北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

ついに伐採、松並木

今から遡ること、

1年と8ヶ月前。

平成28年は3つの大型台風が、

太平洋から北海道を直撃したのだが、

その1つ目の8月に直撃した台風によって、

うちの診療所の裏にある松の木が倒された。、

その時の様子は

かつてのブログ記事として書いておいた。

私は、その大荒れの日の夜当番だった。

IMG_5962その翌朝の松並木の状態が

左の写真である。

この時はただ台風に裏の松の木が倒された

というだけで

それによって何かが潰されたとか電線が切られたとか

直接の被害は無かった。

ところがそれから10ヵ月後の

平成29年6月に大雨が降った。

その大雨の日は、また私が夜当番だった。

はげしく降った雨の重さと

倒されたままの松の木がだんだんと

診療所へ引く電線にのしかかり

電線がショートして

診療所が停電になった。

そのことについても

私は以前のブログ記事に書いた。

その夜の必死の復旧作業によって

次の日には停電も解消して

IMG_1637その後の診療所業務は

ずっと無事に行われており

倒れた木と松並木も

ずっとそのままの状態だった。

しかし

ついに先日

平成30年3月12日に

診療所の裏の松並木が

伐採されることになった。

当日は大型クレーンや伐採に関わる業者の人たちが

IMG_3284入れ替わり立ち代りやってきては

診療所の駐車場内が

物々しい雰囲気になった。

伐採はまず

1年8ヶ月前に倒れた問題の松を撤去することから始まった。

その後、伐採業者の人たちは

IMG_3286次々と松並木を切り倒して

枝を払い

駐車場に積み上げ

積み上げた後は

トラックがやってきて

IMG_3287荷台に手際よく積み込んでは

診療所から去っていった。

丸一日かけて行われた伐採作業が終わると

今まで松並木によって遮られていた

北側の空が一気に広がり

IMG_3300診療所からの幕別の町の景色が

筒抜けによく見えるようになった。

明るくて気持ちの良い景色だが

防風の役割をしていた松並木が消えたことで

風当たりは強くなるかもしれない。

IMG_3290伐採されたばかりの切り株のそばに行き

切り株の年輪を数えてみたら

35〜6年の年輪だった。

ここの松並木は

私がこの地に就職した頃に

植えられたもので

私の勤務年数と

ほぼ一致する年齢の松並木だった。


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ありがたい評価、ありがたい縁。

3月14日の北海道新聞の夕刊に、

五十嵐秀彦さんが、

私の日本伝統俳句協会賞のことを書いて下さった。

30句のうちの何句かを挙げて鑑賞してくれたばかりではなく、

それらの句がどういう風に生まれているのかなどを、

深く掘り下げて書いていただいた。

IMG_3299読んでいると、

内容がズバリと核心を突いているので、

自分のことながら、

何度も頷いてしまった。

客観写生を重視している私の作句姿勢についてまでも

的確に言及されていて

自分の普段の句作現場を見透かされているようで

なんだか怖いくらいだ(笑)

