4年前にこのブログで初めて紹介した

仔牛点滴用の保定器具。

116fb925その名は

『楽点板(らくてんばん)』

とか

『乗る・打つ・カウ』

とか

『board restraint』

などと、英訳もされている

スグレモノなのである。

じつは、単なるコンパネに穴を開けてロープをつけて

肩の部分にゴムベルトを取り付けただけのものなのだが。

仔牛に点滴を打つときに、これがあると

もう、本当に便利なのだ♪

ところが・・・

これが思うように普及してくれない。

その理由として

獣医師が持ち歩くようなものではないこと。

仔牛が点滴を打つような重症になってはじめて必要になること。

すなわち

獣医師が使って便利な道具を

往診先の牧場が準備しなければならないこと

にあるようである。

仔牛の頭数の多い大きな牧場で

仔牛に点滴を打つことになると

スタッフの方々が仔牛の保定方法がよくわからず

結局私が、有り合わせのロープやモクシを使って

仔牛を縛り付けて保定して、点滴を打つことが多いのだが

そのときいつも、思うのである。

あの『楽点板』があったらナァ・・・

先日

おなじみのモウエサさんのブログに

この『楽点板』が、『乗る・打つ・カウ』と言う名で紹介されていた♪

img_422156_64380022_2モウエサさんはこの板を

独自で作成されたようだ。

原理はとても簡単。

頭の部分の板が

もう少しあってもいいような気もするけど・・・

ともあれ

それぞれの牧場の事情に合わせて

材質なども自由に変えて

誰でも出来るはずである。

仔牛が健康でいる普段は使うことが無く

仔牛が重症になったときにだけ使う道具なので

牧場側としては

作る気がなかなか起こらないシロモノなのかもしれないが

これで治療が大幅に楽になり

スタッフの仕事の効率が上がることは間違いないので

どうか是非とも

いざと言う時の備えに

一家に一台!

作っておく事を、強くお薦めしたい。

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