家畜診療技術北海道地区発表会は、
乳牛7題、肉牛4題、馬1題、の計12演題の発表があった。
その中から、
優秀な発表と見做されたのは、
以下の2題、
「乳牛における分娩後子宮捻転の12症例に関する検討」
北海道ひがしNOSAI 風間 啓 氏
「国内で初めて確認された牛コレステロール代謝異常症の4症例」
オホーツクNOSAI 鴇田 直子 氏
この2題は
来年の2月に東京で行われる
家畜診療技術全国発表会で講演されることが決まった。
詳しい内容は
いずれ、「家畜診療」誌に掲載されると思われるので
楽しみにしていて頂きたいが
どちらもすばらしい内容だった。
前者の発表は
「分娩『後』子宮捻転」、という
今までとは病態の違う珍しい子宮捻転の症例を
12例も収集し、学術的な検討を加えた報告だった。
また後者の発表は
2015年に世界で初めてドイツで報告された
「牛コレステロール代謝異常症」という新しい遺伝病を
早くも2016年に、国内で4例も確定診断したという報告だった。
どちらの先生の発表も
常日頃の症例に対して
異常を見逃さない鋭い観察力と
あくなき探究心と
新しい症例であることを裏付ける
獣医学術知見の広さとを
兼ね備えいてたたからこそできる
レベルの高い発表だった。
それ以外の演題発表も
さまざまな角度からの新知見
斬新な発想にあふれた内容で
とても楽しく拝聴させて頂いた。
演者の先生方のほとんどが
NOSAIに勤め始めて10年前後の新進気鋭な先生方だった。
その中に、20年勤めた先生が1人おり
さらに、私だけが
NOSAIに勤めて30年以上経っているロートル獣医師だった(笑)
しかし、私にはそれがとても心地よかった。
若い先生たちと同じ土俵に立って発表していると
自分も昔、どこかで学術発表をした時に感じた
緊張感のようなものが蘇って来て
新鮮な気持ちに成れたのだった。
発表会の合間の
休憩時間や
食事の時間などにも
若い獣医師の先生方に混じって
色々な質問や雑談を交わすことが出来たのは
今回の出張の大きな収穫だった。
発表会が終わった日の夜には
懇親会が設けられていた。
そこではさらに
参加者の先生方と
あまねく情報交換をすることか出来た。
若い先生方の中には
私のブログを読んでくれている方も意外に多く
そこでまた話が盛り上がることもしばしばだったのは
望外の喜びだった。
宴もたけなわな所で
とりあえずの締めという事になった。
M木先生から指名されていた私は、立ちあがって
今日の各症例発表との一期一会に感謝し
それから発表者の皆さんへ賛辞と
全国発表会へ駒を進めた2人の先生方の
発表の成功を祈念して万歳三唱!をして
この場をなんとか締めくくった。
懇親会には
北海道NOSAI連合会のH田家畜部長も
札幌からはるばる参加してくれていた。
H田家畜部長というのは、ご存知の通り
又の名を「頑黒之和」
あるいは又「頑黒和尚」
と名乗る人物である。
この人と私が
ひとたび隣り合わせて杯を乾せば
北海道獣医師会雑誌の文芸欄
果ては北海道の俳句界に話が及ぶのは
もう避けることが出来ない(笑)
締めの挨拶が終わった直後
隣の頑黒和尚曰く
「ここで一句、ってやらないの?」
「・・・余裕なかったよ」
「俺ならやるよ。」
「・・・そっかぁ(笑)」
頑黒和尚氏から
鋭く突っ込まれてしまった私。
いみじくも、俳人ならば
そこで一句は欲しかったわけだ(汗)
では、その代わり
今この記事で
その宿題に応えて一句・・・
野幌の初雪解ける熱気かな 豆作
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
ご覧いただけます。
乳牛7題、肉牛4題、馬1題、の計12演題の発表があった。
その中から、
優秀な発表と見做されたのは、
以下の2題、
「乳牛における分娩後子宮捻転の12症例に関する検討」
