ばんえい競馬の存続と1市開催が、帯広市長の口から正式に発表された。
「これで、また自分の仕事を続けることができる・・・」
ミスターばんえいの金山明彦調教師がテレビの取材でこうコメントしていた。
ばんえい関係者はみな同じような考えを持っているだろう。
これは重輓馬の獣医療技術もまた同じ事。
われわれも「自分の仕事」の一つを失わずに済んだのだ。とりあえず良かった。
さて
「北海道農政部・食の安全推進局・畜産振興課」の「飼育動物診療年報」
今度は、85ページ。豚である。
私は豚については、国家試験以来全くといっていいほど勉強していない門外漢である。
そんな私がこんな所に転載するのは少々オコガマシイのだが、診療頭数の上位5病名を並べてみた。
豚 (診療頭数 上位20 病名)
1位 ミイラ変性 101,272 頭
2位 肺炎(マイコプラズマ性) 82,816 頭
3位 腸炎(感染性) 40,870 頭
4位 肺炎(細菌性) 36,977 頭
5位 豚マイコプラズマ肺炎 28,032 頭
1位は意外な病名だった。「ミイラ変性」というのは牛の胎児にもあるけれど、年に数例お目にかかればいいほうなのだが、豚では堂々トップの病名なのである。これには正直驚いた。
意外な病名には、その病名が増える事情というものがある。「ミイラ変性」の治療薬あるいは予防薬を使わんがためのカルテが書かれている可能性も考えられる所だ、が、しかし・・・
豚の死亡頭数のほうの統計の上位2位にも、この「ミイラ変性」が堂々とランクインしていて、年間5,296頭の豚がこの病気で死亡しているという数字が出ている。
養豚業にとって、ミイラ変性は恐ろしい病気のようである。
また2位の「肺炎(マイコプラズマ性)」と5位の「豚マイコプラズマ肺炎」はどう違っていて、なぜ区別されているのかも、この本からではわからない。
豚の事はまったくの門外漢な私。どなたか豚の診療に詳しい方、教えていただけませんか。
しかし、病名も死亡数も充分多いですね。豚もまだ個体診療の対象になっていると感じますが・・・・誰が治療しているんでしょうか?共済?
豚開業獣医さん?養豚場職員獣医師?