先日の午後からの仕事は、

ホルスタインの育成牛の妊娠鑑定を約60頭。

妊娠の有無を確認するばかりではなく、

同時に公共牧場の職員が、

これらの牛達に防虫薬のついた放牧用の耳標を、

IMG_5541耳に装着してゆく。

この仕事は、

我々畜産関係者の初夏の風物でもある。 

若い育成牛たちを

広大な公共牧場へ放ち

豊富に草が伸びた夏の放牧地で

秋まで伸び伸びと育てるのが

その目的である。

今年は何頭の牛が入牧するのだろうか?

IMG_5543わが町の小さな公共牧場なので

数百頭にとどまっているようだ。

入牧の頭数がかつてより少なくなった事に加え

おどろいたのは

入牧を希望した農家さんがたったの3件だということ。

昔は町内で何十件もの畜産農家さんが

公共の育成牧場への入牧を希望して

家畜車が何台もやってきては

次々と入れ替わりつつ

朝からお祭り騒ぎで

若牛達を入牧させたものだ。

それがなんと

最近はたったの数件なのだ。

IMG_5546もっとも

その数件の農家さんは皆規模が大きくて

1件で数百頭もの若牛を扱っているところなのだが。

牛の頭数はほとんど変わらずに

農家さんの戸数が激減した

現代の畜産の現状を

ここでも実感することができる。

ただし

公共牧場への入牧頭数と戸数が

これほどまでに減ってしまった理由は

単なる経営規模の変化ばかりではない。

もう一つの理由は

あまり言いたくはないのだが

伝染病の蔓延である。

放牧地特有のピロプラズマなどの原虫病もさることながら

最近では

特に問題視されているのが

牛白血病

牛伝染性下痢粘膜病(BVD-MD)

ヨーネ病

の3つである。

この3つの伝染病は

畜産経営の規模の拡大傾向とともに

増加の傾向を見せており

必死な清浄化対策をしているにもかかわらず

蔓延し続けている。

公共牧場への

入牧牛の減少の

大きな理由になっているのだ。


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左の写真の道具を使う

「牛のニコイチ捻転去勢法」

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