今回の30句はすべて私の「地声」であるという結びの言葉も

そう言われてみると全くその通りで

よくぞ言っていただいたと思う。

自分の作品について

一流の文芸評論を書いてもらうと

その評論の中の言葉が

また新しい発見になり

自分の俳句を見つめ直すきっかけになるのだと

あらためて思い

感謝の気持ちが湧いてくる。

また

さらに

もう1人

一流の方からの嬉しい評価をいただいた。

今年96歳になる深見けん二翁から

私の受賞作に対する感想のお手紙と

翁の上梓したばかりの句集が送られてきた。

深見けん二翁は

山口青邨の弟子であり

虚子の句会にも参加されていた

伝統俳句の重鎮である。

深見けん二翁には

直接お会いしたことはないのだが

じつは私の父の職場の先輩という縁があり

何かあるとこうしてお便りをいただく。

今回は私の受賞作を読んで下さったようで

IMG_3295その感想を手紙に書いて

翁の句集に添えて

送っていただいた。

そこには

「花鳥諷詠・客観写生の本道を行くものとしてうれしく存じます・・・」

という言葉があり

これまたありがたい事である。

ところで

五十嵐秀彦さんが取り上げてくれた私の句と

深見けん二翁が取り上げてくれた私の句の中に

どちらにも共通して取り上げられていた句があった。

それは


 ハンドルで秋山回し牛運ぶ

 雪食らふ犬たち牧に戯れて

 馬すべて売りたる牧舎春寒し


の3句

この3句は今回の30句の中でも

特に大切にしようと思った。

ちなみに

五十嵐秀彦さんの師匠の

黒田杏子「藍生」主宰は

山口青邨のお弟子さんであり

深見けん二翁も

山口青邨のお弟子さんである

という事実。

これにも

何やら縁を感じ

ありがたい事である。


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能楽研修会in札幌

休日をいただいた3連休の、

前半は思いもよらぬ大荒れの天気で、

JRの帯広〜札幌がことごとく運休となり、

予定していた札幌での俳句のイベントには、

とうとう出席することができなかった。

しかし

最後の3月11日(日)だけは

なんとか交通手段を確保することができ

予定通りに

札幌の能楽研修会に参加をすることができた。

私を含めた帯広能楽同好会のメンバー4人は

喜多流能楽師の塩津圭介先生を帯広に迎え

早朝に帯広を出発し

圭介先生のお父様である

塩津哲生(あきお)先生の主催する

札幌哲門会の研修会に合流した。

大都市札幌には

さまざまな能楽の流派の

愛好家グループが存在しているが

喜多流の会はこの塩津哲門会ただ1つだという。

しかし1つの会としては最も人数が多く

IMG_3269高齢化の波が押し寄せる中で

若い会員も多い活気のある会と言われている。

場所は札幌大通りのテレビ塔のすぐそばの

12階建のビルの最上階。

その1フロアーが

大家さんの住宅になっており

IMG_3257その中に、なんと

能舞台がある。

こんなところに能舞台があることに驚いたが

札幌という大都市ならではのことと納得。

喜多流塩津哲門会は

IMG_3261札幌で60年も続いているという。

我々帯広能楽同好会は

発足してからまだ2年に満たない。

由緒ある大人の会に対して

我々の会は全く赤ん坊である。

IMG_3273演じられた曲目もその内容も

札幌の方々と我々との

実力の差は月とスッポンで

恥じ入るばかりだったが 

圭介先生曰く

「上手は下手の見本、下手は上手の見本」 

IMG_3278ということで

お互いにとって意味のある研修会だった

と、思えば救われたような気がしてくる(汗)

実際札幌の方々の舞台を拝見していると

とても勉強になったし

IMG_3279若い学生さんたちの先生への質問と

それに答える先生の言葉が

生の舞台稽古の後だけに

染み入るように解ったのは

大きな収穫だったかもしれない。

IMG_3280言葉では表すことのできない

深くて広い能楽の世界の

ほんの一端に触れているだけなのだが

実際に体を動かして

謡いと舞を大勢の方達と共に

IMG_3281体験することができたのは

帯広能楽同好会にとっても

私個人にとっても

大きな進歩だったのではないかと思う。 


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札幌2泊3日のはずが・・・

昨夜の雪に引き続いて、

外は強い雨音がしている。

今日から3日間、

休みをいただいて、

まず初日の3月9日(金)の夜に、

札幌で 、

敬愛する文芸派獣医師である頑黒和尚氏の主催する、 

IMG_3250「575王国句会」に出席して、

575、漢詩、都々逸、の座を、

心ゆくまで楽しもうという予定だった。

ところが

この雪と雨・・・

あいにくの悪天で

9日の帯広から札幌へ行く汽車は全て運休になってしまった。

都市間バスも全て満席で空きがなく

9日の内の札幌への移動ができなくなってしまった。

IMG_3248まことに残念だが

575王国句会は

欠席せざるを得なくなってしまった。

選句を 

頑黒和尚氏へ送付することにした。

翌日の3月10日(土)は

JRの汽車は

いちおう動く予定らしい。

そこで

朝イチのJR特急のチケットを再予約した。

それで札幌へ向かい

北海道立文学館で開催される

IMG_3251俳句集団【itak】のイベントと句会には

なんとか間に合いそうである。

この【itak】のイベントと句会には

最低でも年1回は参加したいと思っているので

汽車が順調にダイヤを回復してくれることを祈るのみである。

この日は夜の懇親会まで参加して1泊をする予定。

さらに

翌日の3月11日(日) は

同じく札幌で

IMG_3249「喜多流・謡と仕舞の研修会」 

というお能のイベントに参加をする予定である。 

帯広能楽同好会からは

私を含めて4人が

初めて

他所の能楽のお稽古会に

出稽古をする。

これは全く未知なる体験であり

緊張と期待が満載の出稽古で

今からワクワクしている。

大雨を降らせる春の低気圧の影響で

札幌2泊3日のつもりが

1泊2日になってしまったが

思う存分楽しんでこようと思っている。


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NOSAI保険の切り替え

1年毎に掛けられるているNOSAIの保険は、

今月末で終了し、

来月からはまた新しい年度の保険が始まる。

昨日から、

うちの診療所の事務室と会議室は、

その保険の年度切り替えの業務で大忙しである。

入れ替わり立ち替わり、

組合員さんがあらわれ、

手続きを終えて帰ってゆく。

私のような下々の獣医師が、

その引き継ぎ業務の手続きに関わる仕事は、

デスクワークではなく、

実際に牧場へ赴いて、

事務所で交わした契約内容に間違いがないかを確認する作業である。

すなわち

保険にかけた家畜の個体に間違いがないか

その頭数に間違いがないかを確認する作業である。

IMG_3230昨日は

町内の組合員さんの中で

主に馬を飼育している牧場を中心に

その個体の確認と

頭数の確認に回って来た。

IMG_3231病気やケガの往診と違って

あまり切迫感のない仕事ではあるが

1頭たりとも間違ってはならない

重要な仕事でもある。

少しでも疑問点があれば

IMG_3233飼い主さんを呼ぶか

あるいは電話をかけて

疑問点を解決しなければならない。

昨日はたまたま

うちの診療所に実習に来ている学生さんを連れて

IMG_3235個体と頭数の確認作業に回った。

学生さんは馬が好きだということで

馬屋さんを回る私の車に同乗した。

種雄馬の農家さん

繁殖牝馬の農家さん

IMG_3237育成馬の多い農家さん

乗馬やポニーの多い農家さん

などを順に回り

最後のオマケに見て回ったのは

驢馬も飼っている農家さん

馬小屋に驢馬を飼って

驢馬の繁殖をしているのだ。

IMG_3241驢馬の親子は

馬よりも長い耳を動かして

とても可愛らしい(笑)

もっとも

驢馬は

NOSAIの保険の対象ではないので

加入はできないのだが。


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幕別町の知名度

冬季五輪スピードスケートのメダリスト、

高木姉妹の出身地として、

知名度が上がったわが幕別町には、

他にも有名なオリンピック選手、

陸上女子短距離の福島千里さんの出身地でもある。

また、知名度という点では、

高木姉妹や福島さんほどではないが、

マウンテンバイク日本最強のオリンピック選手、

山本幸平さんの出身地もまた幕別町である。

しかも

山本さんの実家は、高木姉妹の実家と

すぐご近所で同じ町内会であるというのは

まだあまり知られていないようだが

すごい町内会であると言えるのではなかろうか(笑)

