せっかく良いデーターがあるというのに、

それを発信して解説する文章が、

あまりにもひどくて、

ピント外れで、

上から目線の官僚臭プンプン、

という鼻持ちならぬ冊子。

題して

「乳用牛べストパフォーマンス実現に向けて」
   〜乳用後継牛の安定的確保のために〜
    (北海道版テキスト・支援者用・平成28年度)


IMG_1435という

52ページにわたる文書の

その、課題編を

続けてもう少し読んでいこうと思う。

書き手の無責任氏

課題3  「交雑種が増えている」

として

「図は北海道における乳用種並びに交雑種の頭数推移を示したものです。乳用種は2010年1月には108万8千頭でしたが、2016年1月では102万1千頭と6万7千頭も減少しています。これに対して、交雑種は、2010年1月には11万3千頭でしたが、2016年1月では13万6千頭と2万3千頭も増えています。」

と言っている。

さらに

「黒毛の種を付けるとホルスタインに比べて初生での個体価格が高く、また明らかに体が小さいため、分娩時の難産を防ぐことができるということで重宝される傾向があります。」

そして

「近年の肉牛価格の高騰から、交雑種(F1)の場合、飼養期間が短くても、高い収入が得られるということがあります。この結果、乳用種を生産する頭数が減少し、後継牛不足を招いているという負の部分があることも見逃してはいけません。」

(見逃しているのはアナタたち農政の方でしょうが。現場ではそんなことは承知の上でやっているのです。)

IMG_1440しかし、こんな状況になることを

本当に知らずに見逃してしまったというよりは

実は、農政の方々も承知していて

わざと見逃して

そのまま放置しているように

私には思えるのだ。

F1の仔牛の価格は

もう何年も前から

「いつか下がるぞ、いつか下がるぞ」

と言われつづけているにもかかわらず

じりじりと価格を上げて現在に至っている。

それは何故なのか?

ここでもう1つ見逃してはならないのは

交雑種(F1)の価格ではなく

純粋種の黒毛和種の価格である。

F1がお腹に入った初妊牛よりも

さらに価格が高騰しているのが

黒毛和種のET(受精卵)がお腹に入った初妊牛である。

先日は1頭120万円もの値段がついたという話を聞いた。

もうベラボーな価格になっている。

その初妊牛から生まれ落ちた和牛ETの仔牛は

1頭なんと50万円以上で買われてゆく。

これまたベラボーな価格である。

どうしてこんなに高いのか?

こんな価格では

黒毛和種の素牛を仕入れて

育成し肥育して販売する牧場は

コストがかかってパンクしてしまうはずである。

ところが

どういう仕組みなのかはわからないが

黒毛和牛の肥育農家さんには

「絶対に損をしないような手厚い保護政策」

がいろいろ施されているらしい。

そうでなければ

こんなベラボーな価格をいつまでも維持できるはずがないと思う。

この辺の事情に詳しい方々のご意見など

コメント欄への書き込みを

是非お願いしたいところである。

モヤモヤした疑問を

スッキリと解決させてくれるような

情報をお待ちしている。

ともあれ

この冊子の無責任氏は

交雑種(F1)のことを課題にあげているだけで

黒毛和種ETのことには何も触れていない。

無責任氏の無責任たる所以だろう。

IMG_1485交雑種(F1)の高騰の背景には

黒毛和種の生産状況と

それに対する

「手厚い保護政策」

があると思われる。

IMG_1540左の写真の記事には

「肉用仔牛の供給が落ち着けば、連動してホルスタイン種を含め、価格は落ち着くはず。」

などと書いてある。

要するに、肉用仔牛の供給が落ち着かない限り

ホルスタインの価格はずっと落ち着かないままでよいという

身勝手なことを平然と言っているのだ。

ホルスタインの雌の腹を借りて

黒毛和種の仔牛を産ませているのに

これを身勝手と言わずして何というのか!

このような状況になったのは

私が推測するまでもなく

日本の畜産農政の中心は

黒毛和種の生産であり

ホルスタインの生産は二の次

であるからだろう。

黒毛和牛の生産が第一であり

酪農の問題は後回しにされている。

乳検データーから

日本の畜産農政の

基本的な態度が

見えてくる


(この記事続く)



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左の写真の道具を使う


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