先日の記事の中で、フリーマーチンについての疑問を書いておいたら

H@家畜繁殖夜話さんから、大変有難いコメントをいただいたので、全文を掲載したい。

 

Zhang T et al., (1994, JAVMA)によれば、Freemartinという単語はHunter(1779, Philo Trans R Soc Lond)によって初めて記述されているそうです。さらに、単語自体は少なくとも100年前には使われていたとのことです。

で、肝心の語源は残念ながら今は忘れ去られてしまっています。ただし、Dr. Zhangは、「Freeは妊娠していないを意味するfarrowから、MartinはSt Martin's dayからきている」と推測しています。St Martin's dayは、11月11日で、冬期間に必要な牛肉を得るため、不妊牛などを含む牛を屠殺する日だそうです。確かに最もらしい推測です。

 

こういう文献があるんですね。

とても勉強になりました。H@家畜繁殖夜話さん、ありがとうございます!

ところで、1779年といえば、江戸時代中期の田沼時代。

杉田玄白・前野良沢の「解体新書」が出たのは、1774年。

単語自体はその100年前から使われていた・・・ということは

1670年代の元禄時代にはもう

ヨーロッパではすでに、牛の♂♀双子はフリーマーチンと呼ばれていたことになる。

とすれば、ヨーロッパ人を招いては知識を得ていた、好奇心旺盛な時の将軍、徳川綱吉もフリーマーチンという言葉とその意味は知っていた可能性がある。

 

「そのようなことは知っておる。あたりまえじゃ。」

 

犬公方様の声が聞こえてきたような・・・