北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

台風19号

我がふるさと静岡付近に上陸し、

各地の河川を広範囲に氾濫させながら、

IMG_6179日本列島を通過して行った台風19号。

実家の両親は無事だったが、

90歳を超える超高齢者なので心配だった。

各地で被災された方々は今、

大変な思いをされているはずで、心が痛む。

IMG_6180最近の気象災害は

その頻度も激しさも

忘れないうちにやってくるようになった。

地球温暖化の影響に違いない。

いつまでも大自然に甘えて

IMG_6182欲深い事ばかりしていると

大変なことになるだろう。

我々人間は

大自然に対して

もっと謙虚な気持ちを持つべきではなかろうか。

IMG_6183大自然の力は果てしなく大きい。

台風の力もその一つだ。

台風の力の前に

人間の英知は無力に近い。

台風の力を人間の英知で克服しよう

IMG_6191という考え方がある。

それは立派な考えかもしれない。

だがそこには

思い上がりの心が潜んでいないか。

どんなに人間の英知を働かせようと

IMG_6192台風の力の前に

人間の英知は限界がある。

台風の力は

人間の英知をあっという間に吹き飛ばしてしまう。

その事実を

IMG_6201我々は毎年見せられている。

その事実が

忘れられないうちに

次々と台風がやってくる。

地球温暖化の影響に違いない。

IMG_6194それにもかかわらず

被災していない多くの人間が

大自然に甘えたままで

目先の欲深い事に心を奪われて

地球温暖化にも目をつむり

将来の環境へ向けての対策を怠っている。

人間の英知には限界があることを知り

大自然に対して

思い上がりの心を改め

大自然に対して

謙虚な心を持つことから

始めるべきではなかろうか。


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嘔吐が治らなかった黒毛和種の仔牛

「食欲はあるのに嘔吐する」

という稟告の黒毛和種の仔牛、

月齢は約4ヶ月。 

牛が嘔吐するというのは、

反芻の時になんらかの理由で食べこぼしただけで、

その後自然と治ってしまう場合が多い。

今回の症例も

そういうケースではなかろうかと予想しつつ

経過を観察しながら

消炎鎮痛剤と抗生物質の投与が続けられた。

ところが

嘔吐が一向におさまらない。

第2診目、第3診目、も嘔吐が消えず

第4診目には血液検査をしたところ

BUN(血中尿素窒素)とγグロブリンの

若干の高値が見られた以外は

異常値は見られなかった。

だが

長引く栄養摂取不足と

飲水不足によって

削痩が進んで行った。

原因への療法が明確にできぬまま

対症療法としての栄養剤の輸液を増やさざるを得ず

毎日の点滴療法をしばらく続けることになった。

抗生物質の種類も変えながら

約10日間の対症療法が続けられた。

しかし

嘔吐は一向におさまることがなく

仔牛は削痩せてゆくばかりだった。

この仔牛はもともと体格が極端に小さく

月齢4ヶ月になったにも関わらず

体重は80kg程度だったので

それがさらに痩せてゆくとなると

みすぼらしさは増す一方だった。

「諦める・・・しかないか・・・」

治療を開始してから20日以上が経った時

飼主の★さんとの間で

遂にそういう話になった。

まず、この仔牛を予後不良として共済廃用とし

その後、帯広畜産大学に搬入して

病理解剖をしてもらおうと連絡を取ったが

秋の学会シーズンということで

大学の先生方を捕まえることができなかった。

止むを得ず

いつものように

地元の病畜処理場へ搬入することにした。

解剖の依頼書を付けて仔牛を搬入し

解剖結果を待った。

IMG_6178すると

処理場で病理解剖を担当しているO星先生から

剖検結果の丁寧な解説文が返ってきた。

その解説に曰く

「食道に異常を認めず、咽頭の粘膜に黒く変色した部分あり。炎症かどうかの判別はできないが、異常所見はその部位のみ。写真を参照下さい。」

IMG_6177という文章とともに

3枚の写真が添えられて

わかりやすく線と言葉が添えられていた。

これで、この仔牛は

「写真の部分の咽頭炎によって嘔吐がおさまらなかった」

ということが判明した。

生前診断が出来ずにモヤモヤとした気分が

これでスッキリとし

飼主の★さんにも説明をすることができた。

今回は残念な結果となってしまったが

明確な解剖の所見が得られたことで

何とか次に遭遇するであろう未来の症例に対して

参考になるものを残すことができた。

いつものことだが

処理場の諸先生方には

特に今回のO星先生には

感謝申し上げたい。



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F1の「半ミイラ」胎児

先日の当直の朝、

搾乳開始頃の時間に⌘フアームに呼ばれ、

乳熱(低カルシウム血症)の牛を診て、

事務所に帰ってカルテを書いていると、

再び⌘牧場から電話がかかってきた。

今度は、難産だという。

さっきついでに言ってくれれば良かったのに

と思ったが

大きな牧場では一晩に何度も往診することは

よくあることだ。

従業員の◎君の手に負えない難産ということで

そう簡単ではないだろうという覚悟をして

その牛の産道に手を入れて見ると

「・・・?」

「逆子だと思うんですけど・・・」

「・・・なんだか硬いね。」

「まだ奥にある感じで・・・」

「・・・直るかな。」

「飛節だと思うんですけど・・・」

「・・・後肢が向こう向いちゃってるね。」

手の長い◎君がそう言う通り

逆子らしき胎児は産道の奥にあった。

子宮外口(頚管)は開いているが

胎児のお尻と飛節だけが触れる

いわゆる臀位だった。

飛節から手を辿って

足根部を掴んで飛節を押してみた。

臀位の場合はこうすると

球節から蹄先が触れるようになり

球節を手で掴んでもう一度飛節を押すと

手を使っただけで後肢が整復される。

ところが今回はそれがうまくゆかない。

関節が異常に硬くて曲がりづらいのだ。

「・・・奇形かな、これは。」

反転性裂胎かもしれないと思いながら

