北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

ひな祭り

お雛様ここ2年ばかり、いやそれ以上だろうか、雛飾をするのが面倒で、お雛様の皆さんには、押入れの中で、大変窮屈な思いをさせてしまっていました・・・

娘達が揃って家にいるのはあと2年なのかもしれない。そう考えたら、せっかくの雛飾りをしないで終わる訳には行かなくなってきたのです。

飾ってみるとやはりなかなかいいモンですね。

 末の子は長男なりし雛祭り

夜当番

我が診療所は6人の獣医師が詰めていて、夜の当番は1人
約1週間に1度の夜勤なのだけれど、昨日の当番は…
久しぶりに全然寝かせてもらえなかった。
夕方から溜まっていた診断書やら技術ページの原稿やらのデスクワークをこなして、夜中10時に1件子牛の下痢脱水起立不能がはいって点滴を射ちに往診。残った事務処理をこなして家にかえったらもう0時を回っていました。腹が減ったので子供達の残した晩飯を平らげて布団へ入る。
のんびりくつろげたのはこのときの30分程度だった。
と、枕元で携帯が鳴って馬の疝痛の往診が・・・
着いてみるとこれがまたひどい疝痛で七転八倒でまともに直腸検査も危なくてできないほどの痛がりよう。当然症状が落ち着いてくるまで帰るわけには行かないのです。また、診断がきちんとできれば飼主も納得して帰してくれるのだけれど、昨夜のはこれからよくなるものか悪くなるものか、診断もいまいち確信が持てなかったので、自分の目で経過を見るしかなかったわけなのです。
快晴の日の夜はまだまだシバレる、休憩を繰り返しながら飼主と朝の6時過ぎまで馬の看病。
ようやく日が出てきたところで携帯が鳴った。
今度は牛の起立不能+難産、これでまた1時間半の肉体労働。終わって事務所に出勤したのが8時半。
27日の勤務は12時までの半ドンだったけれど、夜中の馬と昼間の普通の往診をこなしたらもうかなり時間オーバーしてしまった。馬のことは今夜の当番の同僚に任せて、ようやく帰宅したら一気に眠気が襲ってきましたよ・・・

ひので-1日の出

 

 

 

 

 

日の出1日の出3

 

 

 

 

学者と臨床家(12)

今日は地元の酪農家で作る飲み会に参加予定。最近多い話題は、「従業員の使い方」、こんなことはひと昔前にはなかった。酪農の大規模化が進んできた証拠なのだけど、牛を養う頭脳と違う所を使わなけりゃならないので彼らも大変だと思いますよ。

でも、獣医師の方だってウチらのような組織になると、やっぱり組織の論理というものがあり、獣医師同士や、業務職員との微妙な上下関係に気を使ったりで、単に病気を治すことばかり考えてても駄目だから、同じ様な悩みをかかえてるともいえるんですがね。ま、今日は彼らとその辺ゆっくり話してこようと思います・・

 (携帯から初めてかきこんだけど、時間かかって、面倒だなこれは)

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2月の札内川

今日もまたよい天気の休日だったので、帯広まで歩いてきました。おとといの大雪のせいもあってか、札内川の川面は氷と雪に覆われていました。

1月23日のブログを見て比べてもらえば面白いんだけれど、同じ時間で約一ヶ月経つとこうなるんですね。(定点観測と言うカテゴリーを追加→)

2005.2.22.札内川2005.2.22.1

 

 

 

 

気温は1月23日に比べて11℃も高い−3℃にもかかわらず、寒そうな川面ですね、水温が低いからなのだろうか?

街の中はかなり暖かくなったけれど、写真を撮ったところではつめたい風が強く吹いていました

うーむ、1ヶ月後はどうなるのか、楽しみになってきた

はまった

年が明けてから初めての大雪、往診一件目でさっそくやってしまった! 

はまる左の路肩に突っ込んで立ち往生

 

 

 

はまる

先ほど往診した酪農家T氏のショベルを頼んで牽引脱出

 

 

今日はほんとに視界が真っ白、私のようなへっぽこ運転手は毎年・・・

      場 所

   車体埋没大雪道

   脱出不能乞救助

   近隣農場重機来

   毎度常連浴嘲笑

なぜホリエモンを利用しないの?

