またまた、先日、

下顎が腫れている牛の症例に遭遇した。

今度は、ホルスタインの仔牛だった。

IMG_0331仔牛の下顎の腫れは、

球形に近いものが多く、

まるで飴玉をしゃぶっているように腫れることが多く

どこか可愛らしい。

触診をすると、波動感があった。

IMG_0332穿刺をすると、化膿汁が吸引されてきた。

これまたよくある、おきまりの膿瘍であった。

ここからはもう、一本道である。

メスで切開をして

創口はできるだけ大きくして

IMG_0334排膿して、内部を洗浄。

そのまま閉じずに開放し

抗生物質の注射をして

治療を終えた。

最近たまたま、高い頻度で

IMG_0335牛の下顎を切開排膿する症例に遭遇しているが

やはり

牛という動物の下顎は腫れやすく

多くが臼歯の歯肉からの感染症であるようだ。

過去の私のブログ記事を検索していたら

IMG_0336似たような記事があった。

その反省の元

せっかく穿刺によって

膿汁を採取したのだから

せめて

細菌検査をして

データーを蓄積しておくべきだろう

BlogPaintということで

今回の膿汁の

細菌培養(好気培養)検査の結果は

α-Streptococcus(連鎖球菌)が(++)

Corynebacterium (コリネバクテリウム)が(++)

だった。


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IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

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