朝の往診の準備をしていると、

「乳房から血が噴き出しているのですぐ来て欲しい・・・」 

という電話、

£牧場からだった。

 「乳房から血が・・・」

という言葉で、

すぐピーンと来るのは

カラスの突っつきである。

私はこの約一年間で

カラスに突っつかれたことによる

乳房からの出血を

5回も経験している。

過去の5回の乳房出血の記録は

以下の通りである。


 2月24日の乳房からの出血(♯牧場にて)


 3月8日の乳房からの出血(♯牧場にて)


 3月17日の乳房からの出血(♯牧場にて) 


 8月20日の乳房からの出血(∩牧場にて)


 10月1日の乳房からの出血(♯牧場にて)


♯牧場での症例が4回

∩牧場での症例が1回

今回は初めて£牧場だったが

「乳房から出血・・・」 

という言葉 で

きっとカラスによるものだろうという事が

容易に想像できたのだった。

£牧場に着いて

繋がれている牛を見ると

IMG_3174案の定

乳房の側面の

乳静脈の

お決まりの位置からの

IMG_3176出血だった。

これはカラスの突っつきによる出血に

間違いがなかろうと思った。

牛が横臥をしている時に

乳房が後ろ脚の脇からはみ出して
IMG_3177
乳静脈が露出される。

その乳房に走っている乳静脈が

脚に止まったカラスから

突つきやすいような

IMG_3178乳房の真上に露出された時

カラスが突っついて

出血させるのだ。

過去5回とも

IMG_3181出血する位置が

見事に一致している。

「これは間違いなくカラスだね。」

「・・・そうですか。」

IMG_3186私は従業員君に

牛を保定してもらい

ここ1年間の

過去の5回の症例と

全く同じように

出血している部分の縫合処置をした。

「最近カラス多いでしょ?」

「・・・はい、追い払ってるんですけど。」

「一度覚えたカラスは、何度もやるみたいだから注意してね。」

「・・・はい、わかりました。」

過去に

この症例が

4回も繰り返し起こった

♯牧場のようなことに

ならないことを願いつつ

私は£牧場を後にした。
 

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左の写真の道具を使う


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