「削蹄した次の日、足が痛くなって腫れてきた・・・」
そんな稟告で診たΛさんのホルスタイン。
右後肢の飛節から球節にかけて腫脹し、
負重困難、水腫様の腫れも認められた。
打撲なのか、
関節炎なのか、
あるいはフレグモーネか、
とりあえず、考えられる処置として
消炎鎮痛剤と抗生物質の投与、
患部へ直接の消炎剤の塗布、
が続けられた。
普通このような治療を1週間程続ければ
ほとんどのケースで治癒に向かうものである。
ところが・・・
今回の牛の跛行は
一向に改善する気配がなかった。
抗生物質の種類を変えて
再び数日間の投与を続けてみた。
しかし・・・
それでも今回の跛行は
一向に改善する気配がなかった。
何やら難しい症例になりそうだったので
跛行を始めた日から数えて9日目に
患部のエックス線撮影をすることにした。
その画像がこれである。
相変わらず下手くそな写真であるが
よく見ると
外側の基節骨と中節骨の関節面が
ズレているように見える。
関節面のズレとともに
関節が前方へ突出しているように見える。
骨折はないようだが
関節面がズレているということは
脱臼しているといっても良いのではなかろうか。
この牛の肢には
いったいどんな外力が加わって
このような姿になったのだろうか。
そんなエックス線画像を
目の前に置いて
しばしの思案。
さて
これからこの牛に
どのような治療をすればよいかと< />
あれこれと
考えなければならなくなった。
(この記事続く)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
そんな稟告で診たΛさんのホルスタイン。
右後肢の飛節から球節にかけて腫脹し、
負重困難、水腫様の腫れも認められた。
打撲なのか、
関節炎なのか、
あるいはフレグモーネか、
とりあえず、考えられる処置として
消炎鎮痛剤と抗生物質の投与、
患部へ直接の消炎剤の塗布、
が続けられた。
普通このような治療を1週間程続ければ
ほとんどのケースで治癒に向かうものである。
ところが・・・
今回の牛の跛行は
一向に改善する気配がなかった。
抗生物質の種類を変えて
再び数日間の投与を続けてみた。
しかし・・・
それでも今回の跛行は
一向に改善する気配がなかった。
何やら難しい症例になりそうだったので
跛行を始めた日から数えて9日目に
患部のエックス線撮影をすることにした。
その画像がこれである。
相変わらず下手くそな写真であるが
よく見ると
外側の基節骨と中節骨の関節面が
ズレているように見える。
関節面のズレとともに
関節が前方へ突出しているように見える。
骨折はないようだが
関節面がズレているということは
脱臼しているといっても良いのではなかろうか。
この牛の肢には
いったいどんな外力が加わって
このような姿になったのだろうか。
そんなエックス線画像を
目の前に置いて
しばしの思案。
さて
これからこの牛に
どのような治療をすればよいかと< />
あれこれと
考えなければならなくなった。
(この記事続く)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
削蹄師さん 全員がそうではないですが、早く終わらせたくて 急かして走らせたり、首紐の締まらない結び方を知らずに 固結びをして 首が締まっていたり、牛の扱いに慣れているのかいないのか、不安になる時があります。
やって頂けるのは有難いですが、終わった後は色々チェックが必要です。