帝王切開も視野に入れつつ

もう一度整復を試みた。

今度は足根部にチェーンをかけて◎君に軽く固定してもらい

私は全力で臀部と飛節をグイグイと押し込んだ。

硬く硬直した飛節と球節が

次第にこちらを向いてきた。

「・・・もう一度!」

◎君がチェーンで牽引している後肢が

ぐぐっと動いて

後肢の1本がようやく整復された。

もう片方の後肢も同様にして整復し

両後肢がこちらを向いた。

「・・・よし、これであとは、引っ張るだけだ。」

異常に硬くて細い感じのする後肢2本にロープを掛け直して

産科器具でで牽引すると

なにやら硬くやせ細った

怪しげな形の胎児の下半身が現れた。

かなりの抵抗があったが

ここまできたら牽引するしかない。

さらに牽引すると

急に大きくなった胎児の上半身が現れた。

そのまま一気に牽引すると

ようやく胎児がすっぽりと娩出された。

「・・・!、なんだこれは。」

「!(◎_◎;)・・・」

出てきた胎児は

上半身はまともなF1胎児だった。

IMG_6124しかし

下半身は干からびたようにやせ細り

スルメイカの様に

足は硬くねじ曲がり

関節は可動性なく

IMG_6122下半身だけミイラ化が進んでいる様な

「半ミイラ」状の胎児だった。

見た目がエグいので

この写真は閲覧注意かもしれない。

だが、こんな胎児のお産を経験することは

IMG_6128これから先

きっと無いだろうと思うので

学術的な記録として(?!)

ここにアップしておこうと思う。


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大とかち俳句賞の選者(今後の課題)

先日の十勝毎日新聞(勝毎)に、

大とかち俳句賞の各選者の特選句が、

1面すべてを使って掲載された。

こうやって集まった秀句が、

新聞紙上の活字になると、

この大会もなかなか盛況で、

地元十勝での俳句イベントが、

全道の方々に認知され、

少しづつ全国的にも知られ始めていることを感じる。

文字通りの「全国」俳句大会へと

少しづつ近づいているような気がする。

これはとても嬉しいことだ。

IMG_6144





















特に嬉しかったのは

道外の特別選者が3人になったこと。

そして

宮坂静生氏(現代俳句協会)

片山由美子氏(俳人協会)

星野高士氏(日本伝統俳句協会)

という

俳句界の3協会から1人ずつの

バランスのとれた3選者に復帰したのが

私としては嬉しかった。

IMG_6161








だが

道内選者の方々16人を見ると

現代俳句協会から9人

俳人協会から5人

伝統俳句協会から2人

という顔ぶれだ。

所属協会には掛け持ちの方もいるし

それだけにこだわる必要はないという見方もできるし

この大会の創始者である鈴木八駛郎氏が

現代俳句協会の方だからこれで良いという考え方もある。

しかし

伝統俳句協会所属の私にとっては

道内選者のバランスをもう少し変えて

伝統系の選者を増やしても良いのではいか

と思っている。

そうすることによって

大賞を始めとする上位入選句の

選ばれる俳句の傾向がわかりづらくなり

色々な傾向の俳句が1つの大会に集まって

混沌とした中から名句が選ばれる

というワクワク感が出て

投句する側にも

楽しみが増すのではないか

と思うのである。


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サラブレッドの過疎地域

十勝の馬といえば、

今は「ばんえい競馬」用の、

体重が800〜1000キロ程度の大きな重種馬である。

しかし、

私が就職した頃の

およそ30年前の十勝には

体重が400〜500キロ程度の軽種馬(サラブレッド)も、

かなりの頭数が飼われていて、

当時の我が幕別町には、

重種馬が約800頭、

軽種馬が約300頭、

も飼われていたのである。

それが

あれよあれよという間に

飼養頭数が激減し

今では

重種馬が数十頭、

軽種馬に至っては数頭、

IMG_6090という

まことに寂しい

風前の灯のようにな状況になってしまった。

「ばんえい競馬」がかろうじて存続し

今、十勝では重種馬の生産意欲が

IMG_6091息を吹き返しつつある中で

十勝の軽種馬(サラブレッド)の

生産意欲は

特に高まることもなく

このままでは後継者もなく

自然消滅してしまうのではないかという

IMG_6094危機的状況になっている。

それでも我が町には

「十勝軽種馬農協」の事務所があり

十勝の組合員さんが十数人名を連ねて

細々と軽種馬(サラブレッド)の生産に励んでいる。

IMG_6095先日、珍しく

我が診療所にサラブレッドがやってきて

後肢の外傷の治療をして帰っていった。

サラブレッドは重種馬よりも

気性が激しいので

IMG_6098保定や局所麻酔には

多く気を使う。

久しぶりだったので

思わず緊張してしまう

そんな診療だった。


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第17回大とかち俳句賞全国俳句大会

9月28日(土)の午後から、

とかちプラザで第17回大とかち俳句賞全国俳句大会が開催された。

IMG_6120といっても、

当日に句会があるわけではない。

本大会の投句は今年の7月10日にすでに締め切られていて、

集まった句が多くの選者によって評価され、

その集計結果が本大会で発表される。

IMG_6121今年は課題句と雑詠句とも500句前後の投句を頂いた。

投句し参加していただいた皆さまには

あつく感謝申し上げたい。

大会当日は

入賞句の披講と

IMG_6114出席していただいた選者の皆さんによる

各特選句の句評

そして入賞者の表彰が行われた。

そして本大会の目玉は

約1時間の講演会である。

今年はその講師が五十嵐秀彦さん。

秀彦さんは今

北海道で最も活躍されている俳人であると思う。

その方の生の公演を聞くことが出来たのは

出席者として、司会者として

とても幸せなことだった。

題は「北海道俳句の未来」。

今年の春に催された北海道立文学館のテーマの

北海道魔俳句はどこからきたのか?

