長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り舟の音の良きかな

  (ながきよのとおのねむりのみなめざめ

                   なみのりぶねのおとのよきかな)

 

濁点や旧かな使いの僅かなズレはあるものの、それをまったく感じさせない、とても美しい回文の短歌である。

江戸時代の作だと言われている。

俳句の17文字からさらに31文字に増えた回文短歌を作るのは

当然のことながら、至難の業である。

半日唸って考えても、まったくできない事もある。

ヒマ人じゃないと出来ない(笑)

それでも、この文芸の華である回文短歌には挑戦せずには居られない魅力があるのだ。

拙いものだが自作を数首

 

白樺は幹に瑞葉の又照りてたまの弾みに君はバカらし

  (しらかばはみきにみずはのまたてりて

                 たまのはずみにきみはばからし)

 

ブーとして多く香りしオナラすらなお尻を嗅ぐ大手指導部

  (ぶーとしておおくかおりしおならすら

                    なおしりをかぐおおてしどーぶ)

 

酒に浸る寝て息高し酪農の暮らし方聞いて寝るたびに今朝

  (さけにひたるねていきたかしらくのうの

                     くらしかたきいてねるたびにけさ)

 

完成したとき、何んともいえないトリップしたような快感がやってくるんだなぁこれが(笑)