「馬はどういう病気で死亡するのか?」

IMG_0488という問いに、

hig先生は過去のデーターに基づいて、

「腸捻転」、「分娩事故」、「骨折」、

の3つを挙げ、

それを馬の3大死亡原因であるとしている。

まず第1の、腸捻転の部の解説の中で

私の印象深かったhig先生の言葉のひとつは

腸捻転・変位の中で

最も多い、結腸の捻転・変位は、

「ほとんどが前回りである。」

というものだった。

つまり、結腸捻転の馬が立っているとしたら

その結腸は「前回り」にでんぐり返るように捻転している、ということである。

これはとても役に立つ言葉だと思われる。

実際に馬の結腸捻転に遭遇した時

この言葉を頭に入れておけば

万が一、開腹手術することになっても

腹腔内を無駄に掻き回してしまう事がないように思えるのだ。

さらに手術中の注意点として、曰く

「周囲を汚染させない、すなわち、病巣部をできるかぎり術創から離す。」

「疑わしきは、切除する。」

「血行を確保する。」

「漏れないように吻合する。」

「狭窄しないように吻合する。」

これはすべて、hig先生の長年の経験から発せられた言葉であろうと思う。

我々が万が一、馬を開腹して腸管手術をせざるを得なくなってしまった時

この言葉は覚えておけばきっと役に立つだろうと思う。

しかも、これらの注意点は

牛の腸管手術においてもまったく同じことが言えるので

我々のような牛を主に診る獣医師にとっても

大いに役に立つ言葉であると思う。

また

IMG_0499さらに

馬の疝痛の

脱水時の

内科的治療においては

「補液ではなく大量の輸液を、持続点滴すべし。」

あるいはまた

盲腸や結腸の便秘において

「従来のさまざま下剤は、流動パラフィン以外はみな疑問。」

「ヒマシ油が診療所にあったら、すぐ捨てなさい。」

「便秘には、経口の等張電解質液を1時間に5リットル、自然落下で投与。」

IMG_0489などという言葉は

我々重種馬の診療現場で

内科治療する場面があれば

もう明日からでもすぐに役立つ言葉であろう。

そしてhig先生は

疝痛の部の解説の最後を

こんな言葉で締めくくった。

「Who can save the colic horse ?」

すなわち

「誰が、その馬を、助けるのか?」

そして、曰く

「我々獣医師が助けなければ、その馬は、苦しみ抜いて死ぬだけだ。」


(この記事続く)


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