から始まる話は

秀彦さんの北海道俳句に対する深い洞察があった。

後半は北海道俳句の現在と今後の話

そこで圧巻だったのは

秀彦さん自身が立ち上げた俳句集団【itak】の誕生と

今後の北海道の俳句の行方と課題にまで話が及んだ所である。

インターネットの俳句会をいち早く実践し

その経験が俳句集団【itak】を立ち上げる動機になったこと。

さらに俳句集団【itak】は1つの社会実験であり

その先には今衰退の一途をたどっている俳句結社の役割を見据え

新しい俳句界がどうなってゆくのかを

IMG_6116独自の視点で語られた内容は

芸術分野での辺境という考え方や

ヨーロッパの北方詩学まで参考にしながら

まさに圧巻だった。

秀彦さんの話が魅力的なのは

話されている事のほとんどが

ご自身の体験と果敢な実践に裏付けられているからだ。

それが強い説得力を持って

我々の心に響いてくるのだ。

秀彦さんには心から感謝申し上げるとともに

今後もその飽くなき実践によって

我々を啓発し続けて欲しい

と思った。


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マルちゃんVSペヤング(11)

ペヤング(まるか食品)と、

マルちゃん(東洋水産)が、

北海道内で繰り広げる、

インスタントやきそばの熱い闘い。

その過去の戦いを振り返ってみると

(1) 先陣は2年前の衝撃的な「納豆やきそば」

(2)「基本バージョン」の大手スーパー店頭での大量売り込み

(3) 数ヶ月前に見られた前代未聞の「カレー+納豆バージョン」

(4)巨大なペヤング「ソースやきそば」の「超大盛」バージョン

(5)エビ好きの日本人の心をくすぐる「海老」バージョン

(6)「たらこ」の戦い

(7)あっと驚く前代未聞の「スカルプD」やきそば

(8)北海道人の胃袋を鷲掴みにする「ジンギスカン」バージョン

(9)ガチで激突した「激辛」バージョン

(12)長期戦を挑んでいる「かきあげ」バージョン

(11)消費者に喧嘩を売るのか?!「超超・ギガマックス」

といった激しい闘いを繰り返している。 

今回は

ペヤングではなく

マルちゃん側から変な動きが見られた。

IMG_5857それは

やきそば弁当「柿の種バージョン」

である。

柿の種といえば

新潟県の亀田製菓の看板商品だ。

それとタイアップする形で

店頭に並んでいた。

こんな商品を出してきたマルちゃんは

いったいどうしたのだろう?

今までのマルちゃんの「やき弁」は

ペヤングの攻勢に対して

ペヤングと同じような味の焼きそばを揃えて

ドンと受けて立つ

横綱相撲の姿勢を貫いてきたのに

今回は

マルちゃん側からの変化球である。

しかもそれは

亀田製菓の柿の種ブランドの力を借りる

というか

亀田製菓とつるんで金儲けしよう

という安易な発想

が透けて見える商品である。

ペヤングのように

全く新しい独創的な焼きそばを作る

という発想ではなく

二つの有名ブランド商品をくっつけて

ハイブリッドにしただけの焼きそばである。

果たして本当にこんなものが美味しいのだろうか?

私は、この「やきそば弁当・柿の種」を買うのをためらっていた。 

IMG_5905しかし、好奇心に負けて

先日ついに

同じ棚に置いてある柿の種とともに買ってしまい

それを試食した。

バッケージには

柿の種を潰して割って入れるとより美味しい

などと書いてあるので

IMG_5908その通りにして食べてみた。

その味は

「・・・」

これは・・・???

柿の種とやきそば弁当のしょうゆ味・・・??? 