ちなみに

山本幸平さんのお父さんは

私の同僚の獣医師である(それはどうでもいいか・笑)

一流の現役アスリートの皆さんのおかげで

一気に知名度の上がった幕別町だが

この町が北海道のどの辺にあるのか

分かっている方はまだまだ少ないだろうと思うので

この際、簡単に説明しておこうと思う。

北海道の東部の太平洋側の

十勝地方というのは

そこそこ知名度が高い。

その十勝地方の中心都市が

帯広市である。

その帯広市の

東側に隣接している町が

わが幕別町である。

幕別町にはJRの駅が二つあり

帯広から釧路行きの汽車に乗ると

IMG_3170一つめの駅が札内で

高木姉妹や山本幸平さんの実家の最寄駅。

二つめの駅が幕別で

福島千里さんの実家の最寄駅である。

私は

そんな幕別町内を

毎日診療車に乗って

畜産農家さんを回って仕事をしている。

二つの駅を結ぶ釧路本線という鉄道の

踏切りを何度も跨ぎながら

日々の仕事をこなしている。

IMG_2358最近

踏切りを跨ぐたびに

なんとなく気付いたのだが

踏切りに設置されている

警報機は

あるものにそっくりだ。

Unknownそれはあの怪獣

バルタン星人。

バルタン星人は

ウルトラマンが戦う怪獣の中で

もっともよく知られており

その知名度は

抜群である。


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牛の黒色便

「黒い便をして、餌を全く食べなくなった・・・」

当直の夜、そんな電話が入った。

酪農家のЭさんからだった。

IMG_3125「昼間はまだ餌食べてたので、様子見てたんですけど・・・」

「便が真っ黒だね。」

「急にこんな炭みたいな色の便になって、夕方からは全然食べなくなって、これはヤバイなと思って・・・」

「これは、小腸のどこかから出血してるようだね。出血性腸炎かもしれない。」

IMG_3121「腸炎ですか・・・」

「うん、それも胃に近い方のね、便が真っ黒だから。」

「コーサイレージがちよっとカビてたんですよね・・・」

「それは関係あるかもしれないね。」

私は10年近く前に、このブログで

牛のHBS(出血性腸症候群)について記事を書いたことがある。

それから年に数例

IMG_3123HBS(出血性腸症候群)を疑うような症例に

出会うことがあるのだが

今回の症例のように

飼主さんの

「餌のコーンサイレージがカビていた。」

IMG_3124という情報があると

これはHBS(出血性腸症候群)の可能性が

グンと高まってくる。

私はHBS(出血性腸症候群)を強く疑った。

体温 38.5℃   心拍数 110  

普段よりも量の多い補液とトラネキサム酸と抗生物質を投与。

初診の血液検査で

Ht(ヘマトクリット)17.4%  Hb(ヘモグロビン)6.2 g/dl

だった。

翌日からも同様の治療が続いたが

牛の可視粘膜は貧血感を増してゆき

寝起きも困難になってフラフラ状態が数日続いた。

便は黒色泥状便。

第5病日の血液検査では

Ht(ヘマトクリット)7.6% !    Hb(ヘモグロビン)2.4 g/dl !

これは・・・ひどい貧血だ。

この日から牛はとうとう起立不能となってしまった。

半ば諦めムードの中で

さらに3日間の治療が続けられた。

すると牛の顔つきがやや良くなり

食欲が出てきた。

便の色が次第に正常な色へと回復してきた。

しかし、自力起立ができず

可視粘膜は真っ白な貧血感のままだった。

第8病日の血液検査では

Ht(ヘマトクリット)12.6%      Hb(ヘモグロビン)3.6 g/dl 

これは・・・貧血が改善してきた。

さらに治療を続けると

食欲は少しづつ増加し

便の色は正常な色となった。

さらに4日間治療が続けられ

牛の顔つきは良く

食欲は1/2程度まで回復。

しかし

可視粘膜の色は蒼白

そして

どうしても自力で起立することができなかった。

四肢は脱力

麻痺が進行していた。

そして

初診から14病日

飼主のЭさんとの相談の結果

この牛を廃用処分にすることにした。

残念な結果になってしまった。



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乳房からの出血(六たび!)

朝の往診の準備をしていると、

「乳房から血が噴き出しているのですぐ来て欲しい・・・」 

という電話、

£牧場からだった。

 「乳房から血が・・・」

という言葉で、

すぐピーンと来るのは

カラスの突っつきである。

私はこの約一年間で

カラスに突っつかれたことによる

乳房からの出血を

5回も経験している。

過去の5回の乳房出血の記録は

以下の通りである。


 2月24日の乳房からの出血(♯牧場にて)


 3月8日の乳房からの出血(♯牧場にて)


 3月17日の乳房からの出血(♯牧場にて) 


 8月20日の乳房からの出血(∩牧場にて)


 10月1日の乳房からの出血(♯牧場にて)