ライブドア VS フジサンケイグループ は面白いなぁ
堀江社長バッシングをしている人たちは、ライブドアがフジと業務提携してその後「何をしたいのか」まで考えが及ばず
とにかく「買収は人道に反する」とか「何をされるかわからぬ」と
物事の入り口で、異物に対する過敏反応のごとく、ただ感情的に反発しているように見える
去年競馬関係者の人と会って話をしたとき、堀江氏の地方競馬買収が話題になったんだけど
彼らも堀江バッシングする人とまったく同じ事しか言わなかった
曰く、「何をされるかわからぬ」「あの手の企業は業績が悪くなったらさっさと身を引いて終わりだ」とか
地方競馬の収支なんてとっくの昔に悪化してて税金を浪費しまくってるのにね
堀江氏が地方競馬を買収して「何をしたかったのか」もっと冷静に、真剣に考えて見るべきでしょう
私はこう考えています 
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犬のふしぎ(2)

犬の陰茎には骨があるっていうのは、獣医解剖学で誰しも習って有名ですが、人間以外の霊長類にもあるそうです
およそ繁殖能力の強い哺乳動物には、これを持つものが多いとか
その中で犬が一番立派なのだそうですよ
犬の雌は安産の守護神ですが、雄も負けてないのだ
犬ってスゴイなぁ
 
 一軒一犬
往診車輪犬来嗅
片足挙上放物線
次農家又犬来嗅
縄張上塗重汚染

ボイラー故障

朝からボイラーが故障してお湯が使えなくなってしまいました
風呂に入れなくなった我が家族は思案の末
近くの温泉に行くことに決定
いやーこんなことがないとなかなか一家で温泉なんて行くことないですよ、何年ぶりだろうか
実は車で5分もかからない所に天然温泉宿があるのです
晩年の若山牧水が気に入って延長して泊ったという、小さいけれども由緒ある宿
泉質はもちろん十勝独特の茶色い植物性モール温泉なのです
灯台元暗しとはこのことか、温泉王国北海道を
ボイラー故障のおかげで再発見して、なにやらトクをした気分ですよ
 
 幾山河越へさりゆかば淋しさの
         はてなむ国ぞ今日も旅ゆく     牧水

そんなもんか

「今日はチョコレートどーだった、もらった?」
という妻の問いに、中1の息子は
「不作。つーか活動してないし・・・みんな貰ってる義理チョコ1個だけ」
バレンタインチョコはそれなりの努力をしているやつが貰うらしい・・・なるほどね・・・
高2の長女が帰ってきて、弟に同じ質問をして、同じ答えを聞いてからこう言った
「私なんて、7つも貰ったよ、モテるからね」
女友達がくれるらしい、そんなもんかね・・・
その後娘は私をつれだして買い物、いつもの財布代わりの私である
閉店間際のスーパーでごっそりと板チョコを買い込む
これから手作りチョコを作るらしい
明日は2月15日だが・・・そんなもんか・・・ま、どうでもいいけど

クローンについて

これにはびっくり

クローンネコの代金36%安 米企業、顧客拡大狙いか - livedoor ニュース

伴侶動物のクローンがビジネスになっているとはね。死んでしまった私の愛犬をクローンでいいから再現してくれたら素直に嬉しいと思う。ただ値段が高くて手が出ないよなぁ。

クローン技術はひところ家畜で注目されていたけれど、これからはペットのほうで発展しそうな気配ですよ。ペットは金に糸目をつけない、経済ではないからね。

家畜ではなぜ下火なのか。それは技術の経済性がシビアに作用することに加えて、家畜の場合、種よりも畑の問題、すなわち、繁殖改良技術よりも飼育育成技術が重要になってくるから。せっかく良い遺伝子を持って生ませたのに、それを上手に育成できなければ何にもならないわけです。だから遺伝子の方だけ頑張っても片手落ちなんですよ。

クローンについて私ひとこと言わせてもらえば、まったく同じ生き物は絶対にできないということです。遺伝子が100%同じでも、母親とか飼主といった回りの環境まで同じにすることは、タイムマシンが完成しない限り不可能だから。