北海道ひがしNOSAI 風間 啓 氏
「国内で初めて確認された牛コレステロール代謝異常症の4症例」
オホーツクNOSAI 鴇田 直子 氏
この2題は
来年の2月に東京で行われる
家畜診療技術全国発表会で講演されることが決まった。
詳しい内容は
いずれ、「家畜診療」誌に掲載されると思われるので
楽しみにしていて頂きたいが
どちらもすばらしい内容だった。
前者の発表は
「分娩『後』子宮捻転」、という
今までとは病態の違う珍しい子宮捻転の症例を
12例も収集し、学術的な検討を加えた報告だった。
また後者の発表は
2015年に世界で初めてドイツで報告された
「牛コレステロール代謝異常症」という新しい遺伝病を
早くも2016年に、国内で4例も確定診断したという報告だった。
どちらの先生の発表も
常日頃の症例に対して
異常を見逃さない鋭い観察力と
あくなき探究心と
新しい症例であることを裏付ける
獣医学術知見の広さとを
兼ね備えいてたたからこそできる
レベルの高い発表だった。
それ以外の演題発表も
さまざまな角度からの新知見
斬新な発想にあふれた内容で
とても楽しく拝聴させて頂いた。
演者の先生方のほとんどが
NOSAIに勤め始めて10年前後の新進気鋭な先生方だった。
その中に、20年勤めた先生が1人おり
さらに、私だけが
NOSAIに勤めて30年以上経っているロートル獣医師だった(笑)
しかし、私にはそれがとても心地よかった。
若い先生たちと同じ土俵に立って発表していると
自分も昔、どこかで学術発表をした時に感じた
緊張感のようなものが蘇って来て
新鮮な気持ちに成れたのだった。
発表会の合間の
休憩時間や
食事の時間などにも
若い獣医師の先生方に混じって
色々な質問や雑談を交わすことが出来たのは
今回の出張の大きな収穫だった。
発表会が終わった日の夜には
懇親会が設けられていた。
そこではさらに
参加者の先生方と
あまねく情報交換をすることか出来た。
若い先生方の中には
私のブログを読んでくれている方も意外に多く
そこでまた話が盛り上がることもしばしばだったのは
望外の喜びだった。
宴もたけなわな所で
とりあえずの締めという事になった。
M木先生から指名されていた私は、立ちあがって
今日の各症例発表との一期一会に感謝し
それから発表者の皆さんへ賛辞と
全国発表会へ駒を進めた2人の先生方の
発表の成功を祈念して万歳三唱!をして
この場をなんとか締めくくった。
懇親会には
北海道NOSAI連合会のH田家畜部長も
札幌からはるばる参加してくれていた。
H田家畜部長というのは、ご存知の通り
又の名を「頑黒之和」
あるいは又「頑黒和尚」
と名乗る人物である。
この人と私が
ひとたび隣り合わせて杯を乾せば
北海道獣医師会雑誌の文芸欄
果ては北海道の俳句界に話が及ぶのは
もう避けることが出来ない(笑)
締めの挨拶が終わった直後
隣の頑黒和尚曰く
「ここで一句、ってやらないの?」
「・・・余裕なかったよ」
「俺ならやるよ。」
「・・・そっかぁ(笑)」
頑黒和尚氏から
鋭く突っ込まれてしまった私。
いみじくも、俳人ならば
そこで一句は欲しかったわけだ(汗)
では、その代わり
今この記事で
その宿題に応えて一句・・・
野幌の初雪解ける熱気かな 豆作
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
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全国家畜診療技術発表会の講評で、馬の発表がなかったのが残念だ、と述べられていました。かつて日高から北海道の発表会で発表したときに、馬の演題を全国へ送っても評価してもらえないから選び難い、と言われたことがありました。地区の発表の抄録も雑誌に載るようですから、馬の症例報告を発表していただいて嬉しいです。