北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

令和3年・十勝の小麦(1)

十勝地方の我が町の、

IMG_2336小麦の収穫作業が、

ここ数日で本格化している。

町内の畜産農家さんを往診していると、

いたるところで、

IMG_2335小麦の収穫用の巨大なコンバインと、

その前後に、

ハザードランプを点滅させながら、

IMG_2346JAの関係者の車が伴走しているところに遭遇し、

そんなコンバイン一行をやり過ごすことがしばしばである。

これも7月下旬の

十勝地方の風物詩であると言える。

IMG_2339一昨日の7月25日から

昨日の7月26日までは

その数が特に多かった。

その夜は

IMG_2337たまたま私は夜間当番で

夜と早朝に3件の往診があったのだが

町内のJAのコンバインは

すでに出動態勢を整えて

IMG_2342あちらこちらの小麦畑へと

その巨大な車体を埋めて

大きな音を立てながら

ゆっくりと

IMG_2334熟した小麦を刈って行くのだった。

天気予報によると

7月27日は

IMG_2343午前中から雨マークが出ているということで

十勝地方の小麦を

雨に濡らさぬうちに刈り取り

さらに

IMG_2344刈り終わった小麦の茎(麦稈)を

雨に濡らさぬうちに縛り

麦稈ロールに仕上げてゆく。

その作業が

540a8473-s急ピッチで進められている。

この記事を書いている今現在は

まだ雨が降っていないけれども

なんとなく雲行きが怪しくなっている。

d5519a89手元の携帯の天気予報を見ると

27日から今月いっぱいは

十勝地方の雲行きが怪しく

雨マークが出たり消えたりしている。

47b8ea3b-s今年の小麦は

粒が大きく

豊作が期待できるという。

十勝地方の小麦が豊作だと

IMG_2321他の作物も概ね豊作である

という話もある。

これは迷信などではなく

私の職場であるNOSAI(農業共済)の

農畑作物担当の職員が言っていることなので

かなり信憑性がある。

小麦の豊作を期待したい。


(この記事続く)


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病畜処理場にある事情(3)

十勝管内の各JAと、

その畜産農家さん方の関心事は、

もっぱらこの病畜処理施設の、

経営者が変わることによって、

病畜を受け入れる時の料金が上がり、

金銭的な負担が増すのではないかというところにある。

それを懸念するのは当然だろうし

そうならないように働きかけるのも当然だろう。

また止むを得ず値上げされるのであれば

現在の経営責任者に

納得できるような説明を求めるのも

また当然なことだろう。

こういうことは

畜産に限らず

全ての経営体に求められることである。

ただ今回

今回私が関心を持っているところは

そこではない。

畜産農家さんたちの経済的な問題は

経営者ご自身やJAに任せておけばよい。

私が最も懸念するのは

この施設で行われていることの

質の変化である。

牛や馬の病畜を処理して

油や皮や肥料などに変えて

価値をつけて販売するのが

この施設の事業内容である。

いわば

病畜という産業廃棄物の再利用

すなわち

家畜という商品のリサイクル事業である。

だが

そればかりではなく

十勝農協連の病畜処理施設では

基本的なリサイクル事業に加えて

我々現場の獣医師の要求によって

病畜の病理解剖が行われている。

病理解剖を担当している人達は

もちろん獣医師であり

その道のプロの先生方によって

質の高い病理解剖が行われている。

そのおかげで

治癒させることができなかった病畜から

d6503577-s将来へ繋がる情報を

正確に得ることができる。

病畜処理場における

病理解剖は

獣医学術情報を

臨床現場へ還元するという

非常に重要な役割を担っている。

ここでの病理解剖が

十勝の牛馬の臨床獣医学の

レベルを支えていると言ってもよい。

現在その病理解剖をする先生方は

元畜大の解剖学教授のY田J三先生をはじめとして

IMG_1721錚々たるメンバーの先生方である。

したがって

もし

この施設の経営者が

十勝農協連から岸化学グループへ移管した時

病理解剖を担当する先生方の

労働環境が悪化するようなことが

あってはならないのである。

そこで行われる病理解剖の質が

低下するようなことが

あってはならないのである。

それはすなわち

十勝の牛馬の臨床獣医学の

質の低下

に直結する問題なのである。

IMG_2311私が

今回の新聞記事を読んで

真っ先に心配したのは

そこである。

牛馬の病畜処理というのは

単なる

「リサイクル事業」

ではなく

非常に重要な

「獣医学術事業」

なのである。

(この記事終わり)


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病畜処理場にある事情(2)

