切開手術をした翌日、
△さん宅へ様子を見に行くと、
牛は変わらぬ様子で、
普通に餌を食べていたが、
私を見るなり、
緊張した面持ちで立ち上がった。
一番心配していたのは
出血だったが
それはもう止まっていた。
しかし
腫れの大きさは
あれだけ大量の膿汁を
排膿したにもかかわらず
腫れがほとんど変わっていなかった。
これはどういうことなのか?
おそらく
膿汁に替わって
血液と漿液が充満し
そのために
腫れの大きさはさほど変わらぬように見えるのだろう。
ここで
縫合したところをすぐに抜糸して
内容を排出してしまえば
腫れは小さくなるかもしれないが
昨日切開したばかりの創部から
また出血が始まるのは嫌だったので
今日はそのまま縫合部を放置して
毎日抗生物質を投与することにした。
そして
それから1週間後
縫合部分の抜糸をした。
腫れは相変わらずのように見えたが
若干の
萎れた感が観察された。
更に
それから1週間後
この牛の様子を見にいった。
腫れは相変わらず大きかった。
切開部からは
血餅が漏れていた。
しかし
牛は元気で
普通に餌を食べているし
乳量もそこそこ出ているということなので
この牛に何かこれ以上
施すことも無くなったので
治療を終えることにした。
腫れはまだかなり大きい。
外見はまだグロテスクである。
しかし
手術前の腫れの大きさから比べると
手術後の腫れはその7割程度になり
緊張感は薄れていた。
このような頸部背側の
深い膿瘍を切開したのは
初めての事だった。
反省点は多々あり
なかなか綺麗には行かないものだが
今後の参考になれば幸いである。
それにつけても
なぜ
こんな大きな膿瘍が
頸部背側に出来てしまったのか?
その原因は何だったのだろうか?
(この記事つづく)


左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
△さん宅へ様子を見に行くと、
牛は変わらぬ様子で、
普通に餌を食べていたが、
私を見るなり、
緊張した面持ちで立ち上がった。
一番心配していたのは
出血だったが
それはもう止まっていた。

腫れの大きさは
あれだけ大量の膿汁を
排膿したにもかかわらず
腫れがほとんど変わっていなかった。
これはどういうことなのか?

膿汁に替わって
血液と漿液が充満し
そのために
腫れの大きさはさほど変わらぬように見えるのだろう。
ここで
縫合したところをすぐに抜糸して
内容を排出してしまえば
腫れは小さくなるかもしれないが
昨日切開したばかりの創部から
また出血が始まるのは嫌だったので
今日はそのまま縫合部を放置して
毎日抗生物質を投与することにした。
そして
それから1週間後
縫合部分の抜糸をした。
腫れは相変わらずのように見えたが

萎れた感が観察された。
更に
それから1週間後
この牛の様子を見にいった。

切開部からは
血餅が漏れていた。
しかし
牛は元気で
普通に餌を食べているし
乳量もそこそこ出ているということなので

施すことも無くなったので
治療を終えることにした。
腫れはまだかなり大きい。
外見はまだグロテスクである。
しかし
手術前の腫れの大きさから比べると
手術後の腫れはその7割程度になり

このような頸部背側の
深い膿瘍を切開したのは
初めての事だった。

なかなか綺麗には行かないものだが
今後の参考になれば幸いである。
それにつけても
なぜ
こんな大きな膿瘍が
頸部背側に出来てしまったのか?
その原因は何だったのだろうか?
(この記事つづく)


左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
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表面の傷から化膿して腫れる、というなら分かりますが あんな深い場所に膿瘍ができるのは、謎ですね。
乳房からの化膿菌が飛んだとか?
でも関節でもない場所に飛ぶのは ないのかな😅