「輓馬」「輓馬(ばんば)」  鳴海章   文芸春秋

じつはこの単行本、5年も前に職場の後輩M獣医師から借りたままで、やっと昨日から今日、まともに読み直し、読了したのでした(Mくんゴメン、お礼つけて返します

さてこの「輓馬」は、今年の第18回東京国際映画祭でグランプリなど4冠をとった映画「雪に願うこと」の原作、ということで、もう1度ちゃんと読んでみようという気になったのでした(動機がちょっと情けないですが)

しかし読み始めると、競馬場のシーンから次の日へ、そして主人公が帰る日まで、グーッと物語に引き込まれてゆくのです、情景も舞台も我家から車で15分足らずの所で、しかも季節はまさしく今開催中の帯広の冬、まるで今主人公や馬や厩務員さん達が目の前に居るような気分で読んでいましたよ、私も20代の頃一度、開催前の輓馬の厩舎へお邪魔して昼飯ご馳走になったことあったしなぁ

「競馬は人生のようだ」という寺山修司の言葉を思い出しました(「人生は競馬のようだ」では無いところがミソ)、輓馬の第1障害が20代で、第2障害が40代、と、たとえる所に大きく感銘した、私も今、人生最大の第2障害を越えようとしてるのかな、とも思えるのです、途中で息切れしそうなのだけど・・・しかし

「何も難しく考えることない。お前はもっと自分に自信をもっていいのさ。自分らしくいれば、それでいいってことよ」 という矢崎調教師の言葉が心に沁みるのです

あぁ、なんだかまた、重輓馬のの体に触りたくなってきた・・・映画「雪に願うこと」はいつ来るのだろう、来たら必ず見に行こう、矢崎厩舎のウンリュウやシャドーキング役の馬たちの演技も見たい所だ、それと・・・エリモホマレ・・・でもこれは映画では見れないかな(笑)