IMG_5909この場で

はっきり言わせていただこう。

「不味いです。」 

全く美味しくない。

完食するのが苦痛になるほどの不味さ。

IMG_5910何の為に

やきそば弁当に柿の種を入れるのか

意味がわからない。

それで美味しくなるのなら良いが 

IMG_5911そうではなくて

柿の種は

そのまま柿の種として食べた方が美味いし

やきそば弁当は

IMG_5912そのままやきそば弁当として食べた方が美味い

と思った。 

ペヤングの焼きそばのように

独創的な発想によって

独自の味を開発するというのではなく

ただ有名ブランドの味をくっつけただけの

安易な発想。

マルちゃんのやきそば弁当の

商品開発部の怠慢を

この商品から感じ取ることができる。

亀田製菓が「やきそば弁当」にすり寄ってきたのか

東洋水産が「柿の種」にすり寄ったのか

定かではないが

二つの企業が

ただタイアップして売り込もうという

軽薄な発想から生まれた商品と言える。

美味しいかどうかという基本を考えていない。

食べる側のことは考えていない

売る側の発想のみの商品と言える。

こんな商品を作っていては

ペヤング側から嘲笑されるだけであろう。

こんな商品を作っていては

いつかマルちゃん王国北海道は

ペヤングに占領されてしまうかもしれない。

こんな商品を作っていては

「やきそば弁当」というブランドの名が泣くのではないだろうか。

東洋水産のマルちゃんやきそば弁当の

商品開発部に対して

猛烈な反省と

奮起を望みたい。

私はペヤングと共に

マルちゃんを愛するがゆえ

あえてこのような苦言を

申し上げる次第である。


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孤児馬の下痢

前回の記事は、

育児放棄された和牛の仔の下痢だったが、

今回の記事は、

孤児となった重種の仔馬の下痢である。

孤児になった原因は、

生後10日目で親馬が腸捻転で死亡してしまったことによる。

サラブレッドの生産地であれば

代用の母馬、すなわち乳母(うば)馬

が用意されて

孤児馬は乳母馬に育てられ

事無きを得ることが多いだろう。

ところが

繁殖牝馬が激減してしまった重種馬の生産地では

そう簡単には乳母馬が見つからない。

死産したり、生後の仔馬が死んでしまったりしする繁殖牝馬は

毎年現れるのだが

哺乳されなければ

その牝馬のお乳は1週間程度で出なくなってしまう。

また、タイミングよく乳母になれそうな馬がいたとしても

飼主さん同志が知り合いではなかったり

知っていても仲が悪かったりした時は

孤児馬に乳母馬に出会うことが難しく

非常にハードルの高い状況になっている。

今回の飼主の◎さんも

乳母馬を見つけることができなかった。

仕方なく、止むを得ず

生後10日の孤児馬を

人工哺育することになった。

馬の人工哺育は

牛の人工哺育よりも

はるかに体力を消耗する。

◎さんは朝6時から3時間おきに

馬用の人工ミルクを仔馬に与え続けた。

6時、9時、12時、15時、18時、21時、0時

の7回を毎日繰り返した。

毎日毎日の繰り返しだから 

午前3時だけはキツイのでパスをして 

奧さんと二人で毎日繰り返した。

途中、仔馬が熱を出したり

便がゆるくなったり

元気が無くなったりすると

診療所に電話がかかってきた。

そんなことを何度も繰り返しながら

生後5ヶ月が過ぎた。

仔馬はぐんぐん大きくなった。

5ヶ月が過ぎると

仔馬は共済の保険に加入する資格を得る。

保険に加入した後は治療代が安くなる。

先日、この仔馬の便がまたゆるくなった。

IMG_6024元気は良いのだが

下痢が治らない。

血液検査をしてみると

低タンパク、貧血が見られるものの

その他ミネラルバランスには異常がなかった。

◎さんに話を聞くと

すぐ便がゆるくなるので

離乳の餌としての配合飼料などを控えめにしていたという。

ここで、親がいる仔馬であれば

広い放牧地に親仔を放して

栄養のある青草をたっぷりと食べさせられるのだが

この孤児馬を同じ場所に放牧させるのは

色々な危険が伴うので

それは出来ず

制限された時間の中で放牧し

粗飼料の足りない分は乾草を与えていた。

当然のように粗飼料の摂取不足

配合飼料との給与バランスが崩れ

下痢気味となる。

加えて、放牧が制限されることによって

運動不足になる。

孤児の仔馬の

人工哺育と育成には

大変な苦労がつきまとう。

重種馬の生産地の

悩み事の一つである。


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初産和牛の育児放棄

初産の和牛の難産、

産道が狭く、

陣痛が弱く、

胎児は大きな♂で、

幸い無事に娩出させることができた。

IMG_5939ところが

産んだ後の親牛の行動がよくない。

産んだ仔に近づかない。

まるで恐ろしいものを見るように

警戒して近づこうとしない。

普通ならばここで少しづつ

仔牛に近づいて

我が仔として認識して

舐め初めるなどのスキンシップが始まるのだが

IMG_5938今回の牛は

自分が産んだ仔牛に興味がなく

育児をしようともしない様子だった。

酪農家の初産のホルスタインならば

そのまま普通に親子を離し

別に用意しておいた初乳を飲ませて

普通に人工哺育へ

となるのだが

和牛の繁殖農家は

仔牛を母親のお乳に付かせなければならない。

しかし

今回はそれがうまく行かず

結局

飼主さんが人工哺育することになった。

IMG_6023それから1週間後

この仔牛が下痢をしたという知らせを受け

点滴治療を3日間続けて

なんとか回復させた。

IMG_6022それからまた1週間後

この仔牛がまた下痢をしたという知らせを受け

点滴治療を2日間続けて

再び回復させた。

ここの飼主さん和牛の人工哺育法は

1日3回の授乳である。

もっと授乳回数とかかる時間を増やし

1回に与えるお乳の量を減らして

自然哺乳に近づけることが理想であるが

それは飼主さん側の負担増となり

難しくなってくる。

日本中

どこの和牛生産農家も

きっと同じ問題を抱えているはずである。

  
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瀬戸優理子さん来帯!

昨日の朝は当直明け、

早朝に往診が1件入り、

IMG_6073外に出たら、

見事な虹が出ていた。

雨が上がって

今日は何か良いことが起こる知らせのようだった。

午前中で仕事を上がらせてもらって

IMG_6066昼から帯広のホテルへ

俳人・瀬戸優理子氏を迎えに行く。

優理子さんは

翌日に足寄町図書館で行われる

道立文学館の出張講座の講師として

帯広にやって来たのだ。

IMG_6074先ずはその足で

FMウイングのスタジオへ。

14時30分からのゲストインコーナーで

MCの門馬ひかりさんと3人で

優理子さんの紹介と

IMG_6077今回の出張講座の宣伝と

俳句に関するトークをさせてもらった。

その後私は一旦自宅に戻り

夜は

十勝在住の若手(?!)俳人と

十勝にゆかりのある若手(?!)俳人が

ひかり食堂に集まった。

私が声をかけたのは

みな私より歳が下の俳人たち

というわがままを通させてもらった(笑)

「私が若手というのはちょっと・・?・・・」

と私が言えば

「私も20年以上若手と言われて、いつまで若手なの・・?・・・」

と優理子さんも笑っていた。

札幌や東京では近頃

本当の若手俳人が次々と現われているようだから

この十勝でも

本当の若手俳人は

どこかに必ずいるはずだ。

そんなことを冗談交じりに喋りながら

日がくれた頃

ホテルヌプカの馬車BAR受付へ向かった。

IMG_6079何かきっかけを作って

いつか乗りたいと思っていた馬車BARに

念願かなって乗ることができた。

夜の街を走る観光馬車というのは珍しいようで

運行が開始されてから約半年経っても

IMG_6083今だに沿道から携帯カメラを向ける人たちが沢山いて

なんだか我々は見世物になったような

異次元な気分を堪能した。

1時間ほど馬車BARに揺られた後は

俳人マスター山下敦さんのJAZZBAR・PAGE1へ。

IMG_6085今こうやって記事を書いていたら

一句浮かんで来た・・・


 馬車BARの次はジャズBAR居待月   


ちょっとつまらない句だな・・・(笑)

