2F3FEA-7EAC-4E08-98E1-6D3ED5655DBB晩の弁当を食べて

一服をしていると

緊急往診の電話が鳴った。

ホル子牛が下痢で立てないという。

夜道を走り

子牛の診療を終えたら

眠気が襲ってきた。

さっさと布団に入り

一寝入りか二寝入りしたら

枕もとの緊急電話がなった。

乳牛の子牛が下痢で立てないという。

542BD0E8-03CD-4E89-B71A-8B1AA2D5D690夜明けの道を走り

子牛の診療を終え

コンビニによって朝飯を買い

診療所に戻り

食事をしたら

2410E627-953B-4813-919D-64D20E5ACDADちょうど

通常の出勤時間になっていた。

結局いま振り返ってみると

そこそこ忙しい

休日出勤&夜当番だった。


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実家近くの神社

静岡から十勝へ帰ってきたら、

春のような陽気から、

真っ白な銀世界へ、

その違いを目の当たりにして、

あらためて南北に長い日本の国土を実感。

それでも、

世界的には日本程度の広さの国は沢山あり、

長く大きな国はいっぱいあるから

この程度の事で驚いていては

視野が狭い

と言われるかも知れないけれど。

驚きのついでに

地理的な違いばかりではなく

精神風土的な違いを感じたことがあった。

IMG_7029それは

神社である。

私の実家から

歩いて5分のところに

「伊河麻(いかま)神社」

という小さな神社がある。

普段は素通りしてしまうとても小さな神社なのだが

先日その境内でひと休みして

この神社のいわれを読んでみて驚いた。

IMG_7031「白鳳四年建立」

白鳳という元号を調べてみたら

西暦672〜675年。

飛鳥時代の後期である。

大化の改新(645年)からわずか30年後

奈良の都の平城京(710年)よりも30年以上前に

私の実家の近くの「伊河麻神社」は創建されていたのだ。

IMG_7034今年は2020年だから

2020 − 675 =1347

今から1300年以上も前に建てられた神社だった。

その間に何度建て替えられたのか知らないけれども

神社の境内に生えている

大きな樟(クスノキ)は

樹齢数百年は間違いのない大木で

IMG_7035小さな神社ながら

その古さを物語っているようだ。

実家の静岡には

こんな古い神社が何気なく

方々に散らばっている。

飛鳥時代の神社ばかりではなく

それよりもさらに昔の

古墳時代の古墳もいたるところにある。

そんな場所から

飛行機に乗って

今住んでいる十勝へ帰ってくると

アイヌの聖地である十勝(トカプチ)

