8月3日に生まれたこの仔牛は、

その日のうちに右中手骨を骨折し、

即日、

キャストを巻いて固定し、

その後、

8月23日にキャストを巻きなおし、

BlogPaintさらにその後、

9月4日に再びキャストを外し、

その日の患肢の状態を見て治癒と判断して

治療をめでたく終了した・・・

はずだったのだが・・・

翌日に

♯さんからまた電話がかかって来た。

その往診依頼の内容は

「昨日キャストを外した前肢が太く腫れている。」

というものだった。

もしや

まだ骨折部位がしっかりと融合しておらず

再び骨折してしまってのではないか

という不安が一瞬よぎったが

まずは実物を見なけれ始まらない。

♯さん宅へ、図らずも

昨日に引き続いて今日もまた

この仔牛の治療に来た私は

IMG_2203恐る恐る

仔牛の右前肢を覗いてみた。

体重は支えているが

肘付近から蹄冠まで太く腫れあがっていた。

「・・・これは・・・ずいぶん、腫れちゃったねぇ・・・」

「だいじょうぶでなんですか?」

私は子牛の前肢をつかんで

骨折部位を触診した。

IMG_2206「・・・これは・・・骨はきっと大丈夫だと思うけど・・・」

「こんなに腫れてるのは?」

「・・・昨日キャストを外すとき、傷つけたのかな・・・」

「傷ですか?」

「・・・うん、ギブスカッターで傷つけたのか、それともキャストの擦り傷なのか・・・」

「わからない?」

「・・・ばい菌が入ったみたい・・・」

「菌?」

「・・・だろうね、一晩でこんなに腫れたんだから、細菌感染だと思う・・・」

「注射か何か打ちます?」

「・・・うん、しばらく抗生物質(マイシリン)を毎日打って欲しいんだけど・・・」

私はこの仔牛にマイシリンを打ち

その後1週間♯さんに打ち続けてもらうように指示した。

それから1週間後の

9月13日には

BlogPaint左の写真のように

患肢の背側面からは腫れも引いた様に見えるが

掌側のちょうど骨折癒合の部分には

赤いびらんが残っているのが認められた。

さらにそれから10日経った

9月22日には

IMG_2376写真のような掌側のびらんは

少し縮まったが

そのやや遠位内側の位置にも

小さなびらんが見られた。

この部分のびらんは

ギブスカッターで傷つけられたとは考えにくいので

IMG_2377これはやはり

キャスト擦れによって細かい傷が出来

そこに細菌が感染して

前肢が腫れ上がった物と思われた。

という事は

キャストの巻き方に

あるいは

下巻きの材質などに

まだまだ問題があると

言えるのではないかと思った。



(この記事終わり)



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左の写真の道具を使う


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