朝の往診の準備中に緊急で入った子宮脱の整復。
その日になんとか整復して、
翌日の往診の時は起立していてくれないかと、
淡い期待を抱いていた。
しかし、
翌日その牛は起立できなかった。
症状は全身の発汗が見られ、
相変わらず呆然として食欲不振だった。
血液検査の結果、血清カルシウムは
6.2 ml/dl だった。
その翌日の治療内容も
血液検査の結果を参考にしながら
カルシウム製剤とマグネシウム製剤と抗生物資の投与をした。
その翌日
牛の食欲が回復。
発汗もおさまり表情に活気が出てきた。
血中のミネラルその他の性状が好転したようだった。
しかしながら
起立することができなかった。
リンゲルなどの補液とVB1などの栄養剤と抗生物質を投与した。
その翌日
牛の食欲はほぼ正常化。
起立しようとする意志が感じられ
過肥で重い体を前肢だけで引きずり
這いずり回すようになった。
しかしながら
起立することができなかった。
這いずり回る牛の
下腹部に異常を発見した。
右の下腹部が大きく膨れ上がり
触ると波動感があった。
腹壁ヘルニアが強く疑われた。
更に
左後肢はほとんど動かすことができないことも
だんだん明らかになってきた。
骨盤腔内の神経麻痺が疑われた。
鎮痛剤と神経賦活のためのVB1剤が投与された。
その翌日
症状はそれ以上改善することはなかった。
食欲はあるものの
腹壁ヘルニアの疑われる腹部の異常は顕著で
左後肢は全く動かすことができず
這いずり回る力が
昨日より少し衰えてきたように感じられた。
ここで私は
Θさんと相談し
この牛を廃用にすることにした。
その手続きをしている間
「・・・ああ・・・かわいそうな事をしちゃった・・・牛が気の毒で・・・ごめんなさいね・・・」
Θさんの母さんは
何度も何度も
この牛に話しかけていたのが
印象的だった。
(この記事終わり)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
その日になんとか整復して、
翌日の往診の時は起立していてくれないかと、
淡い期待を抱いていた。
しかし、
翌日その牛は起立できなかった。
症状は全身の発汗が見られ、
相変わらず呆然として食欲不振だった。
血液検査の結果、血清カルシウムは
6.2 ml/dl だった。
その翌日の治療内容も
血液検査の結果を参考にしながら
カルシウム製剤とマグネシウム製剤と抗生物資の投与をした。
その翌日
牛の食欲が回復。
発汗もおさまり表情に活気が出てきた。
血中のミネラルその他の性状が好転したようだった。
しかしながら
起立することができなかった。
リンゲルなどの補液とVB1などの栄養剤と抗生物質を投与した。
その翌日
牛の食欲はほぼ正常化。
起立しようとする意志が感じられ
過肥で重い体を前肢だけで引きずり
這いずり回すようになった。
しかしながら
起立することができなかった。
這いずり回る牛の
下腹部に異常を発見した。
右の下腹部が大きく膨れ上がり
触ると波動感があった。
腹壁ヘルニアが強く疑われた。
更に
左後肢はほとんど動かすことができないことも
だんだん明らかになってきた。
骨盤腔内の神経麻痺が疑われた。
鎮痛剤と神経賦活のためのVB1剤が投与された。
その翌日
症状はそれ以上改善することはなかった。
食欲はあるものの
腹壁ヘルニアの疑われる腹部の異常は顕著で
左後肢は全く動かすことができず
這いずり回る力が
昨日より少し衰えてきたように感じられた。
ここで私は
Θさんと相談し
この牛を廃用にすることにした。
その手続きをしている間
「・・・ああ・・・かわいそうな事をしちゃった・・・牛が気の毒で・・・ごめんなさいね・・・」
Θさんの母さんは
何度も何度も
この牛に話しかけていたのが
印象的だった。
(この記事終わり)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
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