高浜虚子の長男で、

俳句雑誌「ホトトギス」を継承した高浜年尾(たかはまとしお)は、

小樽商業高等学校(今の小樽商科大学)を卒業している。

その当時には、父の高浜虚子も何度か小樽を訪れており、

小樽の俳人の俳句熱は大いに高まった。

年尾は1979年10月26日に78歳で亡くなったが、

その後、

小樽を始め北海道の俳人達の間で、

高浜年尾を偲ぶ「北の年尾忌句会」が

毎年10月に小樽で開かれるようになった。

IMG_0280今年はその35回目。

私も参加するようになって

これで3回目となった。

総勢56名の俳人が

道新小樽支社の会場に集まった。

高浜年尾を偲び

皆でホトトギスの俳句を学び

俳人たちの親交を深める

という目的のはっきりした句会である。

句会の実行委員長は

去年までは小樽ホトトギス会の会長だった辻井卜童(ぼくどう)氏だったが

今年は世代交代し、その次男の辻井靖之氏が全てを後継し

新たな雰囲気の句会となった。

1人5句出し、5句互選、壇上選者5名は15句選。

56名×5=280句からの5句選だった。

各自が筆記した句稿を回し

IMG_0289互選をしながら

私の目にストレートに飛び込んで

心から離れることのない句が2句あった。

 
 年尾忌のまだ若者と呼ばれけり


 これからのことを話そう年尾の忌




この二つの句はとりわけ

私の気持ちと共鳴するものだった。

披講(俳句を読み上げて作者が名乗りをあげる)になり

私の選が読み上げられた。

名乗りを上げた作者は

上の一句目が、句会委員長の辻井靖之氏。

下の二句目が、苫小牧の桂せい久氏、だった。

辻井靖之氏は54歳。

桂せい久氏は60歳。

北海道ホトトギスの会員の中で

これからを担って行く世代の俳人である。

お二人とも

私と同世代。

お互いに、思いが同じであることを

つくづく噛み締めたのだった。


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