私が敬愛してやまない獣医師&同窓の朋友、

NOSAI日高家畜診療センターの、

ドクターhig先生が、

十勝獣医師会の講習会の講師として招かれ、

十勝NOSAIの本所で講演をしてくれた。

hig先生は、この季節にはもう何年もの間

あちらこちらの講習会や学会で講演に飛び回り

今や日本の、馬の臨床獣医師の第一人者であることは

誰もが認めているところだと思う。

帯広畜産大学や駒場の十勝牧場などには何度か来られているようだが

十勝獣医師会の講習会の講師として十勝NOSAI に来てもらったのは

今回が初めてではないかと思う。 

演題は「サラブレッドの生産地のMadicine&Surgery」

日高地区の馬の多くがサラブレツドであり

十勝地区の馬の多くが重種馬であるという事情は違うが

だからこそ

日高地区の馬の診療技術は大きく進歩して来たのであり

hig先生はその牽引役を長年努めているのだ。

その内容は

馬の臨床の先進国(主に欧米)の技術を日本に取り入れて実践した30数年間だった

とhig先生は言う。

NOSAI日高の診療センターという性質上

最初の診療(一次診療)では手に負えない

酷い怪我や重い病気にかかった馬たちが

放っておいたら死んでしまう・・・

という状態で運ばれてくる。

そういう診療所で積み重ねたデーターによれば

IMG_0488馬が死亡する原因となる病気は、主に

「腸捻転」、「分娩事故」、「骨折」

の3つ、であるという。

これが、馬の三大死亡原因、というわけだ。

この三大死亡原因の病気に対して

果敢に立ち向かって来たhig先生の

IMG_0499豊富な臨床経験と

そこで培われて来た

高度な診療技術を

我々十勝の臨床獣医師達のために

実に解りやすく披露してくれた。

IMG_0498hig先生が30数年もの長い間に

実際に手がけて来た症例の披露であり

しかもそれが、学術データーとしても

しっかりとまとめられ、考察が加えられているので

単なる症例の披露に終わる事なく

また単なるデーターの羅列に終わる事もなく

我々聴衆の頭の中にすーっと入ってくるのだった。

その詳しい内容を全てこの場に書くことは到底できないが

hig先生のブログ「馬医者修行日記」

書いている先生本人の解説付きで

ゆっくりと読ませてもらったような講義だった。

その講義の、節目節目には

hig先生の人柄がにじみ出るような

名言、格言、引用文、が織り交ぜられていた。

その全てを私が受けとめる事ができたかどうかは全く自信がないが

私なりに感銘を受けたhig先生の「名言」がいくつかあったので

それを少し書いておきたいと思う。

先ずは・・・

(この記事続く)


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