乳牛はみな巨乳である。
沢山の乳を搾るために、
そのように改良(改変)されて来たのだから、
仕方のないことであるが、
そのおかげで、
色々なところに支障が出る場合もある。
先日、
四胃変位の手術をするために連れて来られた牛は、
超・巨乳、だった。
手術台に寝かされて
仰臥姿勢にすると
巨大な乳房が
前方へはみ出して来て
四変手術の切開部位である
傍正中線付近が
すっぽりと覆われてしまった。
一部分だけ覆われて手術しづらい
という事は過去に何度もあったけれど
今回は手術予定部位がほぼ全域
超・巨大乳房によって覆われてしまう。
仕方がないので
この巨大乳房にロープをかけて
後方へ引っ張り
そのロープの先端を後方に固定することにした。
いつもは四肢を縛っているロープを
1本余計に使って巨乳の固定をした。
こんなことをするのは初めてだった。
巨乳を固定した後は
写真のように普通に
バリカンで毛刈りをし
普通に手術を終えることができたが
こういう牛の共通項として
巨乳の割りには
体がやせ細って
腹囲が巻き上がっている。
そのために
巨乳が前方へはみ出して
手術の邪魔になるのである。
乳牛の体型の
遺伝的な改良が進むのは
良いことだと思うが
どれもこれも良くなるというものではなく
時には体型が崩れて
それが返ってあだになってしまう
という場合もある。
家畜の改良というのは
遺伝子ばかりを良くすることではなく
飼われる環境も
同時に改良して行かなければ
本当の改良にはならないのだろう
と、つくづく思う症例だった。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
沢山の乳を搾るために、
そのように改良(改変)されて来たのだから、
仕方のないことであるが、
そのおかげで、
色々なところに支障が出る場合もある。
先日、
四胃変位の手術をするために連れて来られた牛は、
超・巨乳、だった。
手術台に寝かされて
仰臥姿勢にすると
巨大な乳房が
前方へはみ出して来て
四変手術の切開部位である
傍正中線付近が
すっぽりと覆われてしまった。
一部分だけ覆われて手術しづらい
という事は過去に何度もあったけれど
今回は手術予定部位がほぼ全域
超・巨大乳房によって覆われてしまう。
仕方がないので
この巨大乳房にロープをかけて
後方へ引っ張り
そのロープの先端を後方に固定することにした。
いつもは四肢を縛っているロープを
1本余計に使って巨乳の固定をした。
こんなことをするのは初めてだった。
巨乳を固定した後は
写真のように普通に
バリカンで毛刈りをし
普通に手術を終えることができたが
こういう牛の共通項として
巨乳の割りには
体がやせ細って
腹囲が巻き上がっている。
そのために
巨乳が前方へはみ出して
手術の邪魔になるのである。
乳牛の体型の
遺伝的な改良が進むのは
良いことだと思うが
どれもこれも良くなるというものではなく
時には体型が崩れて
それが返ってあだになってしまう
という場合もある。
家畜の改良というのは
遺伝子ばかりを良くすることではなく
飼われる環境も
同時に改良して行かなければ
本当の改良にはならないのだろう
と、つくづく思う症例だった。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
できないのでしょうか?