さて

PAGE1に到着すると

マスターを交えたた我々若手(?!)俳人

瀬戸優理子 三品吏紀 山下敦 吉岡簫子 渡辺光子 安田豆作

の6人は

さっそく句会を始めた。

その時に出した私の句は


 秋の夜の宿の白壁馬車の影  


 秋の夜の馬上に迫る信号機 


 定まりし馬車の行く手に居待月


句会&飲会を

心ゆくまで楽しむのは

俳句の醍醐味の一つである。

これからはもっと

十勝で俳句仲間を増やし

こいういう会をもっと多人数で

頻繁にやって行けたらいいなと思う。

IMG_6089瀬戸優理子さんの

足寄での俳句講座は

本日の午前10時30分から。

この記事を読んだ人で

まだ間に合うのならば

是非問い合わせて

参加してみてほしい。

優理子さんには

今回の帯広入りを足がかりにして

今後また十勝の何処かの町で

俳句講座をやっていただきたいと思う。
  
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ばんえい競馬・花火大会

昨夜は、

飲み友達のH田さんとともに、

帯広競馬場の、

道新ばんえい競馬・花火大会へ。

日の明るいうちに競馬場へ着いたので

まずは生ビールで喉を潤し

第8レースのパドックをしばし観察。

IMG_6033新聞と照らし合わせてみると

前走まで抜群の成績を残している

大本命の牝馬4番テツアズマだが

それが随分細く見えた。

馬体重もマイナス30キロと

もしかして絞り過ぎか

それともそろそろ疲れが溜まって

バテているのかもしれないと思い

運だめしのつもりで4番テツアズマの評価を下げて

対抗の6番ソウヤノカガヤキからワイド4点へ流して購入。

IMG_6032レース結果は

4番テツアズマが馬群に沈み

買っていたワイドの2点が的中!

1200円の投資で2460円が戻ってきた♪

IMG_6034これは幸先の良いスタートとなった。

続いての第9レースは

3歳牝馬のハンデ戦

パドックを見ても

どれも似たような状態で

優劣など全くわからなかった。

3歳牝馬ならば

まだ若いねーちゃん馬の戦いだ。

それがさらにハンデ戦となると

全くわけがわからなかった。

IMG_6038頼みの馬体重で

少し絞られている馬を選び

トップハンデの3番ジェイカトレアを絡めて

ボックス3点を購入。

レース結果は

馬体重が最も減っていた8番ヒメトラクイーンが1着

IMG_6035トップハンデの3番ジェイカトレアが2着

3着は写真判定となった・・・

掲示板が未確定のまま

しばらく時間がかかり

IMG_6037ようやく確定した3着は7番ヤマサンブラック

買っていたワイドの3-7が的中!

またまた1200円の投資で

今度は4480円が戻ってきた♪

IMG_6039今日はツイてるかも♪

そう思った私は

次の第10メインレースの

本命の7番オールラウンダーの単複と

IMG_60402点に流した1600円を投入。

しかし7番オールラウンダー

馬群に沈んでハズレ(笑)

最終11レースも

本命の7番ホッカイイチバンを入れたボックス3点

1500円を投入したが

7番ホッカイイチバンは混戦の中

末脚が伸びず

馬群に沈んでハズレ(笑)

その頃には

紙コップの日本酒が3杯目だった。

後半の2レースは

馬券は外れたけれども

結局トータルでは収支がプラス♪

パドックでは

騎手に掛け声をかけ

第二障害では

狙った馬たちに掛け声をかけて

気持ちが良かったし

楽しくライブ競馬を観戦することができた♪

IMG_6050レースが終わって

さらにスタンドは

今まで見たことのないほどの
大勢の人で

IMG_6051埋め尽くされていた。

競馬場のスタンドから

花火を見るのは初めてだった。

馬は音に怖がるのかもしれないけれど

IMG_6060イベントとして

とても素晴らしく

ばんえい競馬の未来は

明るいな!