詳細はさておき、

要するにこの施設には、

94c390f2-s 敷地、

建物、

運営権、

という三つの財産があり

2012年までは

十勝農協連(山本組合長)が全てを所有していた。

それを

2013年に,良瀉呂

岸化学グループ(本部・徳島)という企業に売却した。

そしてその敷地の賃貸契約が

2023年までとなっていることで

その後の”瀉呂隆浜の行方と

建物と1娠銚△旅塋が

流動的になり

△皚も売却されることになれば

´↓A瓦討農協連から

民間企業へ移管する可能性が出て来た。

そうなると

この施設を利用している

十勝管内の畜産農家の負担する費用が

増えるのではないかという懸念が出て来たのだ。

具体的には

十勝管内の牛1頭当たりの取引価格が

約12000円

であるのに対して

道内の他の地域の病畜処理施設のそれは

約18000円

であり

十勝は他の地域よりも3割以上も安く

病畜処理施設を利用している。

この施設の運営が

民間企業に移管されれば

使用料が他の地域並に値上げされる可能性があり

十勝管内の畜産農家の負担が大きくなる可能性がある。

管内の畜産農家の関心事はそこである。

この記事の

後半にはこうある。

岸化学グループは昨年9月に

十勝農協連を相手取り

この施設の明け渡しなどを求めて

民事調停を帯広簡易裁判所に申し立て

調停が2回行われたのち

岸化学側が今年5月に取り下げているそうだ。

その経緯は公にされていないが

関係者によると

岸化学側は

「レンダリング事業は譲渡してもらう約束。」

と言っており

十勝農協連は

「理事会などで譲渡の決定はしていない。」

と言っているそうだ。

(この記事続く)


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病畜処理場にある事情(1)

我々現場の臨床獣医師と、

非常に深いつながりのある、

IMG_2311「病畜処理場」。

いわゆるレンダリングプラントにも、

経営体としての事情があるようだ。

先日の十勝毎日新聞のトツプに

でかでかと書かれていた記事は

十勝の「病畜処理場」が畜産農家にとって

いかに大事な施設であるかを物語っている。

牛や馬の一生で

最後にたどり着く場所は

「と畜場」ばかりではない。

「と畜場」で食肉になる個体は多く

世間一般にほとんどの牛や馬が

食肉になると思われている。

しかし

食肉になる牛や馬は健康な個体のみであり

病気や怪我で弱った個体や

野外で死亡した個体

すなわち不健康な牛や馬は

食肉にはできず

「と畜場」とは全く別の

「病畜処理場」で処理されて

食肉ではなく

それ以外のもの

例えば、皮や肥料や油など

に加工処理されている。

このことは世間一般には

あまり知られていないのだが

我々家畜の臨床獣医師は

「病畜処理場」こそが

普段から最も付き合いの多い施設である。

我々の仕事上それは当然であって

自分たちの仕事の中で

自分が手がけた牛や馬を

この施設に運ぶための書類を

数日で何枚も書いている。

その書類を作成する時

我々は常に

敗北感と虚無感に苛まれるものである。

これは牛や馬の臨床獣医師ならば

誰でも理解できる感情だと思う。

そんな「病畜処理場」が

経営上の理由で

色々な問題を抱えているということを

私はこの記事で初めて知った。

普段から付き合いの深い施設ゆえに

これは読み流しできないな

と思った。

(この記事続く)


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カミナリ注意報

7月の中旬、

西日本の沖縄や九州や四国から、

梅雨明けの便りが届くようになってきた。

梅雨明け前には、

激しい豪雨になることが多く、

今年も静岡県の熱海などで、

土石流が発生して甚大な被害が出てしまった。

毎年

我が国のどこかで

この季節に

必ずどこかで

豪雨による災害が発生する。

近年は特に

その頻度が

高くなっているような気がしてならない。

北海道では

本州のような激しい梅雨明けの雨には

さほど見舞われないものの

この時期の気候の変化の激しさは

様々なことで感じることができる。

先日

梅雨前線が上昇した時

北海道上空に寒気が入り

大気が乱れて

カミナリが発生しやすくなっていた。

夜になり

予報通りに

積乱雲が発生し

あちこちで落雷があった。

我が町でも

稲妻と雷鳴が

頻繁に響き渡る時間があった。

そんな日の夜

馬産農家のさんから

「当歳がケガをした。」

という往診依頼があった。

IMG_2142着いてみると

首の部分を地面と水平に

約30僂砲錣燭覲綾ができていた。

このような切創は

牧場周囲に張り巡らされている

バラ線によるものであろう。

「いつもだったらバラ線なんかには近づかないんだけどな。」

IMG_2143さんはそう言うが

先ほどまで

上空には厚い雲と

あちこちに稲妻と雷鳴が

いくたびも響き渡っていたので

「たぶん、カミナリに驚いたんだべな。」

IMG_2145という結論になった。

傷をよくみると

正中に近いところが

もっとも深い傷になっていて

左側へゆくほど

傷が浅くなっていた。

暗いところで稲妻が光り

雷鳴に驚いてに走り出したところ

バラ線を首左側に引っ掛けてしまったのだろう。

IMG_2147治療は

暗いので

患部を車のヘッドライトで照らしながら

鎮静剤を打ち

簡単な毛刈りをし

切創の一番深い正中に近い部分の

IMG_2148筋肉内を縫い

そのあとに皮下織と皮膚を寄せ

抗生物質を投与するという

簡単なものだったが

あまり清潔に縫合ができなかった。

案の定

数日後に

漿液に混じって化膿汁も出て

縫った糸が緩み出てしまったようだ。

IMG_2149しかし

さらにその数日後には

傷がふさがり

化膿汁も次第に減少し

傷痕が次第に目立たなくなり

なんとか治癒してくれたようだ。


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あわや大事故?!