♯牧場での症例が4回

∩牧場での症例が1回

今回は初めて£牧場だったが

「乳房から出血・・・」 

という言葉 で

きっとカラスによるものだろうという事が

容易に想像できたのだった。

£牧場に着いて

繋がれている牛を見ると

IMG_3174案の定

乳房の側面の

乳静脈の

お決まりの位置からの

IMG_3176出血だった。

これはカラスの突っつきによる出血に

間違いがなかろうと思った。

牛が横臥をしている時に

乳房が後ろ脚の脇からはみ出して
IMG_3177
乳静脈が露出される。

その乳房に走っている乳静脈が

脚に止まったカラスから

突つきやすいような

IMG_3178乳房の真上に露出された時

カラスが突っついて

出血させるのだ。

過去5回とも

IMG_3181出血する位置が

見事に一致している。

「これは間違いなくカラスだね。」

「・・・そうですか。」

IMG_3186私は従業員君に

牛を保定してもらい

ここ1年間の

過去の5回の症例と

全く同じように

出血している部分の縫合処置をした。

「最近カラス多いでしょ?」

「・・・はい、追い払ってるんですけど。」

「一度覚えたカラスは、何度もやるみたいだから注意してね。」

「・・・はい、わかりました。」

過去に

この症例が

4回も繰り返し起こった

♯牧場のようなことに

ならないことを願いつつ

私は£牧場を後にした。
 

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往診中の風景

毎日毎日、

町内を往診して回っていると、

色々な景色に出会う。

IMG_3146その多くは、

美しい自然の景色である。

特に、

この頃の我が町の雪景色は、

IMG_3167厳しい冬から、

明るい春へと、

少しづつ変わってゆく。

美しさに加えて、

新しい春へ向けての、

希望が混ざったような、

待ちどおしさがあり、

思い入れがひとしおである。

そんな美しく明るく待ちどおしい景色はもちろんであるが

それに加えて

何やら不思議な景色もたまに見られる。

先日

隣町のI町の診療の応援に行った時

昼食をどこかで食べようと

詳細をよく知らない街中を

ゆっくり走りながら

食堂を探しつつ

とある場所を通りかかったら

何やら怪しげな看板を見つけた。

一見なんの変哲も無い

IMG_2357「そば屋」

の看板であるが

周囲を見渡しても

そば屋が見当たらない。

その看板をよく見ると

「やってません」

の文字が付いている。

「・・・?」

そば屋が無いのに

そば屋の看板だけがあり

ご丁寧に

営業していないというお知らせが書いてある。

なんとご丁寧な看板であろう。

こんな看板は初めて見た。

こんな風景は初めてで

なんだか周りの全ての景色が

狐につままれたような

不思議な気分にさせてくれる

そんな看板だった。

エイプリルフールには

まだ1ヶ月以上早い・・・


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春寒(はるさむ)の診療所の風景

「立春」はとっくに過ぎているので、

暦の上では、

IMG_3155今はもう春、

少なくとも早春、

の頃である。

確かに日中は、

どこかしら春らしい陽光が、

戸外を包み始めて、

明るい春の日脚が伸びてきたという実感がある。

しかし

ひとたび夕日が落ちて 

暗い夜になると

春の気配は

すぐさまどこかへ消え去ってしまい

外気温は一気に下がり

周囲は冬の姿に戻ってしまう。

春なのに寒い。

これを歳時記では

「春寒(はるさむ)」あるいは「余寒(よかん)」などと言い

早春の季題となっている。

特に

1日の気温差(日較差)の激しい内陸性気候の

我が十勝地方では

この時期の夜の寒さは半端ではなく

真冬の寒中の気温と

ほとんど変わらない程に冷え込む。

「春寒」「余寒」どころではない(笑)

昨日の

宿直当番の時もそうだった。

日中の気温は

そこそこ温かく

氷点下から抜け出しそうな気配だった。

ところが

夜になり

また厳しい冷え込みがやってきた。

私はつい、うっかりと

診療車に積んでいたリンゲルなどの

液体の薬品を

車の中に入れっぱなしにして

そのまま寝てしまった。

そのままにしておくと

IMG_3152翌朝には

凍ってしまう。

翌朝

起きてすぐそれに気づき

IMG_3149慌てて

夜明け前の寒さの中で

診療車内に積みっぱなしだった薬品を

診療所内のパネルヒーターの上に乗せて

IMG_3148凍りかけた薬品を「救出」した。

夜明け前だったので

何とか凍結は免れることができた。

一連の写真はその時に撮っもの。

うちの診療所の

冬から春にかけての風景は

IMG_3150リンゲルなどの補液剤がパネルヒーターの上に置かれ

その他の薬品も凍らないように

準備室の片隅に

邪魔にならないように

IMG_3151あちらこちらに置いてある。

この診療所内の風景は

私共には

全く当たり前の風景なのだが

九州や四国などの暖かい地方の

家畜診療所では

決して見られない風景

なのだろう。



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高木美帆さんが詠んだ一句

冬季オリンピックの真っ最中、

IMG_3130今や、

時の人になっている、

スピードスケートの高木美帆選手は、

私の住む北海道幕別町の出身だ。

実家のある札内地区の札内北小学校は、

彼女の出身小学校であり、

その小学校周辺は、

私の散歩コースでもある。

数年前のことだが

私がたまたま

札内北小学校の周りを散歩していて

校庭のフェンスに目をやると

児童たちの詠んだ標語が

たくさん並んでいた。

日本全国の小学校で

よく見られる風景である。 

並んでいる一句一句を

読みながら歩いていると

一つの短冊に目が止まった。

E8D276CE-BA6A-47BE-84C7-0C56EA426E97
 夜の道一人で帰らず友達と   

                                      四年二組 高木美帆



おお、これは

高木美帆選手が詠んだ一句に間違いない!

その内容は

「夜の道」という情景描写から始まり

中を八音で「一人で帰らず」とゆったりと無駄なく歌い

下五を「友達と」と言い放って

余韻もすばらしい

これはなかなかの

名句ではないか♪

IMG_3132将来は

オリンピックの

メダリストになるという

非凡な才能は

すでに

小学校四年生の時の

こんな一句の中にも

垣間見ることが

できるのだ(!?)



