「牛の顔が腫れて来た・・・」

そんな往診依頼の電話が来た。

酪農家の♭さんの、

その牛の顔を見ると、

両目が開けられないほどに、

IMG_3831眼瞼が腫れていた。

良く見ると、

眼瞼ばかりではなく、

鼻腔や外陰部などにも、

充血と熱性の浮腫があった。

外傷は全く見当たらない。

これは何かの過敏(アレルギー)反応の結果であることは間違いなかった。

IMG_3827頻度はあまり高くはないが

牛ではたまに

過敏反応による体表の軟部組織の

充血と浮腫が起こり

それが顔に出て

治療を依頼されることがある。

IMG_3828「何か変なものを食ったんでしょうかね・・・」

「・・・かもしれないねー」

「カビてるサイレージかな・・・」

「・・・それならまず下痢するかなー」

「何か虫にでも刺されたんでしょうかね・・・」

「・・・どうなんだろうねー」

IMG_3832「ハチとかアブとかかな・・・」

「・・・まぁこういうのは夏に多い気もするけどねー」

「あまりヤバそうな虫は飛んでないですけどね・・・」

「・・・山の中でもないしねー」

「やっぱり何か変なもの食ったんですかね・・・」

「・・・うーん、でも何でこの牛だけこうなるのかなー」

「こいつだけ過敏なんですかね・・・」

「・・・まぁ、そういうことになるのかなー」

飼主さんとの話は

だいたい何時も

堂々巡りになり

ちやんとした診断や

原因の究明は

できぬままになる。

一体、何がどのように

牛の体を刺激して

それがどのような仕組みで

このような過敏反応を起こすのだろう?

いつもよく解らぬままである。

しかし

治療法はといえば

単純明快で

抗ヒスタミン剤の投与

それだけでよかった。

翌日には

顔の腫れもすっかり引いて

食欲もめでたく回復し

元の牛になったという連絡をもらった。

こういう往診は

いつもこのような流れで

大事に至らず終わるので

記憶にも記録にも

とどまりづらい。

せめて

出た症状の写真を撮り

この場にUPしておくことにした。


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左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

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