先週のたしか月曜日、

いつものように往診に出て、

わが町のN地区の道道を、

IMG_2278南へ向かって走っていたら、

対向車線に・・・

なんと大きなトラックが

横倒しになって

路肩をはみ出し

半分畑の中へ落ちていた。

これだけの大きさのトラックが

横転しているというのは

どれだけのハンドル操作の誤りがあったのだろう。

トラックのナンバーを見ると

IMG_2278コピー北海道ではなく

本州のナンバーのトラックだった。

この場所の近くには

新しくできた

レストランがあり

田舎道にしては

そこだけ車や人が集まるようになった。

またこの辺は

制限速度を守らない車が多いので

取り締まりのパトカーが

出ていることが多い。

どのような状況だったかは知らないが

田舎道の運転には

十分気をつけてもらいたいものだ。

かれこれ30年以上

この道を通っている私からも

注意を促しておきたいと思う。


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シダーの「米国仕様」と「日本仕様」・追記

米国で売られている「米国仕様」のシダーが、

我が国で売られいている「日本仕様」のシダーよりも、

IMG_2209スタイリッシュで使い勝手が良いことに気づき、

悔し紛れに、

米国人の手先の不器用さがそうさせたのだ、

などと結論をした前回の記事(笑)。

IMG_2210それを読んでくれた

同窓生でZoetisの社員のI先生より

メッセージが送られて来た。

とても丁寧に

IMG_2212誠実な文章で書かれているので

勝手に変えてしまうのも申し訳なく

また自分の理解力以上の

大切な内容が書かれているようでもあり

IMG_2211いただいたメッセージを

できるだけそのまま

書いておくことにしたい。

ご本人からの了解も得ているので

以下どうぞお読みください。

安田さん、

大変ご無沙汰しております。後輩のIです。お元気ですか?

CIDRの件、拝読いたしました。米国で購入されたものはCIDR ではあるのですが、プロジェステロンが1.38g含有のものです。日本で流通しているものは1.9gです。米国等では7日間挿入を前提としておりますため、プロジェステロン量の少ない1.38gのものが承認されております。
日本では15日間挿入までの用法が承認されておりますため、1.9gのもののみを流通させております。

ご質問の挿入期間の違いですが、1つは、おっしゃられるようなエストロジェンなども含めての特に搾乳牛に使うホルモン剤類に対する安全認識の差と、もう1つは、現実的には承認時期の違いが背景にございます。

米国では安息香酸エストラジオールが乳牛に使用出来なくなって久しいですが、その後、エストラジオール製剤で唯一、米国で搾乳牛への使用が承認されていたエストラジオールシピオネートも承認を取り下げるように米国政府から依頼されたということが西暦2000年初頭にありました。EU からの影響です。

一方、日本で今のCIDR(1.9g)が承認されたのが1995年でした。イージーブリードの名称です。この時に搾乳牛も肉牛も一緒に承認を得ております。その頃はCIDR単独挿入(他のPGやE2などを用いない)にて7日間、12日間、15日間など、主に卵巣静止など、治療目的での様々な挿入期間での効果確認がなされていました。一方、米国において搾乳牛に承認を取得したのは2003年になります。

この背景には、有名なオブシンクが論文として発表されたのが1995年で、以後、盛んに繁殖プログラムが議論されていました。そして、CIDR 自体の使い方も繁殖プログラムとして、他の薬剤と併用する使い方がメジャーでございました。

このようなことから、米国では少し時間を待って、オブシンクの最初のGnRH投与とPG投与の間の7日間挿入をターゲットに、CIDR 本体における残留(一回使用した後の余剰のプロジェステロンの量)をもっと少なく出来ないか、ということで、より少量のプロジェステロンを含有させた新しいCIDR として1.38gのプロジエステロンのものを作り、承認を取ったということでございますが、日本とは効能効果が若干異なり、繁殖プログラムとしての使用方法での承認になります。

日本では単独挿入でのご使用も当然ございますので、そのまま1.9gを継続しております。

長くなり申し訳ございません。

という

大変丁寧なお答えを頂いた。

I先生

どうもありがとうございました!(^^)。

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帝王切開すべきだったのか・・・(2)