と思った。


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前衛と伝統

参加して3年目となる、

T.A.L.(Tokachi Art Links)が終了した。

私が参加させてもらう理由のひとつは、

俳句という文芸をする中で、

他の文化活動(書・写真・アート・陶芸・など)をしている方と、

IMG_5983交流することである。

参加するたびに、

毎年新しい参加者が増えるので

その目的は達成されていると思う。

また今回はもう一つの理由として

地味でマニアックな世界にとどまっている回文575というものを

他の出品者さんの力を借りながら

展示してみたいということだったが

それも今回の展示で実現できて良かったと思っている。

それに加えて今回は

ギャラリートークの時間に

能楽の「敦盛クセ」の謡の独吟をさせてもらった。

IMG_6017これは今回の私の個人テーマが

「源氏と平家」というもので

前衛の対極にある伝統文化を

あえて自分のテーマにしたことによる。

この独吟をするにあたっては

前もって喜多流の塩津圭介先生にお伺いを立てる必要があった。

先生曰く

「何か他のものとコラボするものではなく、その場所で、純粋に独吟をするのであればよろしいかと思います。」 

というお答えだった。

そしてさらに

「能楽振興のため、その担い手としての責任と、誇りを持って、お願い申し上げます。」 

というお言葉も頂いていた。

これは私にとって

とても重い言葉だった。

究極の前衛アートという名前の付いた催しに

究極の伝統文化といえる能楽の謡を独吟する

IMG_6013というのは

いかがなものか

場違いなNG行為ではないのか

と悩んだのだ。

悩んでいるうちに

前衛と伝統というのは

表裏一体のようなものではないか

と思うようになった。

伝統があるからこそ前衛があり

前衛があるからこそ伝統が守られる

IMG_6011それは

俳句も能楽も書も写真もアートも陶芸も

皆そうなのではないかと。

そんなことを考えつつ

結局私の我儘で

謡の独吟を披露させて頂いた。

会場にいた数10名の皆さんに

そんな思いが届いたかどうかはわからないけれども

何かを感じていただければ

ありがたいと思っている。


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ミニチュアホースの鼠径ヘルニア

生まれて間もないミニチュアホース、

元気は良くて、

お乳も吸うのだが、

股の付け根が膨れているという。

飼主の鵑気鵑それを気にして、

電話をかけてきた。

麕匸譴砲弔い匿濃,垢襪

399A92CB-9E7A-4E0D-AA2F-90B51575F4F6なるほど

内股の根元が膨れている。

触診してみると

鼠径部にヘルニアが認められた。

仔馬の腹腔によく起こるヘルニアは

臍ヘルニア



鼠径ヘルニア

がある。

前者は文字通りの

腹壁のど真ん中のお臍にできる。

そのヘルニア輪(穴)は楕円形をしていて

直径数センチ以下の小さなもヘルニア輪であれば

馬体の成長とともに相対的に小さくなり

放っておいても自然治癒することが多い。

またヘルニア輪が大きくて外科手術をすることになっても

臍は位置が良いので手術しやすく治癒率も高い。

これに対して

鼠径ヘルニア

DB93C298-218B-42A5-8563-13C9B4822B74内股の根元

すなわち腹壁と後肢の付け根との間の

間隙からヘルニアが起こる。

そのヘルニア輪(穴)は細長く

精巣からつながる精索もあるので

ヘルニア自体も複雑で

輪(穴)を閉じるのが難しい。

たとえ外科的な処置で閉じたとしても

後肢の根元は強い力が掛かって動くところなので

縫い閉じた部分が切れてしまって再発することが多い。

強い動きによって細菌感染の機会も高まり

臍ヘルニアに比べて治癒が困難である。

仔馬の鼠径ヘルニアを

縫い合わせて治すのは

なかなか難しく

私は過去3例の手術経験があるけれども

そのすべてが細菌感染により

治癒までに数週間から数か月間掛かった。

さて

今回のミニチュアホースの鼠径ヘルニアだが

ヘルニアの大きさはクルミ実程度

10410122-6A8B-4F28-9F22-2C51E61D4A3C仔馬自体は元気で哺乳も正常

ということで

何もせず

そのまま経過を観察することにした。

仔馬が大きく成長するにつれて

鼠径部のヘルニア輪が相対的に小さくなり

自然治癒することを期待することにした。

399A92CB-9E7A-4E0D-AA2F-90B51575F4F6ただ・・・

難点が一つだけある。

ミニチュアホースというのは

大きく成長しないのが特徴の馬である。

この仔馬もきっと

ミニチュアホースゆえ

大きく成長してはくれないだろうから

ヘルニアがいつ自然治癒するのか

予測は難しく

ずっと見守るしかないのである。


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今年の(T.A.L.)は、回文575も。

参加し始めて3回目になる、

Tokachi Art Links(T.A.L.)。

その副題は「表現の自由」。

最近どこかの地方都市で中止になって大きな話題になった

「表現の『不』自由」展ほどの注目度は、

残念ながら無い・・・

BB9F120F-36DB-4DFC-84F8-1BC4364ADAB4しかし、

十勝の地方都市の駅地下の、

かなりのスペースを使って、

このような展示会が開かれるこのは、

帯広という所が自由な雰囲気を持っている証なのかもしれない。

毎年参加者が増えているのも嬉しい。

俳句のような文芸だけをやっていると、

他の芸術ジャンルの方々と交流できるチャンスはそれほど多くなく

狭い俳句だけの世界で凝り固まってしまう恐れがある。

自らを奮い立たせて積極的に交流するチャンスが

目の前に転がっているのであれば

自分の俳句の視野を広げ

良い作品を作るためにも

それに参加しない手はない。

ということで

今年私の持ち込んだネタは

長年俳句を作っているなかで

副産物的に溜まってきた

「回文575」。

たとえば

 
 盛る飯にナルトを取るな煮〆るも

 (もるめしになるとをとるなにしめるも)


というような575や57577その他

いろいろの旧・新作をまとめて提出した。

それを

写真・書道・現代アート・陶芸・などからの

74ED3443-FDE5-4009-8291-415FD186AB63それぞれの参加者が

自由なイメージで

私の作品に絡んで

何かを創作してくれた。

「回文575」というものは

単独では非常に地味でマニアックな世界なので

私は今まで

それを一般の公衆面前で言葉にしても

「ポカーン?」、「はあ?」、「ふーん?」

というような微妙なリアクションしか返ってこなかった。

91B120EA-7376-4179-A482-03066B7436C7しかし

今回の回文575の展示は

それぞれのジャンルで

ご活躍の皆さんによって

姿を変えてパワーアップされた回文575が

公衆面前に展示される。

今までに無かったようなリアクションが

返ってくるのではないか

という期待感がある。

帯広駅地下の市民ギャラリーで

9月5日(木)〜10日(火)まで

やっているので

興味のある方は

ちょっと立ち寄って頂けると嬉しい。

特に

7日(土)の13時からは

出品者のギャラリートークがあるので

興味のある方は

ぜひ足を運んで欲しいと思う。

もちろん今回の展示内容は

回文575ばかりではない。

むしろそれ以外の作品のほうが

ずっとパワフルで面白いと思う。

どうぞ

ご感想などお寄せください!