運転の上手下手

昼から家族で、本別町の某お寺に義父のお墓参り(納骨堂ですが)に行ってきました
次女の高校入試の合格祈願も兼ねて・・・
今までうちのオンボロワゴンだったら片道45分はかかって、運転手の私は疲れてぐったりしていたんですが
今度新調した車は快適で、片道35分程度
疲れが全然違うのには驚いた
今までは、時速80キロぐらいで追い越して行く車を横目で見やりながらオンボロワゴンをあえぎあえぎフカシて
何でみんなあんなに早く行けるんだろうって思いつつ
俺はつくづく車の運転がヘタクソなんだなと考えてたんだけど
違うんですよこれが!
今まで私を抜き去っていってしまった車たちに、今日は
簡ぁん単に付いて行けるではないか!
なんだかとっても嬉しかったのです
運転技術よりも車の性能の違いだったことを実感してしまいましたよ
運転がトロイだウマイだどうのこうのと自慢げに話す連中の多くは
性能のいい車に乗ってるだけなんでないの?

牛丼に思う

吉野家の牛丼が一日復活したようですね
牛丼ファンというのは、ほんとは牛丼の味が好きなのではなく
値段が安いからその値段のファンじゃないのかな、と私は思っています
ほんとに牛丼が好きなのであれば、自分でスーパーの牛肉買ってきて作って食べればいいでしょ
吉野家の味ぐらいなら自分ですぐできると私は思うんだけどね
値段もその方が安くできるのに
行列に並ぶほどの牛丼ファンの人達って、なんだか「哀れ」に思えてきますね
 
 牛丼屋日本の肉じゃ成り立たぬ

学者と臨床家(11)

いつも学者と臨床家の違いばっかり書いているので
今回は、両者の共通点を一つをあげてみたい
それは、どちらも「不変で不滅なものを求めている」、ということ
 
獣医学者は・・・
動物の生理病理に関する不変不滅の法則を求めている
 
臨床家は・・・
畜産家との間の不変不滅の信頼関係を求めている
 
そして、畜産家の考えていることもまた、昔から見事に一貫しているのです
それは、家畜をできる限り楽をして飼いつついかに多く儲けるか、すべてここから始まっている
この畜産家の本音を、獣医師は忘れてはいけないと思う
ついでながら、この畜産家の本音もまた不変不滅なのです
 
では、これに対して、時代とともに中途半端にコロコロと変わって、学者や臨床家、畜産家達を振り回し、困らせるものとは何か
 
それが、法律(獣医師法)やそれにまつわる行政、制度、規則、といったものでしょう
そして、その影響を受けて、私利私欲に走るニセ学者、ニセ臨床家が主義主張をすぐコロコロと変える
 
一見不変にみえているものが実はいちばん変わりやすいみたいですよ
ちかごろは日本国憲法だって変わりそうな気配だもんねぇ
 
 
 

季節の兆し

双子馬の死産胎児馬の双児の多くは死産、お腹がもたないのです。こういうことで春の訪れを感じてしまう私です。

 凍死馬狐も食はぬ堅さかな

薬屋さん

うちの診療所には毎日色々な会社の薬屋さんが出入りします
今日ふと思ったのですが
彼らはみんな、揃いも揃って、とても不健康そうなんですよ
大手から零細な会社まで、一人として元気で健康そうな人がいない
遠慮がちな声でぼそぼそとしゃべり(デカイ声は商談にさしさわるからだろうけど)、タバコくさくって、肌が荒れている感じ、今日来た○○さんも唇が切れそうなくらい乾燥してたしなぁ
会社の中でも、医薬品部門と動物薬部門とあってどちらが羽振り良いかなんて、もう聞くこと自体失礼だし(笑)
 
まー言ってみれば薬っていうのは「不健康のシンボル」であります
健康だったら薬は不要だ、彼らはやっぱり不健康そうなのが正しいスタイルなのかもしれない・・・
 

火消しは基本だ

今日は夜間当番、往診の2件目に難産が入って今さっき帰ってきたところです
黒毛和種の尾位(いわゆる逆子)で出てこないとの事
至急駆けつけて手を入れてみると、なるほど肢が2本蹄低を上に向けてのぞいている
でもそこから肢をだんだん奥へ触ってゆくと、尾位の場合はすぐ飛節に触るはず
今日の胎児も飛節のような尖がった所まで触れるのだがそこまで行かぬ所に関節が・・・
ははぁ・・・ちょっと経験のある獣医師なら、これは前肢だぞ、とすぐわかるのです
ということは、頭を確認しないといけない
あーあったあった産道の恥骨のすぐ向こうぐらいに遠慮がちにオデコが触れる
この頭の部分を産道に上げてくるには一度全体を押し戻してみるのが一番
難産介助は「引いてもダメなら押してみな」である
今回は小柄な黒毛和種ということもあって簡単に正常位に治すことができました
 
