乳検データーが示す北海道の酪農の、

「死亡や疾病で除籍頭数は増えている」

IMG_1442という課題。

その増加傾向をグラフで見ると

乳牛の除籍の理由である「その他」という項目が

特に2104年ごろから極端に増えていることがわかる。

そして「その他」の項目を詳しく見てゆくと、

その裏には

我々獣医師が

「治療しても治らない」牛たちの存在があることも前回の記事で書いた。

さらに

「治療しても治らない」牛たちの増加は

我々NOSAI獣医師が深く関わっている

「共済廃用」になる牛の増加

という形で現われ

さらに、共済保険の対象にもならない

「自家廃用」になる牛の増加

という形でも現われ

さらに、飼主が公表を避けたい

「伝染病」の牛の増加

という形でも現われている。

また、前回のコメントで指摘のあった

「書き方がよくわからない」

「書くのが面倒」

という理由もあるようであるが

いずれにしても

IMG_1555理由が明記されていない牛の除籍が

2014年頃を境にして

ジャンプアップしている
のは

注目すべき出来事である。

ここで

最近

ちょっと気になる新聞記事が出た。

IMG_1537それは左の写真の

5月12日の道新の

十勝の乳牛の年間の1頭あたりの乳量が

急激に伸びているという記事である。

注目すべきは記事の内容というよりも

掲載されているグラフである。

そのグラフをよく見ると

年間1頭あたりの乳量(折れ線グラフ)と

年間の生乳生産量(棒グラフ)が

IMG_15352014年頃を境にして

ジヤンプアップしている。

これはどういうことを意味するのだろうか?

理由が明記されない乳牛の除籍数の増加と

年間1頭あたりの乳量の増加と

十勝全体の生乳生産量の増加と

が、2014年頃を境にして

ことごとく急増している
のである。

新聞記事の内容は

それを肯定していて

喜ばしいことのように書いてあるが

私に言わせれば

それは全く逆で

非常に憂慮すべきことであると思う。

それを簡単に言えば

「乳量の増加」と

「治療しても治らない牛の増加」が

時を同じくして起っている

ということである。

これはどういうことなのか?

この現象はすなわち

十勝の乳牛たちは

「乳量が増加」する一方で

病気になり

その病気は

「治療しても治らない」ような

深刻な病気にかかっている

と解釈できるのではなかろうか。

これは

十勝の乳牛を診療している我々にとって

まことに

憂慮すべきことなのではなかろうか。



(この記事続く)



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左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

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