最近のマイブームに、「豚」が入っている♪

仕事ではほとんどが牛か馬の診療であるが

ごくたまに、豚の仕事が入るときがあり

imageそのときの豚のことが

なんだかどうしても、忘れられず

たまに暇なとき

無性に豚の顔が見たくなることがある(笑)

豚は、いうまでもなく

食べ物としてたいへん身近な動物である。

豚肉を一度もたべたことがない、などとという日本人は

きっといないだろうと思う。

imageそれにもかかわらず

実際に、現代人の多くは

生きている豚を間近に見る機会がほとんどない。

牛や馬と比べても

豚に接する機会は格段に少ないだろう。

豚の生産現場は

牛や馬の生産現場よりも

ずっと隔離が進んでいて

image一般人の普段の生活から大きく疎外されている。

これは、豚の生産ラインが一貫性で

生まれてから屠殺するまで持ち主が変わらない

すなわち生体での市場がない、という事情や

口蹄疫をはじめさまざまな伝染病の蔓延防止という観点からも

一般人の普段の生活から、大きく疎外され、隔離せざるを得ないのだろう。

私には

これはあまり良いことだとは思えないし

とても寂しい話であると思う。


 開墾のはじめは豚とひとつ鍋      依田勉三


image十勝開拓の祖

依田勉三翁の一句は

あまりにも有名である。

昔は豚が身近に飼われていた。

そんな歴史のある十勝には

「豚丼」という名物料理もあり

150x150_square_29135518いまや日本中に

その美味しさは知れ渡りつつある。

しかし

豚そのものの生きている姿は

もはやなかなかお目にかかることができない。

ある日

突然思い立ち

放牧養豚をしている牧場に行って

放牧されている豚たちの姿や顔を見ていると

image豚の目が

とても憐れに思えてきた。

牛や馬の目とは違う

刷毛で書いたような小さな目

その奥の小さな瞳

どこか悲しさをさそう

哀愁に満ちた目に思えるのだった。

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