先月、まだ大雪に見舞われる前の日に

往診から帰ってきたら

向かいの農協畜産部の駐車場内にある

IMG_3281馬の慰霊碑の前に

人が集まっていた。

よく見ると

その中心に神主さんがいて

今ちょうど祝詞をあげ始めたところだった。

IMG_3282私は以前から

この馬の慰霊碑が気になっていて

いつかお参りしなければいけないと思っていた。

慌てて車を置いて

往診の格好のままで失礼ながらも

IMG_3284参列者の最後に並び

神主さんの祝詞をきき終えてから

馬の慰霊碑に向かって

柏手を打って礼をさせてもらった。

参列の方々は

IMG_3283JA畜産部の職員さんたちと

町の馬事振興会の会員の生産者さんたちと

その役員の方たちだった。

馬事振興会長の挨拶の中で

「わが町の開拓と発展は、かつては2000頭以上居たという馬たちの活躍無しでは成し得なかった。」

「今はそれがトラクターに取って代わって久しいが、かつての馬たちへの感謝の気持ちをもって慰霊祭をいたします。」

「馬たちはきっと何処かで見守ってくれているでしょう。今年も無事に農作業ができるよう、祈願したいと思います。」

ということを言っていた。

こういうことを、農業関係者の一人一人の個人の心の中ばかりではなく

馬事振興会という一つの集団の式典として取り行っているということは

地域の文化が生きているという意味でも

たいへん素晴らしいことではないか

と私は思うのだった。

慰霊碑に捧げた供物のうち

林檎ひとつと蜜柑ひとつを

おすそ分けにいただいて

事務所に戻ったのだった。

人気ブログランキング



IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画を撮りました

写真をクリックして

ご覧いただけます。