牛の価格が高騰しているが、

馬の価格もなぜか高騰している。

IMG_5101ここで言う馬とは、

サラブレッドではなく

ばんえい競馬用や肉用の重種馬のことである。

初妊牛の値段がひと頃の倍になっているのと同じように、

重種馬の値段もひと頃の倍になりそうな勢いである。

その理由は

十勝馬事振興会のS々木会長さんの言葉を借りれば

「需給バランスの、崩壊。」

だそうである。

IMG_5108「需要」とはすなわち

ばんえい競馬に走らせる馬、と

九州で肉料理にする馬、である。

ばんえい競馬の厩舎には年間4〜5百頭の重種馬が入厩するが

その数には大きな変化はない。

九州の肉業者には年間数千頭の重種馬が買われてゆくが

その数は増える傾向にあるという。

日本の馬肉産業は年間7〜8千頭の重種馬を消費しており

その半数以上はカナダなどからの輸入でまかなっていたが

円安で輸送コストがかかることと

カナダ国内の馬の数も生産者の減少で減っているということで

九州の肉業者は北海道の重種馬を

今まで以上に買いに来ているらしい。

IMG_5107一方

「供給」はどうかいうと

これが最も深刻で

生産者の数はここへ来てもますます減る一方である。

これは私が日々の馬の診療の中で

強く感じていることである。

往診先がどんどん減っている。

今年のわが町の重種馬のNOSAI保険の加入頭数も

またまた過去最低を更新してしまいそうな状況である。

既存の馬の飼主さんたちは馬を増やす体力がなく

廃業を余儀なくされる馬産家が後を絶たない。

一方で、馬産を新規で始める人もなかなか現われない。

供給不足は出口が見えない状況なのだ。

そんな理由で

「需給バランスの、崩壊。」

と言う現象が起こっているのである。

この先、重種馬産業のはどうなるのか

なかなか先は読めないが

需要は底堅いものがあるのだから

供給の崩壊を食い止めれば

復活してくるのかもしれない。

IMG_5102これをお読みの畜産農家の皆さん

牛もいいけれど

馬も、今

飼ってみたら面白いかもしれませんよ。


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