という場所へ帰ってくると

気候の違いもさることながら

精神風土の違いということも

しみじみと

実感してしまうのである。


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積もったものと溜まったものと

2月13日木曜日から2月18日の今日まで、

IMG_7053休みを頂いて故郷の静岡で、

妻と息子と共に父の葬式を済ませ、

その他諸々のことを兄夫婦にまかせ、

故郷を後にした。

静岡に雨を降らせた低気圧は北上し、

十勝に雪を降らせている、

という情報を気にしながら、

雨上がりの静岡を発ち、

IMG_7054新幹線で富士山の側を通った。

東海地方の気温は20℃近くあり

清々しい西風が吹いていた。

羽田空港も快晴で

大きな夕日が落ちる頃

IMG_7055到着の遅れた飛行機に乗り

そのまま出発の遅れた飛行機で

夜のとかち帯広空港に着陸。

十勝はまだ雪の中だった。

空港に駐車していた息子の車は

30儖幣紊寮磴琶い錣譴討い拭

IMG_7059幕別の我が家もまた

30冂度の雪で覆われていた。

自宅の居間で溜まっていた新聞などを読んで

部屋に戻ってパソコンを開くと

メールが300通近く溜まっていた。

メールをチェックしていると

IMG_7060仕事関係や

俳句関係の

しなければならないことが

たくさん溜まっていた。

積もった雪と

溜まった原稿が

いま私の目の前に

山になっている。

今日の最後の休日は

これらの積もったものと溜まったものを

片付けてゆかねばならない。

一晩ぐっすりと寝て

精神の疲れは抜けてきたが

今日は体力を消耗しそうだ。


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父の死

今年93才になる父が昇天したので、

急遽休みを頂いて実家の静岡に帰ってきた。

1CE5F45A-B367-4C4B-85DC-1C8EF67EEB92ここ数年、

出来るだけ実家に帰って、

顔を見せようとはしていたものの、

道楽(主に俳句)の予定が先に立ち、

それにかこつけてのものばかりだったので、

本当に親の為になる帰省ではなかった。

今回はさすがに

純粋な帰省だが

こういう形でしか

ちゃんと帰省できないのは

不肖の息子と言わざるを得ない。

C2464EF3-70B4-4299-BE53-FCAE651D5E3E葬儀はキリスト教会で行われた。

昨日でとりあえず無事に終了し

今日は兄夫婦と母と

私達一家が

静岡の小さな家に残り

諸々の事後処理に当たっている。

これらの事も

兄が中心となってやってくれているので

次男の私はそれに従うだけで良い。

お気楽な次男坊というのは

生まれた時からそうであり

これもまた

不肖の息子たるべき姿であろう。

静岡の天気は曇り

気温は現在15℃くらいのようだ。

家の窓を開けて空気を入れ替えているので

外気温と部屋の気温はまったく同じという

D710C870-7A24-4EB4-B35A-513285492C91温暖な静岡ならではの

冬の過ごし方である。

しばらくしたら

さすがに寒くなってきたので

窓を閉めて暖房を入れ

ようやく身体が落ち着いてきた。

私の体は完全に北海道仕様になっているので

こういう暮らしは中々きついものがある(笑)

15CEFE90-237D-4C95-9BAF-FE7D9D7F5E97庭にでると

梅の木に花が残っていた。

その隣には

椿が蕾をたくさん付けていた。

近所のドラッグストアーに買い物に出掛けると

道路ぎわに見慣れぬ花が咲いていた

099663C4-EA24-43D6-B0FF-78F17D434982写真を撮って

アプリで調べてみると

なんとこの花は

七変化(しちへんげ)らしい。

七変化というのは

9EAFA990-BA55-4C4F-A79D-C527C57BFD87歳時記には紫陽花(あじさい)の別名として出ているが

この携帯アプリ辞典によると

似て非なるもののようである。

花の大きさは

紫陽花よりもずっと小さいし

葉の大きさもずっと小さい。

4C36F7B5-F1F4-4602-A963-6B875D06D1F6ただ

全体の雰囲気は

なんとなく紫陽花っぽくて

七変化という多年草には

ミニ紫陽花

という渾名をつけたくなった。





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気候の変わり目は、なぜ緊急往診が多い???

昨日までの厳しい寒さが、

うって変わって、

今日は暖かな春の陽気になるらしい。

寒気団が去り

暖気団が上空を覆うらしい。

昨日から今日にかけて

そんな

気候の変わり目の空の下。

こういう時は

なぜだか知らないけれども 

追加の往診や緊急往診が増える。

昨日は

朝受け付けた往診に加えて 

昼までに2件の追加があり

それを終えて

午後からカルテを書いていると

16時近くに

£牧場から難産の往診依頼が入った。

£牧場へ向かっている途中で

〓牧場の和牛の仔牛が熱発という連絡。

さらに£牧場に着く直前に

◎の和牛の仔牛が調子悪いという連絡。

£牧場の難産は初産で産道が狭く

経膣分娩不能と判断して

18時から帝王切開をすることになつた。

18時までの約1時間半の間に

〓牧場の和牛の熱発と

◎牧場の和牛の往診を済ませ

事務所へ向かって車を走らせていると

※牧場の仔牛がぐったりして立てないという連絡。

※牧場の仔牛に点滴をセットして

IMG_7007事務所に戻ると

手術室の前には£牧場の家畜車が到着していた。

ヘルプで頼んだH獣医師とともに

そのまま帝王切開を開始。

初産なのに満3才で肥満の牛の帝王切開は

肉厚で子宮が深く

思ったより困難で

胎児も残念ながら死亡していた。

帝王切開を終えて手術室を片付け終わったら

時計の針は20時を回っていた。

腹が空いたので

事務所に買い置きしてあるカップ焼きそばを食べて

IMG_7008カルテを書いていると

◯牧場から和牛の難産の往診依頼が来た。

陣痛微弱で産道の開きが悪いという。

◯牧場の難産は無事に介助できて

再び事務所に戻って

カルテを書き終えて時計を見ると

IMG_700923時近くになっていた。

忙しかった往診もこれで終わりかな

と思ったところで

▽ファームの従業員から電穂がかかって来た。

搾乳パーラーから出た牛が立てなくなったという。

IMG_7012最後の〆の往診は

▽ファームの夜中の搾乳中のトラブル。

最近はこのパターンが続いている。

昨日はとにかく

昼間から夜まで

ずっと追加の緊急往診が続いた。

気団の入れ替わるような

こういう気候の変わり目の空模様の下では

IMG_7011なぜだか知らないが

追加の往診が増え

夜もそれが続く。

何十年も臨床獣医師をしていて

いまだに理由がわからない

この現象。

いったい何故なの???