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「花鳥諷詠」誌での連載終了

日本伝統俳句協会の機関誌「花鳥諷詠(かちょうふうえい)」の、

IMG_5985「一頁の鑑賞」という隔月連載を、

担当執筆させてもらっていた。

先日発行された九月号をもって、

それも最終回となった。

その内容は

執筆者によって色々だが

私は

高浜虚子の編んだ「ホトトギス雑詠選集」の

春の部・夏の部・秋の部・冬の部 

の4冊の中から

北海道にゆかりのある俳人の句を

毎回2人ずつ取り上げて

その鑑賞文を書いて来た。

去年の11月号は

名塩呑空(なしお・どんくう) と石田雨圃子(いしだ・うぼし)

今年の1月号は

伊藤凍魚(いとう・とうぎょ)と比良暮雪(ひら・ぼせつ)

今年の3月号は

佐瀬子駿(させ・ししゅん)と天野宗軒(あまの・そうけん)

今年の5月号は

鈴木洋々子(すずき・ようようし)と阿部慧月(あべ・けいげつ)

今年の7月号は

長谷川かな女(はせがわ・かなじょ)と阿部みどり女(あべ・みどりじょ)

今年の9月号は

臼田亜浪(うすだ・あろう)と飯田蛇笏(いいだ・だこつ)

 「ホトトギス雑詠選集」は

「明治41年から昭和12年まで 、通巻500号を迎えたホトトギスの雑詠入選句十数万句から、約一万句を厳選した「花鳥諷詠俳句」の精髄。『芭蕉七部集』に匹敵するといわれる現代俳句の古典的アンソロジー」

IMG_5984なのだそうで

それを1年間つぶさに読んで

その中から

北海道に関係深い作家の俳句を鑑賞し

現在の「花鳥諷詠」誌に

活字として残すことができたのは

とても幸せなことだった。

最新号の鑑賞文のページを

IMG_5987写真にとって

ここに貼り付けてみた。

自分ではとても気に入っている文章

(自画自賛かよ)なので

興味のある方は是非

クリックして拡大して

読んでみてほしい。

これを機会に

「花鳥諷詠」に興味を持っていただけると

とても嬉しい。 


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飼主さんの「難産」

「仔牛が下痢でぐったりしてるから、すぐ来て欲しい。」

和牛の繁殖農家の§さんから、

電話が来たのは朝の6時頃だった。

§さん宅に着くと、

牛舎の片隅に繋がれて

ぐったりしている仔牛がいた。

仔牛はいるのだが

§さんが見当たらないので

軽くクラクションを鳴らして

往診に来たことを家に知らせた。

ところが§さんはなかなか出てこない。

しばらく待っていると

家の中から

§さんの奥さんが出て来て

少し慌てたようにこちらに向かって歩いて来た。

「・・・おはようございます!・・・」

「おはようございます。治療はこの仔牛でいいんでしょ?」

「・・・はい・・・でも今、うちの父さん、難産で・・・」

「えっ、難産の牛もいるの?、それは大変だ。その牛はどこに?」

「・・・いえ・・・、牛じゃなくて・・・」

「牛じゃない?」

「・・・本人が・・・難産で・・・」

「本人が?」

「・・・トイレからなかなか出てこないんです・・・」

「大の方?」

「・・・はい(笑)・・・」

「うははは(爆)」

§さんの奥さんは

頓知の効いた人だ。

うまいことを言うもんだと

感心しながら

大笑い。

しばらく待っていると

§さんの父さんがやって来た。

心なしか

スッキリしたような顔をしていた。

IMG_5805下痢の仔牛の治療を開始して

輸液をセットして

抗生物質を打ち

仔牛の番号を確認。

治療している間

私は

込み上げてくる笑いを

抑えることができなかった(笑)



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「アブキャップ」と田辺記者

少しづつ秋めく頃、

往診先の牧場では、

虻(アブ)は姿を消しつつある。

IMG_5943 2季節外れの記事になりそうだが、

最近いたるところで見かける、

虻(アブ)捕獲する道具、

「アブキャップ」

のことを書いておこうと思う。

巨大な黒い樹脂製のボールに

三角のビニールり帽子をかぶせて

吊り下げられたユーモラスな物体。

その帽子のてっぺんの

丸い筒状のものの中に

虻がぎっしりと捕獲される。

虻が日光で温まったボールに集まり

上へ上へと飛び立つ習性を利用したものだという。

しばらく見ていても虻がやってくるわけではないのだが

いつの間にか

たくさんの虻が筒の中に捕獲されている。

往診先では

もう見慣れた物体になりつつある。

しかしこれが

大人気らしく

牧場関係ばかりではなく

観光施設などでも

広く設置され始めているらしい。

大ヒット商品

IMG_5943ということで

先日の道新の夕刊に

紹介されていた。

ところで・・・

この新聞記事・・・

クリックして拡大して読んで欲しいのだが・・・

レイアウトがすごい・・・

虻の絵が鬱陶しい!(◎_◎;)

虻が居すぎて気持ちが悪い(笑)

でも、いかにも虻らしいかも。

この記事を書いた

田辺恵さんという記者

今後に注目したいと思う(笑)


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花火と川柳&俳句

「8月24日の道新十勝川花火大会」を、

「FMウイングの金曜ポコペンが盛り上げます!」という放送が、

先週末にオンエアされた途端、

十勝の空はたちまち厚い雲に覆われ、

雨が降り続き、

太陽は雲隠れしてしまった(笑)

