昔の獣医書物をかいつまんで眺めているうちに

一つの疑問が浮かび上がってきた。

それは何かというと

我々が今用いている様々な獣医療技術、その各々について

この世で一番最初にやったのは、いったい誰か?

そしてそれは、いつ?、どこで?

という疑問である。

つまり個々の技術ルーツを知りたくなったのだ。

例えば

体温測定はどのようにしてやり始めたのだろうか

聴診器はいつごろから用いられるようになったのか

注射器はいつどこで誰が最初に使いはじめたのか

切開縫合技術は誰が始めたのか

などなど・・・

それぞれ挙げてゆくと、なんだかきりがなくなってくる。

ただ、想像するに

たぶん殆どの獣医療技術は、人の医療技術の真似から始まっているのだろう、という事は

容易に想像できる。

古代では、医者も獣医もはっきりとした区別はなかったであろうし

医者というものが現れる以前から、民間療法が存在していたはずだから

そのルーツとなると、誰が何処で、というはっきりしたものを知ることは、おそらく不可能だろう。

按摩やマッサージ、針・灸などの技術は、今も隆盛を極めているが

これらの技術は、歴史が古そうである。

切開、縫合、などの外科的技術は、西洋がルーツではなかろうか。

薬剤も、経口薬や塗布薬のルーツは古いだろうが

注射薬は、注射器がなければ打てないから、ルーツは注射器とともにあり、これも西洋のにおいがする。

そのような様々な獣医療技術の中で

特に、私が気になるのは、直腸検査である。

直腸検査というのはご存知の通り、牛や馬の肛門から腕を挿入し、腹腔内の各臓器を触診する技術である。

直腸検査は、我々は毎日やっているのであるが

これは、牛馬の獣医療独特の技術であり

ヒトの医療では、今でこそ内視鏡を肛門から挿入するけれども、昔はあまり行われていなかった医療技術であろう。

牛馬の直腸検査のルーツは、きっと人の医療とはあまり関係ないところにあるような気がするのである。

直腸検査は、いつどこで、誰がどのようにして始めたものなのか

たいへんな興味をもってしまうのである・・・

どなたかこの辺、ご存知でしょうか?

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