「◉さんの牛、どうでした・・・?」、

昨日の早朝、

臀位の難産で失位を整復中起立不能、

吊起しながら、

やっとの思いで介助娩出させた、

◉さんの初産の牛が気になっていたので、

この日往診に行ったK獣医師に聞いてみた。

「・・・あぁ、あの牛・・・立ってましたよ。」

「立てましたか・・・。」

「・・・はい、でもね・・・子宮頸管あたりに穴があいてますね。」

「え・・・。」

「・・・子宮の漿膜面に直接触れたんで。」

「そうですか・・・。」

「・・・どうしようもないですけどね。」

難産の介助で

膣壁や子宮頸管付近が穿孔してしまうことは

しばしば起こることだったが

穿孔の程度と

穿孔の場所によって

その後の母牛の運命は大きく変わる。

腹腔内出血や

腹膜炎によって

食欲が回復せず

予後不良になってしまう牛がいるかと思えば

傷が自然に塞がって

炎症もおさまり

食欲が戻って治癒する場合もある。

私はそのどちらも何回か経験をしていた。

「・・・あとは運を天に任せるしかないですね。」

「そうですか・・・。」

手は尽くした

とはいえ

失位整復によって

産道に激しいダメージを与え

穿孔させてしまった責任は私にある。

今後の治療としては

感染症の予防として抗生物質を投与し

その後の回復を祈るのみ

という

なんとも歯がゆい治療法しかない。

その数日後

往診に行ったN獣医師から

「・・・◉さんの牛、水飲んで、エサ食べるようになりましたよ。」

「それは良かった・・・」

「・・・◉さん、諦めてないです。」

「それは良かった・・・」

N獣医師は

◉さんに牛の状態を説明し

今後この牛がどのようになる可能性があるか

色々と話しをしてきてくれていた。

このまま治ってくれるのか

再び種付けして妊娠させることができるのか

1乳期だけ搾乳して肉にするのか

色々と選択肢はあるが

初産の牛なので

その価値を損なわずにいて欲しいと

願うのみであった。

その数日後の朝

◉さんから

またその牛を往診して欲しい

という依頼があった。

往診に行ったのはN獣医師だった。

私は別の地区に往診へゆき

昼に事務所へ戻ると

N獣医師も往診から戻っていた。

「・・・安田さん、◉さんの牛、死んじゃいました。」

「え・・・。」

「・・・昨日までエサ食べてたのに、今朝急に様子がおかしくなったらしくて。」

「・・・。」

残念な結果になってしまった。

IMG_2231今回は

初産の難産・・・

予定日より遅れ・・・

臀位の胎児失位・・・

整復途中で起立不能・・・

こういう場合

強引に経膣分娩をさせると

子宮頸管部がダメージを受け

穿孔して

腹膜炎を起こして

予後不良になる

ということが示された

残念な症例になってしまった。

後悔先に立たず・・・

帝王切開すべきだったのか・・・


(この記事おわり)


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帝王切開すべきだったのか・・・(1)

先日の夜間当番の朝、

「お産で、お尻しか触れない・・・」

という酪農家の◉さんからの電話。

臀位の難産である。

これはよくあることなので

まずは双子を想像。

または単体の臀位もありうる。

着いて診ると

本当にお尻だけで

後肢は全く触れない状態だった。

「初産で、予定日も過ぎているんだけど・・・」

という事なので

双子ではなく単体の可能性が高い。

(これはちょっと手ごわいかな)

とは思ったものの

臀位の胎児はほぼ100パーセント

整復できる自信があったので

胎児の失位を整復して

経膣分娩をさせることにした。

かろうじて触れる胎児の太ももに

IMG_2228産科チェーンをかけ

胎児の臀部を何度も押すと

チエーンをかけた後肢の膝蓋部に触れるようになった。

チエーンをできるだけその後肢の遠位に移動させて

再び胎児の臀部を何度も押すと

チェーンをかけた後肢の飛節に触れるようになった

飛節を掴めればしめたものである。

かけているチェーンを飛節からさらに遠位に移動させ

再び胎児の臀部を押すと

胎児の球節に触れるようになった。

球節を手で掴んで

繋ぎの部分へチェーンを移動させて

再び胎児の臀部を強めに押すと

「ズボッ」

と胎児の後肢が一本整復された。

「・・・よし、じゃあもう一本の後肢を直して・・・」

と、思ったところで

母牛がフラフラと腰を振り

ドサッと寝てしまった。

「・・・あー。寝ちゃった・・・これじゃあ整復できないから・・・起こせるかな?・・・」

「さっきも寝そうになったのをなんとか起こしてたんで、起きるかな。」

◉さんと私は

母牛に何度も気合を入れて

立たせようとするのだが

母牛は全く立とうとしなかった。

仕方がないので

失位の整復はひと休みして

母牛にリンゲルとブドウ糖を投与し

しばらく休ませてから

再び気合を入れて

母牛を立たせようとした。

しかし

母牛は一向に立とうとはしなかった。

仕方がないので

母牛の腰にハンガーを取り付けて

それをトラクターのフロントに掛けて

吊り上げることにした。

母牛の腰を私の胸の高さ程に吊り上げて

手を入れて

残りのもう一方の後肢の整復にかかった。

ところが

この後肢の整復が

なかなか思うようにならず

どうしても飛節に触れることができない。

IMG_2229仕方がないので

ここ10何年も使用したことのない

失位制服の道具

マジックハンドこと「ショットラー」を

久々に使うことにした。

かろうじて触れる下腿部に

ショットラーを噛ませて

臀部を押すと

やっとの事で飛節を掴むことができた。

と、その時

母牛が自力で立ち上がったので

腰につけたハンガーを外し

再び2本目の後肢の整復に取りかかった。

2本目の後肢を1本目と同じように整復し

やっとの事で

胎児の臀位を尾位へと整復し

2本の後肢を滑車で牽引し

IMG_2230ようやく

この牛の分娩介助が終了した。

途中のひと休みの時間を入れると

介助にかかった時間は

1時間を超えていた。

胎児は既に死亡しており

IMG_2231母牛は疲れ切って

分娩房の藁の上に

ぐったりと横たわった。

この日の治療は

これで終了した。

その翌日・・・

思わぬことが

起こっていた。


(この記事続く)


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第9回北海道支部賞「入選句集」完成!