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ベテルギウスと地球

小学生の頃から星を見るのが好きで、

orion-guide星座小僧だった私は、

晴れた夜の往診の帰り道に、

車を止めてライトを消して、

夜空を仰ぐことがある。

真冬は寒いので、

夏の夜空を見ることが多いのだが、

最近ちょっとオリオン座のベテルギウスの明るさが気になって、

マイナス20度近い冬の夜空を見たりする。

IMG_6921かつてないほど明るさを失っている

といわれるベテルギウスは

そう言われてみれば

確かにちょっと暗くなったように見えるけれども

その赤い色と星座の中の位置は不動で

冬の星座の主役であるオリオン座の

中心的な星らしい雰囲気は変わっていないようだ。

AS20200117000119_commネットなどでいろいろ検索してみたら

かつても何度か

ベテルギウスは最後の爆発を起こして

消えて無くなる

という予測(噂)が立っては

いつのまにか

星よりも噂の方が先に消えている。

ベテルギウスは今回もまたそのうち

明るさを取り戻して

冬の夜空に独特の赤い光を放ち続け

爆発の噂も消えてゆくのではないか

IMG_6879そんな気がする。

そんな気がするだけで

根拠は何もないのだけれど

天の星の変動のスケールはべらぼうに大きく

そう簡単に人の期待通りには変化してくれない

という思い込みのようなものが

私にはある。

遠くの星の心配をしているよりも

足元の地球の温暖化の心配を

した方が良いのではないか

と思っている。

ともあれ

オリオン座の和名は「鼓星(つづみぼし)」

形が和楽器の小鼓に似ているのでそう呼ばれている。

IMG_6964そして赤々と輝くベテルギウスは

「平家星」

その右下にある青白いリゲルは

「源氏星」

と呼ばれている。

和名もなかなか

奥ゆかしくて良い。

ベテルギウス(平家星)の

滅亡はいつになるのだろうか?

最近の明るさの減少を見ていると

この目でそのそ最後を

見てみたいような気持ちも

湧いてくるのだが

それよりも

足元の地球が

最後を迎える方が

早いのかもしれない。


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誰もいニャい牛舎からのお出迎え

昨日の*牧場への往診は、

飼主さん不在の牛舎に、

抗生物質の薬を置いてくるだけ、

という、

我々の仕事の中では最も簡単な仕事だった。

IMG_6967我々はこの薬治だけの仕事を

「宅配便」

などと呼んでいる。

*牧場に到着して

薬を持って牛舎へ向かうと

IMG_6968牛舎の中から

ゾロゾロと

たくさんのお出迎えが出てきた。

出てくる出てくる

何匹出てきたのか

数えれば数えられる程度だが

IMG_6969なにしろよく動くので

数えきれない数の

猫たちだった。

中にはにゃーにゃー

中にはうーうー

と鳴きながら

IMG_6973私の周りに集まってきた。

猫が多い牛舎はよくあるが

猫たちが人に慣れているところと

人に慣れていないところとがある

ここの牛舎の猫たちは

その中でもとりわけ人懐っこい。

IMG_6972これは飼主の*さんが猫好きで

猫たちを可愛がっているからなのだろう。

それにしても今日は

いつもよりも

ニャレニャレしい感じがした。

もしかすると

IMG_6971そろそろ

「猫の恋の季節」

の始まり

なのかもしれニャいにゃー!(◎_◎;)



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同世代の十勝の住人からの最後のメッセージ

おびひろ動物園には、

象が1頭飼われている。

名前は「ナナ」ちゃん、

IMG_558259歳の雌の象。

59歳ということは、

私と同じ歳である。

同世代・同期・なので

「ナナ」ちゃん

と呼んでも良いのだが

IMG_5586実際に会ってみると

とても貫禄があり

「ナナ」さん

と呼びたくなるような

独特の圧倒的な雰囲気を持っている。

そんな「ナナ」ちゃんが

十勝毎日新聞によると

1月19日から体調を崩し

起立不能状態になっているそうだ。 

IMG_6925先日の十勝毎日新聞の第1面にも

「選抜高校野球に十勝から2校が出場決定」

という大きな記事の隣に

「ナナ」ちゃんの起立不能の記事が載っていたので

IMG_6926気になっていた。

牛や馬はもちろんのこと

ましてやそれよりも大きくて重い

象が

10日以上も起立不能状態が続いたら

それはもうほぼ間違いなく

予後不良であり

死が近いことを意味している。

過去の例では

動物園に飼育されていた多くの象たちは

起立不能になってから数日で

死んでしまったそうだが

IMG_5583「ナナ」ちゃんは現在

立てなくても

10日以上生き長らえ

意識がはっきりしており

食欲も排泄もあるらしい。

「ナナ」ちゃん自身の生命力もさることながら

動物園のスタッフの皆さんの介護が

寝たきりの命を支えているのだろう。

IMG_5584私は、去年の夏

おびひろ動物園で

「ナナ」ちゃんに会ってきたのだが

もうこれで

会えることはないだろう。

IMG_5585彼女からは

象として

そして

同じ十勝の住人として

色々なメッセージをいただいて来た。

今は1日でも長く生きて

命を全うして

最後の生のメッセージを

発信し続けて欲しい。

そう祈るのみである。 


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