さらに加えて、牛馬を使った実験系を作るのは、医学の人体実験よりもずっと困難なのです。人体実験は、命にかかわるもの以外は、お金を出して被験者を募ることができるし、被験者達に実験の目的を理解させることは容易であります。しかし、牛馬の場合は飼い主という存在があります。彼らはは自分の大切な財産を実験に使われるのは強い抵抗がある。実験をしたくても彼ら飼い主を納得させるだけの予算もない(笑)。人医学と獣医学の予算の出所はまったく違うのです、人医学は厚生省、獣医学は農林省。人の命と牛馬の命は、その価値に雲泥の開きがあるのは言うまでもないことです。当然予算のほうも雲泥の違いが出てくるのは想像に難くないのです。