日本伝統俳句協会・北海道支部によって、

毎年俳句を募集して開催する、

北海道支部賞の「入選句集」が完成。

去年からこの賞の主催を

荒舩青嶺さんから引き継ぎ

なんとか今年も

第9回目の結果報告として

冊子にまとめることができた。

IMG_2243この「北海道支部賞」の

自慢出来るところは

選者である。

特に

道外の特別選者の皆さんは

我が国の伝統俳句を標榜する

IMG_2244錚々たる顔ぶれであり

この賞を

価値あるものとして

盛り上げていただいている。

しかも

道外選者の皆さんには

IMG_2193一人一人から

自筆の一句を

揮毫した短冊などを

贈呈用にいただいている。

それに加えて

北海道内在住の

伝統俳句協会会員の選者による

IMG_2245選が加わることによって

「北海道の花鳥諷詠」

というものが

どういう俳句なのかを

世に示すことができたのではないかと思っている。

選者の皆様方に

あらためてここで感謝を申し上げたいと思う。

また

全ての投句者の皆様にも

ここであらためて感謝を申し上げたいと思う。

今年は

なかなか収まらないコロナ禍に加え

私個人の忙しさが重なり

「入選句集」の発行が

去年より約ひと月遅れてしまい

参加者の皆さんに

ご心配をおかけしたことを

ひと言お詫びしたいと思う。

来年は

もう少し早く取りまとめを開始して

発行が遅れないようにしなければならない

と思った。


<追記>

この入選句集を

参加者や支部会員の方以外にも

販売いたします!

