「乳検データー」それ自体は、
検定員と呼ばれる人たちが、
乳検に加入している酪農家さんの、
搾乳時間に合わせて訪問して、
様々な検定の機器を使って、
乳検の生のデーターを取って回っている。
暑い時も寒い時も欠かさずに、
現場に赴いてデーターを取り続ける仕事をしている、
現場の検定員の方々には、
頭の下がる思いである。
そういう人たちの働きで集積された「乳検データー」なのであるから
それを活用する酪農家はもちろん
それを総括する我が国の酪農行政も
「乳検データー」をありがたく活用し
そこから見えてくる業界全体の課題を解決するために
様々な政策を待ったなしで実行してゆくべきである。
ところが
その肝心な我が国の酪農行政が
全くわからない意味不明な事ばかりしているのは
何故なのだろう。
ではまた再び
「北海道酪農検定検査協会」のHPにリリースされている資料の
誰が書いたのか全くわからない
文責不明の執筆者である「無責任氏」の文章を読んでみたい。
今回はまずその3ページ目の
題して
「乳用牛BP実現に向けた考え方」
を見てみると
いきなり「BP」などと言われてもわかりづらいが
前回の記事に書いた通り
これは「ベストパフォーマンス」という言葉の略で
その言葉の意味は前回の記事に書いた通りである。
続けて、無責任氏は
「乳用牛ベストパフォーマンス実現に向けた取組を、地域畜産クラスター計画の重点テーマに位置付け、現地支援を推進することで、地域の畜産クラスター協議会が本腰を入れて取り組めるよう、また、地域での連携をより深めていけるようにとの思いがあります。」
と書いている。
ここで出てきた「畜産クラスター協議会」って何だろう。
そもそも「クラスター」って何じゃ?
「クラスター」を調べてみたら、「房」「集団」「群」の意味のようだ。
そういえば近頃
役場の農林課の課長さんなどが「クラスター計画が・・・」どうのこうの
と、よく口にしているが、その事業のことのようである。
要するに畜産関係者の「連携事業」のことなのだ。
「クラスター」などという聞きなれぬ外来語を
またもや登場させて
新しさを出しているつもりなのかもしれないが
こういうつまらぬ「カタカナ語のもてあそび」は関係者を惑わせるだけで
もういい加減にやめてほしい、と私は思う。
さらに資料のページをめくって
その12ページ目には
「畜産クラスター計画について」
と題して
無責任氏は
「現在、地域畜産クラスター協議会は各市町村が事務局となり(一部、農協単位有り)、各関係機関が連携して、地域における収益性の向上の取組を推進するクラスター計画を策定し、その実現に必要な施設整備や機械のリース等をクラスター事業で採択していますが、今回、地域での乳用牛BP実現に向けた取組について、なぜ地域での畜産クラスター計画の中で位置付けることが推奨されるのでしょうか。」
と、読み手に問いかけるように書いている。
もうこの、官僚臭さ丸出しの
非常にわかりづらい、鼻持ちならぬ文章を
こみ上げてくる憤りをぐっと我慢して
もう少し読み進んでゆくと
無責任氏はさらに続けて
「全道展開する手段としては、新たに推進体制を作るのではなく、地域での生産基盤の強化と収益性の向上を図る畜産クラスターの枠組みの中で推進することが、効率的かつ効果的です。何より、この畜産クラスター計画において、特に推進すべき取組のテーマに「飼養規模の拡大・飼養管理の改善」が挙げられており、乳用牛BP実現に向けた取組は、まさにこの重要テーマに合致しているからです。」
と書いている。
ということは
乳用牛ベストパフォーマンス(BP)実現に向けた取組
というのは
畜産クラスター事業の取組
の重要テーマ(課題)と一致していて
その中でも特に推進すべきなのが
「飼養規模の拡大・飼養管理の改善」
というテーマ(課題)であることが
はっきりと明記されている。
なるほど・・・
そうですか・・・
私は何かここに
とんでもない「大きな矛盾点」が
見えてきたような気がする。
「乳検データーから見えるもの」
と題して書き始めた今回のシリーズ記事の
3回目にしてやっと
本題に入ってゆけそうだ・・・
(この記事続く)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
検定員と呼ばれる人たちが、
