去年(2012年)の11月29日。

十勝地方に大風が吹いて

当時の私の診療地区も、倒木などの被害が出たのを憶えているだろうか。

そのとき、H町N地区の国道沿いの

DVC00233一本の老いた桜の木も

強風に耐え切れずに

ポッキリと折れてしまった。

一枚目の写真はそのときに撮ったものだ。

この桜の木は、それ程大きな桜ではないのだが

毎年5月になると、美しい花をつけて

往診途中の私の目を愉しませてくれた。

それが強風で折れてしまったのだが

DVC00433写真のように、一部が辛うじて残り

樹皮一枚で何とかつながっていたので

こんな姿でも

また来年、春になれば

少しでも、花をつけてくれるのではなかろうか

DVC00436そんな期待があって

この木の前を通るたびに、写真を撮っていた。

4月に入って、私は勤務地が変ってしまったので

しばらくはこの桜の木の様子も

見ることができなくなっていたのだが

DVC00482先日久しぶりに、旧勤務地へ物を取りに行く用事ができたので

足を伸ばして、この桜の様子を見に行くことにした。

周囲の桜の木は、皆それぞれに花をつけていたので

この老桜も、折れた姿のままでも

きっと花をつているに違いない・・・

その感動的な姿を写真に収めよう・・・

老桜の生えている場所に近付くにつれて

そんな期待で胸が膨らんだ。

N地区の国道沿いをUターンして

H町からT町方向へゆっくりと走り

その老桜が生えている場所へ

辿り着いてみると・・・

「あれ・・・?・・・?」

折れたままの老いた桜が

その姿のままで、美しい花をつけ

感動的な状況がそこにある・・・はず・・だったのに

DVC00732「・・・さては・・・」

心中穏やかではなくなった私は

国道沿いに車をとめて

その老桜の生えていた辺りに向かって

DVC00734草を掻き分けて進んだ。

「・・・切られちゃった・・・」

そこには、無惨にも

数本の枯れた枝とともに

老いた桜の木の

切り株が遺されていた。

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