1部500円+送料140円= 640円

ご希望の方は

豆作まで

ご連絡ください。


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卯浪俳句会「十勝教室」スタート

コロナ禍の緊急事態宣言で、

延期をしていた、

日本伝統俳句協会・北海道支部の、

卯浪俳句会「十勝教室」。

昨日ようやく

第1回目の句会を開くことができた。

この日は朝から快晴で

昼間の気温は30℃を超えた。

しかし北海道十勝らしく

湿度の低いさっぱりとした暑さで

IMG_2239句会場のSalon齊藤亭の和室は

室内にエアコンがなくても

涼しくて気持ちが良かった。

今回の人数は

私を含めて7名の句会だった。

今後まだ数名の参加予定者もありそうなので

良いスタートが切れたのではないかと思っている。

今まで様々な句会に参加してきたけれど

今回のように

私が中心の句会

というのは

初めての試みである。

句会のメンバーの年齢が

IMG_2240全て私よりも若い

というのがこれまた

何よりも画期的で

嬉しいところでもある。

句を拾いに

齊藤亭の玄関を開けて

外へ出ると

大きな楓の木の

瑞々しい若葉が

強い日差しを受けて

木漏れ日を落としていた。


 若楓かがやく句会始まりぬ  
               豆作


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お気に入りの白樺並木

我が町の糠内地区は、

AB8BE474-3CAE-4BA7-A1D4-B3A337307C1A盆地になっていて、

十勝管内でも有数の、

寒暖の差の激しいところである。

厳寒期には

十勝で最も気温の下がる陸別地区と

5A420F2A-43BD-4590-99D6-2AE8B7D68AA4肩を並べるほど気温が下がり

マイナス25℃を下回ることはザラである。

夏期には

逆に気温が上がり

プラス30℃以上になることはザラである。

そんないかにも十勝らしい場所の

BA8DE598-F415-4F04-B7A1-CB8F4807E927ど真ん中あたりに

私のお気に入りの

白樺並木がある。

中糠内地区のメインの通りを

南へ向かって走ると

向かって左側の

IMG_0440丘陵地帯へ伸びる砂利道が

背骨から分岐する肋骨のように

何本も左へ出ている。

そのちょうど中間あたりの

東へ伸びる砂利道沿いに

この白樺並木はある。

11361714-C592-4088-86DA-88DC3D015BCB天気の良い日も

天気の悪い日も

春夏秋冬

この白樺並木は

様々表情を見せて

往診が終わった後の

私の心を癒してくれていた。

0CACFD30-2C9B-4644-9577-AE8ADD40CDC8ところが

去年だっただろうか

いつものように何気なく

往診の帰りに

白樺並木のある場所へ差し掛かった時

なんとなく

いつもと違って

眺めが良過ぎて

なんとなく物足りないような気がした

と思って

西側へ入る砂利道の分岐で

ハンドルを切った。

すると

「あれっ、無い・・・。」

丘陵へ向かう砂利道の

左の路肩に並んでいる

私のお気に入りの白樺並木が

21D2247D-E392-413B-8E42-1FCB11A0BC44消えていた。

車を止めて

左の路肩を覗いてみると

そこには

等間隔で

白樺の切り株が

並んでいるばかりだった。

560740CD-B6FC-4F50-877B-2AEFD1754E1F毎年

雨の日も風の日も

春夏秋冬

私の目を楽しませてくれた

白樺並木が

全て伐採されていた。


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父の日に

6月20日は父の日だった。

6月の父の日は、

5月の母の日に比べて、

歴史も薄く影も薄い。

常識的に考えて

人は誰にも父と母がいるが

母から受ける愛情の方が大きいのが普通だから

それは当然と言える。

我が家も

当然それが当てはまっていて

毎年

母の日には

妻が子供達から色々感謝の贈り物が届けられ

私も実家の自分の母にささやかな感謝の意を届けている。

父の日には

母の日ほどの贈り物はなく

私も実家の父に父の日の贈り物などしたことがなかった。

それが当たり前だと思っていたので

別に何も感じなかった。

ところが

今年は

なんと父の日の数日前に

IMG_2208長女から

高価なサンダルを貰った。

さらに昨日には

IMG_2226長女の彼氏から

高価な日本酒をいただいた。

さらに

息子夫婦からも

IMG_2227高価な日本酒をいただいた。

さらに

次女夫婦からは

「豆作」と言う名前が彫ってある

日本酒を飲むための枡をいただいた。

IMG_2222父の日に

子供たちから

これほどの贈り物をもらったことなど

未だかつてなかった私は

非常に嬉しく

それを通り越して

なんだか申し訳なく

恐縮してしまうほどである。

この場を借りて

もう一度

「ありがとう」

と言わせてもらいたい。

冷静に考えれば

それだけ我が子たちも大人になったと言うことか。

それに比べて私は

実父の生前には何もしておらず

時代の雰囲気の差はあるにせよ

私は我が子達よりも大人になっていないようである。

ともあれ

三人の我が子達から

揃って父の日の贈り物をいただくなんて

思ってもみなかったので

この度の感謝感激の気持ちを忘れず

自分の家族を

子供達家族を

より一層大切にしてゆかなければならない

と思った。



<追記>

先日聴いていたラジオ(FMウイング)で

親父を喜ばせる言葉の「さしすせそ」

というのを紹介していた。

「さすがですね」

「知らなかったー」

「すごーい」

「センスありますね」

「そーなんだー」

全くその通り。

全然嘘でも良いから

この言葉をいただければ

私はとても嬉しいのです。


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CIDR(シダー)の「欧米仕様」と「日本仕様」

「このCIDR(シダー)、使ってもらえますか?」

繁殖検診に行った麕匸譴離繊璽佞痢君が持ってきたのは、

数年前に麕匸譴亮卍垢、

カナダで買ってきたというシダーだった。

シダーすなわち膣内留置型黄体ホルモン製剤である。

そんなシダーを使うことに

全く問題はないので

IMG_2209了解してパッケージを見ると

包装の袋には「Pfizer(ファイザー)」のロゴが。

世界最大王手製薬会社のファイザーの

動物部門であるファイザーアニマルヘルス製だった。

繁殖検診を始めて

シダープログラムをしようと

パッケージを開けて

アプリケータ(挿入器)に装着しようとした時

いつもと違う感覚がした。

このフアイザー製の欧米仕様のシダーの

羽の部分が薄っぺらくて折りやすかった。

IMG_2213その羽の部分をよく見ると

羽の先端部だけが太くなっていて

手でその羽を折り曲げる時に滑らないように

ストッパーの役割をするようになっていた。

「これ、ちよっと形が違ってるね。折りやすいようになってる。」

「そうなんですか。」

「俺たちがいつも使ってるやつは、こんな形になってないよ。」

「そうなんですか。」

ちよっと興味が湧いてきたので

繁殖検診が終わった後に

自分がいつも使っている日本仕様のシダーを出して

欧米仕様のシダーと比べて見た。

我々がいつも使っている日本仕様のシダーは

IMG_2212Pfizer(ファイザー)のロゴではなく

zoetis(ゾエティス)のロゴがついていた。

ゾエティスはファイザーから動物薬部門で独立した会社のはずだが

薬屋さんというのは数年経つと

名前も組織もくっ付いたり離れたり

しょっちゅう変化し続けるので

いちいち覚えていられない。

ともあれ

欧米仕様のシダーと

日本仕様のシダーに

形の上での違いのあることに気づいたのだ。

IMG_2211その形をよく比較すると

日本仕様の方がシンプルで原始的だ。

欧米仕様は日本仕様に改良を加えて

変化させたと見るのが自然で

IMG_2210形に色々手を加えてあるのだ。

おそらく使っている欧米人の意見や要望を聞き

それを参考にして形状を変えているに違いない。

日本仕様の方は

使っている我々日本人が

シダーの形に対してあまり文句を言わないので

その形状がシンプルな昔のままで済んでいるのだろう。

今私は

実際に欧米仕様と日本仕様を使い比べてみて

思ったのは

欧米仕様の方が確かに手にフイット感が高いが

日本仕様に慣れているせいもあり

この両者の形状の違いが

私の仕事の効率には全く影響は出ないだろう

ということであった。

おそらく

私以外の日本の獣医師たちも

きっと同じような感想を持つに違いない

と思った。

結論として

言えることは

「我々日本の獣医師は

手先が器用でかつ控えめなので

シダーの形くらいではいちいち文句を言わず

どんな形のものでも難なく使いこなせてしまう」

のであろう。

それに対して

「欧米の獣医師は

不器用でかつ自己主張が強いので

シダーの形にもいちいち注文をつけて

自分の使いやすいように形を変えさせないと仕事ができない」

のであろう。

という結論に

しておこう(笑)


