ご存知の方も多いと思うが、Dairy Japan 誌 から出ている 「ハーズマン日記」 の著者、水口さんは私の診療区域内の農場で働くハーズマンである。
読んでいると、往診中に牛に注射を打ちながら水口さんと雑談にふけっているような錯覚に襲われるのだ。
往診中の実際の雑談もとっても楽しいのだが、このハーズマン日記を読みながらの仮想雑談!?は、水口さんの語り口がいっそう軽妙で、しかも鋭く核心を突く、笑わせられながらも感心してしまうことが沢山あって、読みながらついつい時間を忘れてしまう。
ドキッとする文章もたくさん出てくるのだ。
今日はそんな中、酪農ヘルパー制度に言及したこの一文を抜粋する。
「最近は農協や共済組合、酪農関連メーカーも週休2日制の導入を進めているようです。しかしこれは本末転倒のような気もします。まずは酪農家が安定的に週休2日で働けるような体制をみんなで協力して構築する。酪農家をサポートする関係各機関がゆっくりと休むのはそれからです。・・・」 (P61 農村の異文化 より)
お盆も正月もない酪農という仕事に携わっている人の発言である。
我々関係機関の職員の襟を正す鋭い発言である、と同時に、ヘルパー制度の将来を見据えた建設的な意見だと思う。
初めて聞きました。
それはともかく、酪農家が週休二日を確保するのは無理だと思いますし、その必要もないと思います。
それは全酪農家を法人化するということに繋がると思いますが、私は家族労働の酪農にやりがいを感じていますし、月に2回くらい休みが取れれば十分すぎるくらいです。
関係機関の方々が週休2日を取るのは当然ですし、それを本末転倒というのはどうなのかなあ。