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「道新記事」と「新・北のうた暦」のコラボ

12日(月)の道新第2社会面の、

「新・北のうた暦」は私が担当。

札幌雪まつりがこの日で終了することに合わせて、

雪まつりの俳句を前もって選んでおいて、

5ABAB154-CD74-4A86-A0F2-86D095D15E43この日に掲載されるようにした。

この句を選んだのは去年の暮だった。

雪まつりの日程は知っていたので、

できるだけ時節に叶った俳句鑑賞をこころがけた。

ところが世間は冬季オリンピック(平昌)1色で、

紙面はオリンピックのことばかり(笑)。

今年の雪まつりは

話題として影が薄かったようだ。

さらに、まつりの後半は

札幌に暖気が入った影響で

崩れたら危険だという事で

雪像のいくつかが自主的に取り壊されたという。

雪まつりの話題は

いつになく冴えないものになったようだ。

そんな気持ちで自分のコラムを見ていたら

その左隣に

雪まつりの記事が

旨い具合にくっついていることを発見♪

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私のコラムと雪まつりの記事とが

まるで1つの記事のように

まとまって掲載されていた。

こうしてみると

記事がコラムを引き立てているのか

コラムが記事を引き立てているのか

どちらでも良いけれども

なかなかに相乗効果が出ているのではないか

と嬉しくなった。

これは全く偶然のことなのだろうか?

それとも

記事の割付担当の人の計らいだったのだろうか?

計らいがあったとしたら

それはとてもありがたいことで

今後もどうか

こういう技を披露していただきたいと思う。

「新・北のうた暦」と

「他の社会記事」との

コラボレーションを

新たな楽しみにしたいと思う。


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子牛の耳下腺(?)の腫脹

「子牛の喉が腫れている・・・」

という稟告で診たのは、

生後3ヶ月のホルスタイン♀ 。

なるほど、

左の喉というか耳下腺付近が、

大き目のみかんのように腫れている。

IMG_2349触診してみると、

かなりの硬度で、

波動感はない。

「耳下腺炎だろうか?」 

「昨日くらいから急に腫れが大きくなってきたんだけど・・・」 

「かなり硬いね。」

「耳下腺炎といえば・・・」

「オタフク風邪。」

「えっ、マジ?、俺オタフク風邪まだやってないんだけど・・・」

「それは気をつけないと。」

「牛にもオタフク風邪ってあるの?・・・」 

「いや、無い(笑)」 

飼主の★君に冗談を飛ばしつつ 

私はこの腫れの正体を

色々考えていた。

普通よく経験するのは

子牛の奥歯から黴菌が入り

アメ玉をしゃぶったように

ピンポン玉くらいの大きさの腫れが

上顎や下顎にできるパターンなのだが

今回のように

耳の下が大きく腫れるのは

ちょっと珍しいと思った。

この腫れは

耳下腺の組織なのか

唾液が溜まっているのか

血が溜まっているのか

化膿しているのか

それとも腫瘍なのか

確定診断する必要がある。

「針を刺してみよう。」 

IMG_2351私は穿刺検査をすることにした。

注射器につけた18Gの長針を

硬い腫れ物の半ばまで

差し込むと

白く濁った液体が

IMG_2352注射器の中に入ってきた。

「あ、膿瘍だね。」

「オタフクじゃなかった(笑)」

「切開しよう。」

「お願いします。」

 IMG_2353確定診断ができたところで

あとの治療は一本道である。

子牛の頭を動かぬように保定して

膿瘍の最下部を

メスで

IMG_2354切開排膿

創は大き目に3〜4センチ

膿汁を中に残さぬように

創は開放したままにして

後は

IMG_2356抗生物質の数日投与を指示し

治療を終えた。

後日

この膿汁の

細菌培養結果が来た。

BlogPaint菌は2種類

Streptcoccus agalactiae(無乳性レンサ球菌)

Pasteurella multocida (パスツレラ)

が検出された。

今まで私がよく経験した

E.coli (大腸菌)や Pseudomonas (シュードモナス)は

検出されなかった。


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単なる通過点

今日の往診中に、

何気なく診療車のスピードメーターを見ると、

写真のごとく、

走行距離が、

7万7千7百7十5キロ、

という数字を示していた。

48B6E199-DE66-4C82-B891-1EAFA60098A0おお、

これは、

あとわずか2キロを走れば、

数字の7が全て揃うではないか。

今まで全く気にしていなかった診療車の走行距離だったが、

こういうものを見てしまうと

いきなりなにやら大切な節目のような気がしてくるから不思議なものである。

スピードメータの表示を気にしながら

往診中にしばし徐行などをしながら

走行距離が77777キロになるのを待ち

ついにその表示が現れたところで

73B3E51E-F6FB-4882-BA69-3D964A520AAB診療車を停止させて

記念の写真を撮った。

今までにも

診療車の走行距離の表示が

同じ数字の横並びになる事は何度も有ったが

「7」という数字の横並びは記憶が無かった。

スロットマシンではないけれど

1から9までの数字の中で

横並びになって一番見栄えがするのは

やはり「7」であろう。

私は気分良く

次の往診先へと向かった。

良く考えてみると

こんなことは

単なる数字のお遊びで

77777キロなどというのは

単なる通過点に過ぎない。

77776キロだって

77778キロだって

単なる通過点であり

その意味では同じ価値であるはずなのに

こういう事に特別な価値を付けてしまう

人の心というのは

いったい何なのだろう

などど

しばし考えているうちに

次の往診の家に到着し

仕事モードに戻った。


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どの牛乳にしようかな?