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奇跡のカムバック!(スキルを生かせ)

牛馬の診療施設にとどまらず、

大学病院の手術室などの片隅で、

IMG_2175あまり使われずに、

寂しげにひっそりと、

その姿をさらしている器具。

シンメルブッシュ(煮沸消毒器)は、

おそらくまだ

あちこちの施設に残されているだろうと思われる。

そこには哀愁が感じられるかもしれない。

昨今の診療所で

手術器具をシンメルブッシュで煮沸消毒することは

ほとんど無く

オートクレーブ(高圧滅菌器)か

ガス滅菌器を使って

まとめて滅菌しているのが普通である。

シンメルブッシュを使う消毒は

もはや過去のものになった感がある。

ところが

そんな時代遅れの代物が

奇跡のカムバックを果たすときがやって来た。

シンメルブッシュを使った

IMG_2181フキの煮沸である。

この器具の長さと

採取して来たフキの長さは

奇跡的に相性がいいことが判明。

湯を沸騰させて

フキを投入。

数分間茹でたところで

中のざる状の容器ごとフキを取り出す。

この工程が無駄なく完璧にできる。

IMG_2182次に

長いまま茹で上がったフキの皮を剥く。

水に晒しながら

長いまま茹で上がったフキの皮を剥くと

長いままの皮を一気に剥くことが出来る。

10本程度の長いフキならば

あっという間である。

IMG_2183これを

丸い鍋で茹でる場合には

長いフキをいちいち

短く切らなければならない。

短いフキの皮むきは

長いフキの皮むきに比べて

何倍もの時間がかかる。

この工程が

大幅に短縮できるのは

シンメルブッシュを使って

フキを長いまま茹でることができたからこそ

IMG_2189なのである。

シンメルブッシュという器具の

驚くべきスキルである。

シンメルブッシュという器具は

実は

「手術器具を煮沸するために作られた医療用器具」

ではなく

「フキを茹でるために作られた調理用器具」

だったのではないか。

そんなことを思わせる

奇跡のスキルである。

この器具に関するお問い合わせは

FHK(富士平工業株式会社)

まで!


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炎天下の葉桜の剪定

すっかり葉桜になった我が家の桜の木。

先日の台風並みの大風で、

太い枝が一本折れてしまった。

もともといい加減な手入れしかしていないので、

こういう時にダメージを受け、

天から厳しい手入れをされることになるのだ。

IMG_2064よく見ると

隣の家の屋根と壁に

触れてしまいそうな枝も伸びている。

このままではまずいと

先日、重い腰を上げて

枝の剪定をした。

葉桜の勢いの旺盛な時に

剪定するというのは

時期外れなのだが

普段サボっていたツケが回ってきたという事。

最初は鼻歌まじりで

枝を落としていたが

だんだんと

切り落とす枝が増えてきて

体力的にもきつくなってきた。

この日の気温は

30度を超える真夏日になった。

途中からは

汗が止まらず

足元はふらつき

最後は息が切れていた。

IMG_2198さらに

切り口に

防腐剤(トップジンペースト)を塗り

切り落とした枝を

帯広のゴミ処理場(くりりんセンター)へ運び

IMG_2196それをに2往復。

午前中一杯を費やし

それが終わった頃には

もうヘトヘトになっていた。

我が家のシンボル!?

ともなっている桜の木だから

IMG_2197もっと大切に

こまめに手入れをしなくては

と反省した。

翌日と

その翌日(今日)は

筋肉痛で

全身がまだずっしりと重いのだった。


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膿瘍かと思いきや(part2)

