「犬みたいな牛診てきましたよ。」
隣席の同僚、F獣医師がそんな事を言いだした。
「犬?」
「はい、犬。」
F君は紙切れに絵を描き始めた。
「普通の牛って、こういう感じで、お腹が出てるじゃないですか。」
「・・・うん。」
「それがペシャンコに、こーんな感じになってる牛、まるで空腹の犬のお腹みたいに。」
「・・・あ、いるいる、こういう牛。」
「そうなんですよ、もうガリガリで救いようないです。」
F君は、そう言いながら自分のカルテ画面の症状欄に
『犬様外貌』という四字熟語書いていた。
「犬様外貌?、うまい言い方だね。何かに書いてあったの?」
「僕のオリジナル。」
「なるほど(笑)」
草食動物の牛は、肉食動物の犬とは違って
お腹が常に食べ物で満たされているものだが
最近、どうもこういうガリガリの牛
食べ物をお腹に満たせない牛が多い。
食べ物が無いのではなく
何らかの理由で、食べる事が出来ず
お腹を満たす事が出来ないのだ。
ちなみにこの牛の血中の遊離脂肪酸(NEFA)は
1.67 (mEg/dL) ・・・正常値は 0.3〜0.5・・・
3倍以上の高値、著しい飢餓状態を示した。
犬のような肉食動物ならば
こういう飢餓状態は正常の範囲内だが
牛のような草食動物では
こういう状態は全く異常である。
その原因は、慢性の肺炎だった。
『犬様外貌』とは
そんな肉食獣と草食獣の比較が暗に示され
なかなか鋭い四字熟語だと思う。
「腹が巻いている」とか
「腹囲捲縮」なんていう言葉も
ほぼ同じ状態を示す言葉だろう。
隣席の同僚、F獣医師がそんな事を言いだした。
「犬?」
「はい、犬。」
F君は紙切れに絵を描き始めた。
「普通の牛って、こういう感じで、お腹が出てるじゃないですか。」
「・・・うん。」
「それがペシャンコに、こーんな感じになってる牛、まるで空腹の犬のお腹みたいに。」
「・・・あ、いるいる、こういう牛。」
「そうなんですよ、もうガリガリで救いようないです。」
F君は、そう言いながら自分のカルテ画面の症状欄に
『犬様外貌』という四字熟語書いていた。
「犬様外貌?、うまい言い方だね。何かに書いてあったの?」
「僕のオリジナル。」
「なるほど(笑)」
草食動物の牛は、肉食動物の犬とは違って
お腹が常に食べ物で満たされているものだが
最近、どうもこういうガリガリの牛
食べ物をお腹に満たせない牛が多い。
食べ物が無いのではなく
何らかの理由で、食べる事が出来ず
お腹を満たす事が出来ないのだ。
ちなみにこの牛の血中の遊離脂肪酸(NEFA)は
1.67 (mEg/dL) ・・・正常値は 0.3〜0.5・・・
3倍以上の高値、著しい飢餓状態を示した。
犬のような肉食動物ならば
こういう飢餓状態は正常の範囲内だが
牛のような草食動物では
こういう状態は全く異常である。
その原因は、慢性の肺炎だった。
『犬様外貌』とは
そんな肉食獣と草食獣の比較が暗に示され
なかなか鋭い四字熟語だと思う。
「腹が巻いている」とか
「腹囲捲縮」なんていう言葉も
ほぼ同じ状態を示す言葉だろう。
定着するまでしばらくは画像付きでないと、かな?はとぽっけにはちょっとわかならなかった。
呼吸器疾患で体重減少が著しい場合、ヒトでは栄養管理も重要で、その分野の研究結果もあります。
こんなに痩せているのに、ミルクはでるのですか?
やせすぎの牛さんのミルクは出荷に問題ないのですか?
ボディコンについて、以前記事にしていましたね。