「十勝獣医師会・東ブロック会議」が毎年この時期に開かれる。

いわゆる普通の、大小動物・衛生・官庁のすべてを含む地元の獣医師会の

東部地区4町村の支部会合なのだが

今年は我がM町が開催する当番にあたっていて

我々M町の獣医師が、事務局としてお世話をさせていただいた。

私が駆け出しの頃の、この会議の名称は

「北海道獣医師会・十勝支部・下り線ブロック会議」

というものだった。

それが、いろいろ議論されて行くにつれて

「『支部』という呼び方は面白くない!。」

という意見が出て、「十勝獣医師会」に改められた。

どうでもいいような感じもするが

当時の大先輩方の熱意とプライドが、そうさせたのだと理解している。

「『下り線』って何ですか?。」

若い獣医師からは、こんな質問を受けた。

十勝獣医師会ができた当時は

十勝の地区割りは、走っている鉄道(国鉄)で区分けされていたのだ。

すなわち

根室本線の上り方向が、上り線ブロックで、芽室・清水・鹿追・新得

根室本線の下り方向が、下り線ブロックで、幕別・池田・豊頃・浦幌

旧士幌線方面が、士幌線ブロックで、音更・士幌・上士幌

旧池北線方面が、池北線ブロックで、本別・足寄・陸別

旧広尾線方面が、広尾線ブロックで、帯広(共済)・中札内・忠類・大樹・広尾

これに、市内ブロックの、帯広(市内開業)・畜産大学・食検・家保・保健所

以上の6つのブロックに分かれていた。

「『下り線』っていうのはそういう昔の鉄道路線の名残りなのさ。」

そう答えながら

私は、この四半世紀に獣医師会も少しずつ変わって来たんだなぁ

と、感慨にふけっていた。

名称の変化とともに

もう1つ大きく変化したのは

構成員の男女比であろう。

私の駆け出しの頃、東部(下り線)ブロックに、女性は1人もいなかった。

他所の地区にいる女性も、せいぜい小動物開業と家保くらいだったが

今では

新しく入ってくる大動物臨床の獣医師の約半数は女性である。

今回の会議の出席者も、約3割近くが女性だった。

獣医学部の学生の男女比は、ほぼ1対1だというから

十勝獣医師会の構成員も、いずれはそうなる事になるのだろう。

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写真は、懇親会の終了間際に

私の携帯カメラで、パノラマ写真が撮れることを

若い方々に教えてもらって、初めて撮ったパノラマ写真(笑)

 
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