今日もいつものように、

近所のスーパーマーケットで買い物。

妻から渡された買い物リストを見ながら、

買うものを次々とカゴに入れてゆき、

乳製品のコーナーにさしかかった。

そういえば牛乳がなかった・・・

1リットルパックを買おうとして、

IMG_2359ちょっと思案した。

さて、今日はどれを買おうか・・・

最近、とても嬉しいことに

近所のスーパーの牛乳コーナーに

私の母校である帯広畜産大学の

「畜大牛乳」が売られるようになった。

それも、特別のキャンペーンではなく

常時、何時もの場所に一定量の

IMG_2361「畜大牛乳」が売られているのだ。

この「畜大牛乳」は

私が学生の頃は

帯広畜産大学の校内の

生協の店頭でしか買うことができないという

幻の牛乳だった。

そんな牛乳が

数年前からは

私の家のすぐそばのスーパーマーケットでも売られるようになった。

売られ始めて間もない頃は

値段が高く

一般的な1リットルパックの牛乳の5割り増しくらいの値段だったので

美味い牛乳であることはわかっていながらも

買うのをちょっと躊躇ったりしたものだった。

ところが

昨年から今年にかけて

この「畜大牛乳」が

他の1リットルパックの牛乳と

あまり変わらない値段で買えるようになったのだ。

その理由はよくわからないのだが

とにかく私にとっては

母校の懐かしい牛乳のパッケージそのままに売られている「畜大牛乳」に

愛着がわかない理由はなく

値段もそこそこになったということで

最近は、頻繁にこの牛乳を買うようになった。

BlogPaintこの「畜大牛乳」の

さらに大きな魅力の一つは

「北海道HACCP(ハサップ)認証」

を受けていることである。

HACCP(ハサップ)認証というのは

食品の製造工程において

一定の衛生レベルがクリアされて

BlogPaintしかも

そのレベルが変わらず維持されている

ということに対して

お墨付きを与える認証である。

すなわちこの「畜大牛乳」は

HACCP(ハサップ)認証のされていない酪農家で生産された牛乳は

1滴も混ざっていないということになる。

IMG_2361前回の記事で書いたような

疲れ切った牛たちから搾った牛乳は

おそらく1滴も混ざってはいない牛乳であろう。

そんな「畜大牛乳」が、1リットル218円

IMG_2362それ以外の「特選よつ葉牛乳」が、1リットル215円

さらに安売りの「十勝牛乳」が、1リットル175円

どれも同じような

成分無調整乳ではあるのだが

私が毎日通っている生産現場で

IMG_2363感じていることをよく考えれば

1リットル218円の「畜大牛乳」に

どうしても

手が伸びてしまうのだった。


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「不自由」な過密「フリー」牛舎

酪農業界で導入されてきた、

牛の飼養形態の中で、

ここ30年くらいで、

急激に増えてきたのは、

フリーストール、

あるいはフリーバーン、

という乳牛たちの飼養形態である。 

乳牛の首を繋いで飼うことがないので

「フリー」という言葉が使われて居る飼い方である。

BlogPaintしかし

私に言わせれば

この飼養形態の「フリー」ほど

不自由な飼養形態はないのではないかと思う。

一見矛盾するような言い方だが

これが私の実感である。

フリーストールやフリーバーンというのは

じつは本当のフリーではなく

BlogPaint一定の面積だけに囲われて

その中に閉じ込められた

牛たちにとっては実に不自由な場所なのである。

閉じ込められた牛たちは

一生涯その囲いの中で過ごす。

「フリー」すなわち「自由」と呼ばれて居る牛群の

その実情は

強い牛たちだけが自由な天下であり

弱い牛たちの居場所がない

IMG_2338不平等な社会

すなわち

「格差社会」でもある。

フリーストールやフリーバーンは

本来そのような事態にならないために

一定の面積に入れる頭数を制限している。

例えばフリーストールであれば

「ストールの数よりも10%少ない頭数を入れる。」

フリーバーンであれば

「親牛1頭あたり2.4平方メートルを確保する。」

ところが

この2つの制限は

私が過去から現在に渡って往診してきた

どこのフリーストールやフリーバーンでも

まず

ほとんど守られてはいない。

どこへ往診に行っても

牛が「過密状態」で飼われている。

その結果

「フリー」と言われる飼い方が

「不自由」な飼い方に変わってしまう。

そして牛たちの「格差社会」はとどまることを知らず

