切開手術をした翌日、

△さん宅へ様子を見に行くと、

牛は変わらぬ様子で、

普通に餌を食べていたが、

私を見るなり、

緊張した面持ちで立ち上がった。

一番心配していたのは

出血だったが

それはもう止まっていた。

IMG_5618しかし

腫れの大きさは

あれだけ大量の膿汁を

排膿したにもかかわらず

腫れがほとんど変わっていなかった。

これはどういうことなのか?

IMG_5619おそらく

膿汁に替わって

血液と漿液が充満し

そのために

腫れの大きさはさほど変わらぬように見えるのだろう。

ここで

縫合したところをすぐに抜糸して

内容を排出してしまえば

腫れは小さくなるかもしれないが

昨日切開したばかりの創部から

また出血が始まるのは嫌だったので

今日はそのまま縫合部を放置して

毎日抗生物質を投与することにした。

そして

それから1週間後

縫合部分の抜糸をした。

腫れは相変わらずのように見えたが

IMG_5639若干の

萎れた感が観察された。

更に

それから1週間後

この牛の様子を見にいった。

IMG_5706腫れは相変わらず大きかった。

切開部からは

血餅が漏れていた。

しかし

牛は元気で

普通に餌を食べているし

乳量もそこそこ出ているということなので

IMG_5707この牛に何かこれ以上

施すことも無くなったので

治療を終えることにした。

腫れはまだかなり大きい。

外見はまだグロテスクである。

しかし

手術前の腫れの大きさから比べると

手術後の腫れはその7割程度になり

IMG_5602緊張感は薄れていた。

このような頸部背側の

深い膿瘍を切開したのは

初めての事だった。

IMG_5638反省点は多々あり

なかなか綺麗には行かないものだが

今後の参考になれば幸いである。

それにつけても

なぜ

こんな大きな膿瘍が

頸部背側に出来てしまったのか?

その原因は何だったのだろうか?


(この記事つづく)



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う

「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→
クリックして

見ることが出来ます。