¢牧場で治療中、牛舎の片隅に
後肢の形がおかしな牛を見つけた。
「あ、それですか・・・それは、治療する牛じゃないんで・・・」
「これ、腓腹筋(ひふくきん)断裂だね。」
「そうなんですけど・・・これでもまだ搾ってるんですよ・・・」
「へーすごいね。」
「向うの牛舎からこの牛舎まで、何とか歩いてきたんですよ。」
「・・・すごいね。」
「自分で立てるんで、そのままここでずっと・・・」
「・・・なるほど。」
「まだ普通にエサ食べるし、乳も30キロ以上でるんですよ。」
「ほんとに?・・・それは、すごいね。」
腓腹筋(ひふくきん)というのは
ヒトではふくらはぎに相当する筋肉で
そこが断裂してしまうと
普通はもう、起立姿勢を保てなくなって
廃用になってしまうのだが
この牛は、筋「断」までいかない筋「裂」で
辛うじて止まっているのだろう。
まだまだ毎日30キロも乳を出して働いているとは
なんとも、けなげで
たくましくも、あわれな
そんな牛も
現場では
頑張って働いているのだ・・・
後肢の形がおかしな牛を見つけた。
「あ、それですか・・・それは、治療する牛じゃないんで・・・」
「これ、腓腹筋(ひふくきん)断裂だね。」
「そうなんですけど・・・これでもまだ搾ってるんですよ・・・」
「へーすごいね。」
「向うの牛舎からこの牛舎まで、何とか歩いてきたんですよ。」
「・・・すごいね。」
「自分で立てるんで、そのままここでずっと・・・」
「・・・なるほど。」
「まだ普通にエサ食べるし、乳も30キロ以上でるんですよ。」
「ほんとに?・・・それは、すごいね。」
腓腹筋(ひふくきん)というのは
ヒトではふくらはぎに相当する筋肉で
そこが断裂してしまうと
普通はもう、起立姿勢を保てなくなって
廃用になってしまうのだが
この牛は、筋「断」までいかない筋「裂」で
辛うじて止まっているのだろう。
まだまだ毎日30キロも乳を出して働いているとは
なんとも、けなげで
たくましくも、あわれな
そんな牛も
現場では
頑張って働いているのだ・・・
いろいろ考えさせられますね。この牛さんにとっては、どんな考えも無用なことなのでしょうけれど。