またまた、先日、
下顎が腫れている牛の症例に遭遇した。
今度は、ホルスタインの仔牛だった。
仔牛の下顎の腫れは、
球形に近いものが多く、
まるで飴玉をしゃぶっているように腫れることが多く
どこか可愛らしい。
触診をすると、波動感があった。
穿刺をすると、化膿汁が吸引されてきた。
これまたよくある、おきまりの膿瘍であった。
ここからはもう、一本道である。
メスで切開をして
創口はできるだけ大きくして
排膿して、内部を洗浄。
そのまま閉じずに開放し
抗生物質の注射をして
治療を終えた。
最近たまたま、高い頻度で
牛の下顎を切開排膿する症例に遭遇しているが
やはり
牛という動物の下顎は腫れやすく
多くが臼歯の歯肉からの感染症であるようだ。
過去の私のブログ記事を検索していたら
似たような記事があった。
その反省の元
せっかく穿刺によって
膿汁を採取したのだから
せめて
細菌検査をして
データーを蓄積しておくべきだろう
ということで
今回の膿汁の
細菌培養(好気培養)検査の結果は
α-Streptococcus(連鎖球菌)が(++)
Corynebacterium (コリネバクテリウム)が(++)
だった。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
ご覧いただけます。
下顎が腫れている牛の症例に遭遇した。
今度は、ホルスタインの仔牛だった。
仔牛の下顎の腫れは、
球形に近いものが多く、
まるで飴玉をしゃぶっているように腫れることが多く
どこか可愛らしい。
触診をすると、波動感があった。
穿刺をすると、化膿汁が吸引されてきた。
これまたよくある、おきまりの膿瘍であった。
ここからはもう、一本道である。
メスで切開をして
創口はできるだけ大きくして
排膿して、内部を洗浄。
そのまま閉じずに開放し
抗生物質の注射をして
治療を終えた。
最近たまたま、高い頻度で
牛の下顎を切開排膿する症例に遭遇しているが
やはり
牛という動物の下顎は腫れやすく
多くが臼歯の歯肉からの感染症であるようだ。
過去の私のブログ記事を検索していたら
似たような記事があった。
その反省の元
せっかく穿刺によって
膿汁を採取したのだから
せめて
細菌検査をして
データーを蓄積しておくべきだろう
ということで
今回の膿汁の
細菌培養(好気培養)検査の結果は
α-Streptococcus(連鎖球菌)が(++)
Corynebacterium (コリネバクテリウム)が(++)
だった。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
ご覧いただけます。
仔牛ちゃんの場合、感染経路は口腔内からですか?それとも毛囊経由なんでしょうか。
ふと擬人化し、顔も洗わないし歯も磨かないものね、などと。
そういえば、カバは時々飼育員さんに磨いてもらっているようだけれど、あれは口腔内の清潔には役立っているのでしょうか。
ところで、話はずれますが、人間の顎あたりの炎症やそれに伴う膿瘍の場合は、歯肉の炎症からの場合が多いです。
治療にかなりの時間がかかり、特に上顎の場合厄介な事になります。