飼主との信頼関係をもっとも手っ取り早く結ぶには、勝負の早い難産介助だと私は思います
生きて出せれば一番いいけれど、たとえ子牛がダメでも、最善を尽くし飼主に誠意が通じればよろしい
慌てず冷静に、しかしはっきりと判り易く、周りの人たちに指示を出しながら、助産の場を仕切るべし
 
ひところ獣医師の個体診療は「火消し」と揶揄されていて
これからの獣医師は予防や群管理や生産獣医療を目指さねばならぬと盛んに言われていました
それはそうなんだけれど
個体診療(火消し)をまともにできない獣医師が予防や群管理に手を出すべきではないな、と私は思っています
まず火消しで飼主と苦労を共にして信頼関係をしっかり作ってからでないと、相手に何を言っても空回りだからね
 

エンゲル係数

食品の生産現場から一言!
エンゲル係数って知ってますよね
「食費/収入」
一昔前はこれが低いほど生活が豊かであると言われていた
ところが今では
マックのハンバーガーとか吉野屋の牛丼とか輸入野菜とかを食っていることによってエンゲル係数を抑えてる人が多い
エンゲル係数を見直すべきでしょう?!
この係数は
「高すぎたらだめ」であるけれども
じつは
「低すぎても良くない」のだと私は思う
食事にもっとポリシーを!
自分の命に関わってくる新鮮な食い物にもっとこだわろうよ

学者と臨床家(10)

獣医学者が興味を持つのは、家畜の病気のメカニズムでありますが、臨床家というのは、まぁメカニズムもいいけれど、それよりその病気になった目の前の家畜を治せるのか?治せないのか?と言うところに強くこだわるわけです。
患畜を治すのは獣医師の力だけじゃなくその回りの人々との共同作業だということは、前に書いたとおりですが、そのなかでも最も重要な人物は言うまでもなく飼主です。
牛や馬すなわち産業動物の分野ではこの飼主の力が大変な影響力を持つんですね。
飼主がその患畜に治ってほしいと思っているのか?それとも治ってほしくないと思っているのか?これが問題なんだなぁ・・・
治ってほしくないなんて、なんてことを言うんだ!それでもあんた飼主か!と小動物の先生なら怒りだすかもしれない所だね。
でも、牛や馬の多くは中途半端に治ってもらっても困るんですよ、治療代と肉値を天秤にかけなければいけない事はもちろんだし、デカイ動物の介護はとても手間と体力がかかる。介護といってもほとんど野良仕事ですから・・・
ここが産業動物臨床の、悲しくもまた面白い所でね。
以下四つのパターンに分けてここの所説明してみましょう
 
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ラウンドアバウトミッドナイト

日本海側の大雪、大変みたいですね。
こちら太平洋側の十勝の天気は、乾いた日高オロシが厳しく吹くたいへん寒い日と、日差しがほんのわずかずつ伸びて一服する穏やかな日が繰り返しやってくる、という2月モードの天気になっています。
仕事の帰りが最近遅いので、徒歩を取り入れた私の通勤方法は大概よる夜中の散歩となります。
でも寒い中にも星の瞬きに緩みを感じる此の頃なのです。
 
 深夜徘徊(ラウンドミッドナイト)
 
継続熱中夜歩行
脂肪燃焼邪念捨
爽快星空弛口元
傍目只映変質者
 

自動車産業に対してあんまり肯定的でない私。

で、我家の乗用車もボロい中古のタウンエースだったのですが、あまりのボロさに家族のブーイングが年々高まりまして、とうとう本日、新しい車を購入してしまいました。

もちろん中古車ですが、だいぶ乗り心地が良くなりました。


ナンバー
車種や年式などよりも、私の唯一の自慢は、このナンバープレート。


これを見てすぐ笑ってくれた人は、私の事を良く理解してくれている方でございます(笑)。


 「7509すなわち七言絶句」


我家にはもう一台ボロい軽自動車があるのですが、今度そっちを買い替えるときは、もちろん「・575」にする予定。

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