限度を超えると

弱い牛から次々と体調を崩し

弱い牛から次々と病気になり

我々が治療を施しても焼け石に水で

結局は廃用にするか死亡するかで

牛群全体の頭数が調節されてゆく。

弱い牛たちの多くはまだ若く

短命に終わる。

IMG_2339牛にとってはまことに過酷な社会である。

過密の牛舎の床は

当然のように

糞尿も過密に垂れ流されることになる。

本来ならば過密に排泄される糞尿も

回数を多くして掃除しなければならないが

ほとんどの牛舎でそのような衛生意識がない。

その結果

牛が汚れて不衛生になるのも

過密なフリー牛舎の特徴である。

IMG_2340さらに

そこへ追い打ちをかけるように

今は

冬の厳しい寒さが襲いかかる。

不衛生と寒さによって

牛はますます病状が悪化し

次々と死んでゆく。


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繁殖牝馬がやってきた♪

重種馬の高値が続いている。

当才馬も1才馬も繁殖牝馬も、

4〜5年前と比べたら、

約3倍というバカ高値である。

妊娠している繁殖牝馬が軒並み200万円というから驚きである。

4〜5年前が安すぎたとも言えるのだが、

いずれにせよ、

現在は高い相場が続いている。

高い相場が続くということは

需給のバランスからいえば

需要が伸びているか

供給が不足しているか

のどちらかになるわけだが

現在の状況というのは

明らかに「供給不足」である。

重種馬を生産する人がいないのだ。

生産者の高齢化

後継者の不足

という以前から言われていて解決できない問題が

いよいよ切羽詰まってきたところへ

追い討ちをかけるように

輸入馬の激減という国際状況が重なっている。

重種馬というのは牛と違って

ずっと前から完全に

輸入自由化商品だった。

国内で不足すれば

外国産の重種馬が輸入されて

価格は安定していた。

ところが最近はどういうわけか

主な供給元であるカナダ産の馬が輸入されなくなっている。

重種馬の需要は大きく分けて2つ。

1つは「ばんえい競走馬」

2つ目は「馬肉」である。

どちらの需要も安定しているのだが

輸入馬が入らなくなったということで

ばんえい競走馬を欲しがる人と

馬肉用の馬を欲しがる人が

国内の市場でぶつかり合う。

いま

北海道の重種馬は

この2種類の買い手によって競争が起こり

価格がつり上がっている状況なのだ。

北海道の馬産にとって

「ばんえい競走馬」と

「馬肉用の馬」と

どちらの需要も大切なのだが

あえて優先順位をつけるとすれば

「ばんえい競馬」>「馬肉用の馬」

IMG_2330とするべきで

その方が健全な馬産であろう。

ところが今

馬肉用の馬の需要が強く

ばんえい競走馬としての素質を持った馬たちが

若いうちに馬肉用の馬として買われてしまうことがあるらしい。

これはちよっと困ったことである。

IMG_2328馬の相場が高いということは

そういう事情もあるのだ。

そのような状況の中で

先日わが町のある畜産農家さんが

重種馬の繁殖牝馬を5頭導入し

NOSAIの保険に加入して頂いた。

IMG_23355頭のうち4頭が妊娠ブラス。

今年の春には

仔馬が生まれる予定だ。

久しぶりの馬の頭数の増加に

私は素直に嬉しかった。

IMG_2334ただし

生まれてくる仔馬たちは

いきなり「馬肉用の馬」ではなく

まずは「ばんえい競走馬」として

立派に育って

競馬場で活躍してもらいたい。


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雪しまく夜の往診

前回の夜間当番の日は、

日本列島を低気圧が通過して、

北日本ばかりではなく、

東日本や西日本まで、

まんべんなく雪が降った日だった。

十勝地方は夕方から雪が降り始め、

夜になってその雪が、

だんだんと本格的に降り始めた。

当直で事務所に泊まっていた私は

今日の往診はもう無いかな・・・

と、たかをくくっていた。

大きな低気圧が通過するときの

緊急往診の傾向として

何となく感じているのは 

天気これから悪くなり始める頃は

緊急往診の依頼が多いが

天気がいよいよ悪くなった最中には

緊急往診の依頼はぱたりと止んで

落ち着いてくるものだ ・・・

ということを

長年の経験から感じていた。

そこで、勝手に

今夜はもう往診はないだろう・・・

と、たかをくくっていたら

夜の10時近くに電話が鳴った。

酪農家の◎さんの牛の産後起立不能だった。

私の長年の経験など

全くあてにならず・・・(笑)