乳検に加入している酪農家さんの、
搾乳時間に合わせて訪問して、
様々な検定の機器を使って、
乳検の生のデーターを取って回っている。
暑い時も寒い時も欠かさずに、
現場に赴いてデーターを取り続ける仕事をしている、
現場の検定員の方々には、
頭の下がる思いである。
そういう人たちの働きで集積された「乳検データー」なのであるから
それを活用する酪農家はもちろん
それを総括する我が国の酪農行政も
「乳検データー」をありがたく活用し
そこから見えてくる業界全体の課題を解決するために
様々な政策を待ったなしで実行してゆくべきである。
ところが
その肝心な我が国の酪農行政が
全くわからない意味不明な事ばかりしているのは
何故なのだろう。
ではまた再び
「北海道酪農検定検査協会」のHPにリリースされている資料の
誰が書いたのか全くわからない
文責不明の執筆者である「無責任氏」の文章を読んでみたい。
今回はまずその3ページ目の
題して
「乳用牛BP実現に向けた考え方」
を見てみると
いきなり「BP」などと言われてもわかりづらいが
前回の記事に書いた通り
これは「ベストパフォーマンス」という言葉の略で
その言葉の意味は前回の記事に書いた通りである。
続けて、無責任氏は
「乳用牛ベストパフォーマンス実現に向けた取組を、地域畜産クラスター計画の重点テーマに位置付け、現地支援を推進することで、地域の畜産クラスター協議会が本腰を入れて取り組めるよう、また、地域での連携をより深めていけるようにとの思いがあります。」
と書いている。
ここで出てきた「畜産クラスター協議会」って何だろう。
そもそも「クラスター」って何じゃ?
「クラスター」を調べてみたら、「房」「集団」「群」の意味のようだ。
そういえば近頃
役場の農林課の課長さんなどが「クラスター計画が・・・」どうのこうの
と、よく口にしているが、その事業のことのようである。
要するに畜産関係者の「連携事業」のことなのだ。
「クラスター」などという聞きなれぬ外来語を
またもや登場させて
新しさを出しているつもりなのかもしれないが
こういうつまらぬ「カタカナ語のもてあそび」は関係者を惑わせるだけで
もういい加減にやめてほしい、と私は思う。
さらに資料のページをめくって
その12ページ目には
「畜産クラスター計画について」
と題して
無責任氏は
「現在、地域畜産クラスター協議会は各市町村が事務局となり(一部、農協単位有り)、各関係機関が連携して、地域における収益性の向上の取組を推進するクラスター計画を策定し、その実現に必要な施設整備や機械のリース等をクラスター事業で採択していますが、今回、地域での乳用牛BP実現に向けた取組について、なぜ地域での畜産クラスター計画の中で位置付けることが推奨されるのでしょうか。」
と、読み手に問いかけるように書いている。
もうこの、官僚臭さ丸出しの
非常にわかりづらい、鼻持ちならぬ文章を
こみ上げてくる憤りをぐっと我慢して
もう少し読み進んでゆくと
無責任氏はさらに続けて
「全道展開する手段としては、新たに推進体制を作るのではなく、地域での生産基盤の強化と収益性の向上を図る畜産クラスターの枠組みの中で推進することが、効率的かつ効果的です。何より、この畜産クラスター計画において、特に推進すべき取組のテーマに「飼養規模の拡大・飼養管理の改善」が挙げられており、乳用牛BP実現に向けた取組は、まさにこの重要テーマに合致しているからです。」
と書いている。
ということは
乳用牛ベストパフォーマンス(BP)実現に向けた取組
というのは
畜産クラスター事業の取組
の重要テーマ(課題)と一致していて
その中でも特に推進すべきなのが
「飼養規模の拡大・飼養管理の改善」
というテーマ(課題)であることが
はっきりと明記されている。
なるほど・・・
そうですか・・・
私は何かここに
とんでもない「大きな矛盾点」が
見えてきたような気がする。
「乳検データーから見えるもの」
と題して書き始めた今回のシリーズ記事の
3回目にしてやっと
本題に入ってゆけそうだ・・・
(この記事続く)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
文章だけ読んでいたら、何かXファイルのような、エイリアンでも出てきそうな恐怖感に襲われます。