北海道俳句協会の総会が6月4日、
札幌すみれホテルで開催された。
私はここ数年、
総会には毎年出席しているが、
今年は格別に嬉しい総会だった。
それは、
下川町で放牧酪農を営んでいる俳人、
鈴木牛後さんが、
昨年度の「北海道俳句協会賞」を受賞され、
その表彰式も行われたからである。
以下、牛後さんの受賞作「伸びて縮む」から
牛の死に雪のつめたくあたたかく
餌を食ふ音わんわんと雪の牛舎
血の軍手春日に干してまた履きぬ
草は風に干されて夜を鳴りとほす
トラクターの影にわが影ある晩夏
こういう酪農家ならではの句に加えて
初蝶は風のうらがはより来る
ここここと牛乳注げば飛び散る春
溺るる蜥蜴突として裏がへれば死
倒木の白骨めいて夏野濃し
芋虫の透けし腸ごと伸びて縮む
ちちろ抱く拳もっともやはらかく
といった独特の詩情の句が
読む人の心を捉えて
授賞に結びついたのではないかと思う。
牛後さんに久しぶりに会って
祝意を伝えることができて
私はとても嬉しかった。
さらに
嬉しかったことは
この総会と同時に行われる
全道俳句大会において
私の一句
牛飼の夫婦白息揃ひけり
が8位に入選したこと。
思いがけないことだったが
冬の往診中に詠んだこの一句が
牛後さんの受賞へのお祝い句にもなっているような
そんな気がして嬉しかった。
さらに良かったのは
NHKの俳句番組などでお馴染みの
櫂未知子さんの講演を聞くことが出来たことだ。
櫂未知子さんといえば
俳句選者として舌鋒鋭く俳句を批評し
実作では感性鋭い作品を次々と発表し
雑誌や新聞に味わい深いエッセイを連載し
現代を代表する俳句作家の一人だが
じつはこの方は
1960年生まれで私と同じ齢
しかも
生まれ月の9月まで一緒で
私と同じおとめ座で
勝手に強い親近感を抱かせてもらっている人である(笑)
超有名俳人なので
懇親会でも大勢の人に囲まれて
最初は近寄りがたいような雰囲気を感じ
隣席する機会がなかったが
二次会の席でようやく
櫂さんとお話をする機会を得た。
名刺を交換して
同世代ならではの話もすることができた♪
講演の壇上ではあまり見せなかった笑顔と
親しみのある声がとても印象的だった。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
札幌すみれホテルで開催された。
私はここ数年、
総会には毎年出席しているが、
今年は格別に嬉しい総会だった。
それは、
下川町で放牧酪農を営んでいる俳人、
鈴木牛後さんが、
昨年度の「北海道俳句協会賞」を受賞され、
その表彰式も行われたからである。
以下、牛後さんの受賞作「伸びて縮む」から
牛の死に雪のつめたくあたたかく
餌を食ふ音わんわんと雪の牛舎
血の軍手春日に干してまた履きぬ
草は風に干されて夜を鳴りとほす
トラクターの影にわが影ある晩夏
こういう酪農家ならではの句に加えて
初蝶は風のうらがはより来る
ここここと牛乳注げば飛び散る春
溺るる蜥蜴突として裏がへれば死
倒木の白骨めいて夏野濃し
芋虫の透けし腸ごと伸びて縮む
ちちろ抱く拳もっともやはらかく
といった独特の詩情の句が
読む人の心を捉えて
授賞に結びついたのではないかと思う。
牛後さんに久しぶりに会って
祝意を伝えることができて
私はとても嬉しかった。
さらに
嬉しかったことは
この総会と同時に行われる
全道俳句大会において
私の一句
牛飼の夫婦白息揃ひけり
が8位に入選したこと。
思いがけないことだったが
冬の往診中に詠んだこの一句が
牛後さんの受賞へのお祝い句にもなっているような
そんな気がして嬉しかった。
さらに良かったのは
NHKの俳句番組などでお馴染みの
櫂未知子さんの講演を聞くことが出来たことだ。
櫂未知子さんといえば
俳句選者として舌鋒鋭く俳句を批評し
実作では感性鋭い作品を次々と発表し
雑誌や新聞に味わい深いエッセイを連載し
現代を代表する俳句作家の一人だが
じつはこの方は
1960年生まれで私と同じ齢
しかも
生まれ月の9月まで一緒で
私と同じおとめ座で
勝手に強い親近感を抱かせてもらっている人である(笑)
超有名俳人なので
懇親会でも大勢の人に囲まれて
最初は近寄りがたいような雰囲気を感じ
隣席する機会がなかったが
二次会の席でようやく
櫂さんとお話をする機会を得た。
名刺を交換して
同世代ならではの話もすることができた♪
講演の壇上ではあまり見せなかった笑顔と
親しみのある声がとても印象的だった。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
いいな、いいな。
私も生きたかったです〜!
楽しさと嬉しさが伝わってきました。
来年こそタイミング合ってくれると良いのですが。
それにしても、牛後さんの句。
流石、いつき組!
こせいが生きていますね。