私は雪の激しく降っている夜道を約18キロ

診療車で◎さん宅へと向かった。

IMG_2323雪が激しくフロントガラスに迫り

視界が不良だった。

風はないので

地吹雪のようなホアイトアウトこそないものの

視界はずっと不良だった。

IMG_2321今どの辺りを走っているかは

長年同じ所を何度も走っている経験から

だいたい判るのだが

曲がらなければならない十字路が

いつ、目の前に現れるか

IMG_2319だんだんと不安になってくる。

またたどり着くまでに

積もる雪の深さが増して

深い雪でハンドルを取られて

途中で立ち往生してしまうのではないか

IMG_2311という不安も出てきた。

それでも何とか

長年の勘を頼りに

◎さんの牛舎の前まで

迷わず立ち往生もせずに

IMG_2308たどり着いた時は

正直ホッとした。

目的の牛には

産後の低カルシウム血症を中心の

ありふれた診療内容をこなし

IMG_2309また同じ道を約18キロ

往路にできた自分の車の

ワダチをたどるように

復路を運転した。

降る雪の勢いは

IMG_2313幸いにも

少し落ち着いていた。

対向車は

1台も来なかった。



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ばんえいヒロインズカップ

昨日は飲み友達のH田さん達と、

ばんえい競馬へ。

IMG_2290メインレースは4才以上の牝馬の重賞G2、

第28回ヒロインズカップだった。 

その前の第9レースは、

競馬場に着いたばかりで、

ロクな予想もせず、

結果全く当たらなかったが、

IMG_2292次の第10レース、

メインレースくらいはちゃんと予想してみようと、

競馬ブックを買い、

しばし紙面とにらめっこをした。

このヒロインズカップというレースは、

荷物(引く橇の重量)は別定(夫々のハンデを定めた)戦だ。

過去の成績を見ると、

前走のレベルの高いレース(山羊座特別・オープン)に出た馬が3頭出場している。

.▲▲皀鵐疋札屮鵝

Εサラキク

┘札ぅ魁璽イン

この3頭の引く橇の重さはそれ以外の馬よりも重く

どうやら実力はこの3頭が抜けていることがわかる。

特にΕサラキクは荷物が790キロのトップハンデである。

この馬は1週間前の前走で1番人気だったにもかかわらず

第二障害でもたついて8着に敗れているのだが

負けた相手が力のある牡馬だったことを考えると

そこで1番人気だったというのだから

この牝馬は相当の実力を持っていると考えられる。

今回は重賞の牝馬限定戦だから

ここに勝負をかけていることは間違いがない

ということで軸にする馬はΕサラキクに決定。

相手(2着馬)はおそらく

同じ前走に出ていた.▲▲皀鵐疋札屮鵑鉢┘札ぅ魁璽インだろう

が、それ以外の穴馬も少し買っておきたい。

フェアリードールは豊頃町のKさんの生産馬で

その父親のサンデーブライアンは

幕別町のM畜産で長年種馬をしていて愛着がある馬だ。

ゥ劵ルナナヒメは音更町のKさんの生産馬で

重賞初制覇のかかっている谷厩舎の馬で、応援したい馬だ。

目を皿にしてさらに新聞を読んでゆくと

厩舎のコメントや馬の過去の成績が書いてあり

ゥ劵ルナナヒメはまだ若くて今回は勝ち目がなさそうに見えてきた。

そこで今回の穴馬にはフェアリードール1頭とすることにして

IMG_2293買った馬券は写真のごとく

Δら ↓、─△慘し

それぞれ連勝複式とワイドを200円ずつ6通りで計1200円を購入。

馬券を買い終わってから

売店でお酒をコップ一杯買ってグイッと飲み干し

いざ、寒風吹き荒ぶ屋外に出て

第二障害付近に立って馬達がやってくるのを待った。

スタートの合図とともに馬達が白い息を吐きながら近付いてきた。

第一障害を乗り越えて

第二障害の手前付近に来て

それぞれが力を溜めて何度も停止しながら

力勝負の第二障害越えが始まった。

IMG_2294もっとも気合の入る瞬間だ。

頭一つ飛び出して

真っ先に障害を超えたのはΕサラキクだった。

そして、次に障害を超えたのは

IMG_2295なんと、フェアリードール!

もしも、このままゴールまで行けば

私の買ったーΔ老蠻老瑤砲覆蟾眷枦が期待できる。

思わず拳に力が入った。

残りの馬達が次々と障害を乗り越えて来た。

乗り越えた後は直線コースの持久力勝負になる。

観戦している人たちは

直線勝負に入った馬達に声を掛けながら

ぞろぞろと馬を追いかけて歩いてゆく。

気合を掛ける人達の大声が夜空に響く。

Εサラキクは後続を引き離して圧勝の勢いだ。

しかしフェアリードールの足が遅い・・・

その向こう側で.▲▲皀鵐疋札屮鵑あっさりかわして2番手に上がった。

そして手前の8コースから┘札ぅ魁璽インが猛然とやって来て3番手に。

IMG_2296そのまま3頭はゴールラインを割った。

着順はΑ辞 辞─ΑΑ

穴馬にしたは来なかったが

それ以外は大方

私の予想は当たっていたようだ。

IMG_2297馬券のほうは・・・

連勝複式 辞Δ

ワイド 辞Α↓Α辞┐的中した♪

私は当り馬券を握りしめ

H田さん達に的中したことを自慢して

そそくさと払い戻しコーナーへゆき

どれだけの配当金になるのか

胸を膨らませて

当たり馬券を機械へ挿入した。

チャリン・・・

出て来たのは紙幣ではなく硬貨だけだった。

連複ーΔ3.8倍で、配当は740円

ワイドは 辞Δ1.8倍、Α辞┐2.7倍で

それぞれ360円、540円

合計で1640円。

馬券代が1200円だったから

差し引き440円のプラス。

低倍率のガチガチの本命馬券だった。

このレースは、じつは

多くの人が勝ち馬を予想できる

とても簡単な鉄板レースだったようだ(笑)


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牛が欲しがる寒の水

今年の二十四節気(にじゅうしせっき)の、

「小寒」が1月5日だったので、

その日から「寒の入り」となり、

「大寒」が1月20日、

すなわち今日からが、

1年のうちで最も寒くなり、

その寒さが2月3日の「立春」まで続き、

「寒の明け」を迎えることになる。

厳しい寒さの中で

春が最も待ち遠しく感じられる

「待春(たいしゅん)」の頃でもある。

この時期に

野外で仕事をする人々の代表として

私が筆頭として挙げたいのは

都市部では「ガソリンスタンド」であり

農村部ではやはり「畜産農家」である。

この2つの仕事は

どんなに寒い日であろうとも

室内だけで仕事を済ますことができない。

ガッツリと防寒服を着込んで

白い息を長々と吐きながら仕事をしている姿には

本当に頭が下がる。

特に、私の仕事相手の畜産農家さんは

身近な人たちなので

お寒い中、お仕事ご苦労様、と何度も言いたくなる。

そして、その畜産農家さん達の働く場所には

人よりももっと大きな白い息を吐く牛や馬たちがいる。

彼らにもご苦労様というほかはない。

その中でも特にご苦労様なのは、

毎日毎日乳を搾られながら働く乳牛である。

私には、寒中の乳牛こそ

最も尊敬に値する姿に見えてくる。

彼らは毎日毎日何十キロもの乳を搾られる。

乳汁の9割以上は水分である。

彼らはその水分を補給するために

泌乳量の何倍もの水を飲まなければならない。

何十頭何百頭の乳牛が

IMG_22781日に飲む水の量は相当なものだ。

それは夏でも冬でも変わらない。

しかし極寒の低温の中では

水は千切れるほど冷たくなり

凍結してしまうことも頻繁に起こる。

ぬるま湯にすると牛の飲水量が増し

泌乳量も増加するといわれるが

BlogPaint厳しい寒さの中で

常にぬるま湯を給与することは

至難の技である。

ぬるま湯どころか冷たい水さえも

凍ってしまえば

牛たちは飲むことができなくなり

BlogPaint一気に体調を崩し

泌乳量は激減する。

北海道の酪農家をはじめ

畜産農家の方々には

とてもたいへんな作業だとは思うが

どうか牛たちの飲む水には

細心の注意を払って頂いて

飲水量の落ちないよう

万全の注意を持って

対処して頂きたいと思う。


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