白黒写真の牛たちは、

IMG_3916北海道開拓時代の牛。

大正から昭和初期に、

撮影された牛である。

先日の俳句イベントの2日目は、

新札幌からほど近い、

IMG_39152北海道開拓の森での吟行だった。

あいにくの天気で人はまばらだったが、

ゆっくりと静かに場内を回ることができた。

さて

この写真の中の牛たちを

もう一度よく見ていただきたい。

IMG_3916牛舎の中に繋がれて

並んでいる写真だ。

牛たちの足元などをよく見ていただきたい。

牛がとても

キレイである。

IMG_3911開拓時代の

どこの牛舎の牛かははっきりしないが

牛がとても

キレイである。

きっと毎日

IMG_3918牛舎から放牧地へ出され

朝と夕方の搾乳の時に帰ってきて

並んで餌を食べている時の写真であろう。

現代の牛たちの足元を思い浮かべてほしい。

今の牛たちは

IMG_3916この写真の牛たちほど

キレイだろうか?

開拓時代と同じくらいキレイに

牛を飼っているところももちろんあるだろう。

しかし

私が毎日往診にゆく酪農家の牛の

多くがキタナい牛たちである。

不衛生でキタナい牛が

病気になって

我々は毎日毎日

往診に呼ばれるのである。

IMG_3050現代の牛たちは

開拓時代の牛と比べて

随分キタナくなってしまったようだ。

IMG_1909特に

フリーストールで

過密に飼われている牛たちは

キタナい牛たちが多い

また

繋がれていても

外へ出されることなく

朝から晩まで繋がれっぱなしの牛たちは

キタナい牛たちが多い。

開拓時代から

現代へと

酪農技術は進歩したと言われるが

それは本当だろうか?

1頭あたりの乳量は確かに増えただろう。

しかし

かつてはキレイに飼われていた牛たちが

キタナく飼われるようにになってしまった

現代の酪農は

牛たちにとって

進歩と言えるのだろうか?



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左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

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