そんな天気が1週間続き

24日(土)の花火大会は一体どうなるのだろう

IMG_5944と心配されたのだが

天は最後の最後には味方をしてくれた。

1週間雲隠れしていた太陽は

24日の午後から青空とともに輝き始め

花火大会の始まる夕方には

見事な十勝晴れになった。

私はその花火大会の

FMウイングの公開生放送のブースへ足を運び

すでに始まっている番組の途中から

MC源さんの隣のゲスト席に座らせてもらい

開幕直前の雰囲気を詠んだ以下の3句を

マイクの前で読み上げた。


 暮れなずむ花火の空がスタンバイ


 花火待つ十勝大橋凛と立ち


 いざ花火今日は夜空も十勝晴れ



19時開始を前に

花火の見物客は一気に堤の会場を埋め尽くし

出店やキッチンカーの周辺には人だかりができた。

IMG_5946いよいよ最初の花火が打ち上がり

花火大会が始まった。

その内容は

「ダイナミックショー」

「花火コレクション」

「彩花の舞」

「大輪の華」

「グランドフィナーレ」

IMG_5958という5部構成。

それぞれ打ち上がっている間

公開生放送をラジオやスマホで聴くと

前日に募集して選ばれた花火川柳が

音楽とともに読み上げられるのが聴こえる

IMG_5965という仕掛けである。

「花火」「川柳」

この2つはなかなか相性の良い組み合わせだった。

花火が打ち上がって「たまやー」と叫ぶのと同じように

川柳が読み上げられのもまた

IMG_5966見物人の反応として自然な感じで

会場の一体感が増すようだった。

5部構成のそれぞれの合間には

生放送のトークが入り

私も色々しゃべったのだが

IMG_5967花火の素晴らしさに酔いしれて

何をしゃべったのか忘れてしまった。

ただ

最後の「グランドフィナーレ」が終わったあと

その雰囲気の句を詠んで披露せよと

IMG_5968打ち合わせで言われていたので

最後のトークの後

以下の3句を

マイクに向かって読み上げた。


 待ちかねしスターマインに息をのむ


 大拍手喝采花火降りそそぐ


 それぞれの花火を胸に席を立つ



席を立って帰り始めた

大勢の花火客に聴こえるように

マイクの前で自分の句を披露するのは

とても気持ちが良かった。

1人でもいいから

私の読み上げた句に共感してくれる人がいたら

それで幸せだ

と思った。

「花火」

夏から秋へ向かう8月の季題である。

「花火」を読み込んだ「川柳」

それは「俳句」でもある。

昨日この会場で詠んだ句は

「俳句」として

今度の句会に出そう

と思っている。

あ、それから

生放送では披露しなかったが

こんな回文俳句もできたので

ここに記しておく(笑)


 夜さえも花火呼び名は燃え去るよ

(よるさえもはなびよびなはもえさるよ)



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三品吏紀(りっきー)をさがせ!?

昨日届いた俳句雑誌「ホトトギス」に、

今年の5月18日〜19日に開催された、

北海道ホトトギス大会の記事が載った。

今年の大会は、

十勝川温泉「第一ホテル」で行われたので、

我々十勝のホトトギス&伝統俳句協会所属の俳人が、

準備や当日のお世話などを担当させてもらった。

どれだけの方々が集まってくれるのか、

FBA34EC6-5716-4169-99B9-E0FC6A8D9ED2心配もあったけれど、

前日の同人句会、

北海道ホトトギス前日句会、

北海道ホトトギス大会本句会、

の3回の句会に、

結果的には100名近い人たちが、

一堂に会して俳句を楽しむことができたのは、

とても喜ばしいことだった。

その中には、

ホトトギス&伝統俳句関係ばかりではなく、

それ以外の多くの俳人の皆さんも句会に参加してくれた。

私のブログにもたびたび登場させてもらっている

俳句集団【itak】幹事の

青山酔鳴さんと三品吏紀さんも

大会に出席してくれたのは

とてもうれしい事だった。

とくに

三品吏紀(りっきー)は今回初参加で

しかも

本大会において

稲畑汀子選と稲畑廣太郎選に入選し

特選にも選ばれ

その実力をいかんなく発揮してくれたのは

とてもうれしい事だった。

彼は昨年の

北海道文学館俳句賞「未来賞」を受賞している

新進気鋭の俳人でもある。

その記事と入選句が

「ホトトギス」の最新号に乗っていたので

1BDA37CE-9340-48F6-9358-3281A900652B写真で添付してみた。

活字は小さいけれど(笑)

三品吏紀(りっきー)作の俳句が「ホトトギス」誌上に

初掲載されているので

探してみてほしい。

りっきーをさがせ!


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残暑の難産介助

「お産で足が変・・・らしいんだけど・・・」

昼過ぎの暑い時間帯に追加往診が入った。

「よろしくお願いします・・・今、俺共進会場にいるんで・・・ヘルパーが家にいるんで・・・」

「・・・了解。直ぐ行きます。」

きのうはホルスタインの全道共進会。

酪農家のΣさんは、牛を出品している最中だった。

牛舎に着くと、見慣れないヘルパーさんがいた。

分娩房で寝ている牛は

陣痛で力んでいる様子もなく

ぐったりと疲れ切っているように見えた。

陰部からは

胎児の肢が一本だけ見えていた。

手を入れてみると

仔の肢は後肢だった。

もう一本の肢は産道の奥の方にあり

なかなか手が届かなかったが

それも後肢だった。

なんとか球節を掴んで引っ張ってくることができ

それからは普通の尾位(逆子)の分娩介助である。

しかし尾位の介助の時

胎児が生きていると

必ずといって良いほど足を動かすものだが

今回の胎児の肢は全く動かなかった。

胎児の肢に介助ロープと滑車を取り付けて

ヘルパーさんと力を合わせて牽引すると

かなりキツかったが

大きな♂の胎児が出てきた。

胎児はすでに死後硬直が始まっていた。

陣痛微弱だったために胎児が死亡したのか

他に原因があって胎児が死亡したのか

定かではないが

残念な結果になった。

介助を終えてカッパを脱ぐと

カッパの裏側は汗に濡れ

下着も汗に濡れていた。

親牛にカルシウム剤などの補液を施し

足を洗って帰る支度をしていると

33B8249E-2401-42C9-B459-8663165B65E8Σさんのばあちゃんがやってきた。

「・・・安田さん、スイカ食べるかい?」

お盆にのせた角切りのスイカは

目にまぶしい赤い色をしていた。

「・・・あんまり甘くないかもしれんけど。」

18A95441-AF78-49DB-88C4-7A845838A1F3そのひと切れを取って

口に含むと

冷えたスイカの香りとともに

甘い果汁が口の中一杯に広がった。

「ん!、うまーい!」

E5F3BD56-29A0-40B9-AFBC-BAEF307E40D4「・・・そうかい(笑)」

残暑の中で

カッパを着る難産介助は

暑さがより身に堪えるのだが

このスイカの一切れで

それを吹き飛ばすことができた。


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