我が診療地区でもようやく、

仔馬の姿を見ることが出来る季節になった。

馬はご存知の通り、季節繁殖動物である。

馬の居る地域で仕事をしていれば、

IMG_5154生まれたばかりの仔馬を見ると

あぁ、やっと春が来たんだな、と思う。

昔は、ほとんどの日本人が

生活の中で、仔馬を見て

そこで皆、同じような季節感を抱いていたに違いない。

仔馬から感じる季節感が

そういう人たちの手で、色々な文芸に表現されることで

仔馬というものが、春の季題として

自然に選ばれて、定着して

歳時記に掲載されるに至ったのだろう。

IMG_5157仔馬と同じように

昔から、日本人は

生まれたばかりの仔牛の姿も、見ていたであろうけれども

仔牛というのは、季題にはなっていない。

昔から、日本では

生まれたばかりの仔牛は

季節を問わずに1年中見られていたのだろうと推測できる。

さて

IMG_5158そんな仔馬であるが

今、その値段がうなぎのぼりに高騰しているという。

重種馬で、それは特に著しいらしい。

その理由は、以前のブログ記事「需給バランスの、崩壊。」を読んで頂きたい。

ここではさらに

新しい情報として

重種馬の仔馬をこれから産むという母親の繁殖牝馬の値段が

今、とんでもないらしい。

どんなに血統的に悪かろうと、無名であろうと

重種の繁殖牝馬は今、受胎さえしていれば

150万円以上なのだという。

去年や一昨年であれば

おそらく50〜60万円だった孕みの繁殖牝馬が

軒並み、3倍近い値段で売買されているらしい

というのだから、驚きである。

と、同時に

重種馬の生産現場においては

農政による流通の混乱予防の対策などは皆無であり

全くの野放し状態であることで

こんな状態になっているというのが

情けなく、残念で、呆れてしまうのである。

このような有様では

これからの若い重種馬の生産者は

生業が安定して続くなどとは、とても思えないだろう。

重種馬生産の後継者が育たないのは

そんな理由も有るのではないかと思う。


 骨太の仔馬ぞ母はペルシュロン    豆作



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