「後肢が腫れていた牛、もう一度診て欲しいんですけど・・・」

という稟告で往診した〆牧場のホルスタイン

IMG_2126約6ヶ月齢の育成牛。

左後肢下腿部に長径約25僂

波動感のある腫れ物だった。

以前フレグモーネと診断し

抗生物質を打って治療をしていた牛だった。

IMG_2127「少し小さくはなったんですけど・・・」

「・・・化膿して膿汁が溜まってきてるかもしれないね。」

私はそう言って

注射器に18ゲージの長針をつけて

穿刺検査をした。

クリーム色の膿汁が出てくるか

IMG_2128と思いきや・・・

黒味を帯びた赤い液体

古い血液だった。

化膿はしておらず

血腫の名残だった。

「・・・また出血するといけないから、切らないでこのまま様子見ましょう。」

IMG_2130私はそう言って

そのまま帰ってきた。

前回の

半透明な漿(しょう)液が出てきた症例といい

最近

このような腫れ物が立て続けにあり

「膿瘍切開」の好きな私としては

血腫の場合も

安易に切開するわけにも行かず

これまた

なんとなく物足りない

症例であった。


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膿瘍かと思いきや

「横腹が急に腫れてきたんだけど・・・」

という稟告で往診した▽さんの

繁殖用の雌の和牛。

IMG_2021左の下腹部に長径約50僂

波動感のある腫れ物だった。

その表面の一箇所に

小さな外傷があった。

「・・・化膿して膿汁が溜まってきてるかもしれないね。」

私はそう言って

注射器に18ゲージの長針をつけて

穿刺検査をした。

クリーム色の膿汁が出てくるか

と思いきや・・・

IMG_2022薄黄色の透明感のある

漿(しょう)液だった。

化膿はしておらず

急性期の炎症の名残だった。

「切らないで、このまま様子見ようね。」

抗生物質を注射し

数日分を薬治して

そのまま帰ってきた。

その数日後

別の家から

同じような電話がかかってきた。

「下腹が急に腫れてきたんですけど・・・」

という稟告で往診した▶︎さんのホルスタイン

IMG_2082約6ヶ月齢の育成牛。

下腹部に長径約20僂

波動感のある腫れ物だった。

臍帯部だった。

「・・・化膿して膿汁が溜まってきてるかもしれないね。」

私はそう言って

注射器に18ゲージの長針をつけて

穿刺検査をした。

クリーム色の膿汁が出てくるか

と思いきや・・・

IMG_2083薄黄色の透明感のある

漿(しょう)液だった。

化膿はしておらず

急性期の炎症の名残だった。

「切らないで、このまま様子見ようね。」

抗生物質を注射し

数日分を薬治して

そのまま帰ってきた。

最近

このような腫れ物が立て続けにあった。

膿瘍切開の好きな私としては

なんとなく物足りない

症例ではある。


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この一本、効果はいかに!?

「はい、これどうぞ。」、

事務所で昼の弁当を広げていたら、

隣のN獣医師が冷えた缶ビールをくれた。

「・・・え?・・・なーんだ、ノンアルね(笑)。」

「ここ、見てください。」

冷えた缶ビールをよく見ると

『世界初!・うまみ搾り』

というタイトルと共に

『尿酸値を下げる』

という文字。

IMG_2156「・・・おお!」

「いいでしょう。」

「・・・いいねぇ。」

「乾杯しましょう。」

N獣医師は自分の手に持った1本をプシュッと開けた。

私も貰った1本をプシュッと開けた。

「カンパーイ!(^^)」

事務所に居た周りの獣医師たちが

皆こちらを向いた。

IMG_2154昼間から

ほんの少しのリラックス気分で

ビールの香りを味わった。

しかも

これを飲むことによって

尿酸値が下がる

というのだから

驚きである。

IMG_2155ビールを飲めば

普通は尿酸値が上がるので

上がらないように

ビールを控えるのが常識。

ところが

このビールは

尿酸値が上がらないばかりか

飲むことによって

尿酸値が下がるというのだ。

IMG_2158毎日1本飲むことによって

尿酸値を下げることができるという

機能性表示飲料なのである。

驚きとともに

何となく

騙されたような気もしないではない(笑)

同僚のN獣医師は

血中の尿酸値が高い

いわゆる「痛風持ち」である。

私も最近

血中の尿酸値が高いことを

医者に指摘されて

それを下げる薬を飲み始めて1年になる。

今日の昼食の

N獣医師との「乾杯」は

「痛風持ち同志」の

ささやかな

心の通じ合った「乾杯」だった(笑)

IMG_2165翌々日に

じつは私は

人間ドックに行くことになっている。

さて

この一本の

効果はいかに(笑)


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柏(かしわ)の木の目覚め

我が町の往診先の牧場や、

その途中の野山には、

人の心を奪うほどの、

みごとな樹木が、

いたるところに立っている。

その中の一つに

Ν牧場のチーズ工房の前に立つ

IMG_2131柏(槲・かしわ)の大木は

外すことはできない木である。

約一年前に

菅田将暉が主演した映画「糸」の

ロケにも使われた牧場の

ほぼ中心部に生えている。

IMG_2132おそらくこの木は

映画に出演(?!)

しているはずである。

そんな柏の大木が

ゆっくりと芽吹き

目立たぬ花を咲かせていた。

IMG_2133初夏の時期の

この木の姿を撮るのは

私は初めてだったが

盛夏の頃や

木枯しの頃や

根雪の頃に

Ν牧場へ往診に行った帰りなどに

IMG_5643ついつい心を奪われて

この木の前に車を止めて

そのみごとな枝振りの姿を

携帯カメラに収めていた。

それぞれの写真を

こうして並べてみると

IMG_4736この柏の大木が

毎日毎日

刻々と変わってゆく時の中で

自らもその姿を

少しづつ刻々と変えているのが良く分かる。

この柏の大木も

IMG_3204私も

同じ町内で

花を咲かせては落ち

風に吹かれては止み

雪に覆われては解け

少しづつ成長しては老いてゆく

と思うと

IMG_3147何やらこの大木が

とても親しく感じられる。

この大木の

樹齢は何年なのだろう?

数百年は生きながらえているはずだから

江戸時代の生まれだろうか?

IMG_1631そう思うと

この大木は

地上の生き物として

大先輩ということになる。

目の前に立つと

思わず

畏敬の念が

湧いて来るのだ。


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