生まれて間もないミニチュアホース、

元気は良くて、

お乳も吸うのだが、

股の付け根が膨れているという。

飼主の鵑気鵑それを気にして、

電話をかけてきた。

麕匸譴砲弔い匿濃,垢襪

399A92CB-9E7A-4E0D-AA2F-90B51575F4F6なるほど

内股の根元が膨れている。

触診してみると

鼠径部にヘルニアが認められた。

仔馬の腹腔によく起こるヘルニアは

臍ヘルニア



鼠径ヘルニア

がある。

前者は文字通りの

腹壁のど真ん中のお臍にできる。

そのヘルニア輪(穴)は楕円形をしていて

直径数センチ以下の小さなもヘルニア輪であれば

馬体の成長とともに相対的に小さくなり

放っておいても自然治癒することが多い。

またヘルニア輪が大きくて外科手術をすることになっても

臍は位置が良いので手術しやすく治癒率も高い。

これに対して

鼠径ヘルニア

DB93C298-218B-42A5-8563-13C9B4822B74内股の根元

すなわち腹壁と後肢の付け根との間の

間隙からヘルニアが起こる。

そのヘルニア輪(穴)は細長く

精巣からつながる精索もあるので

ヘルニア自体も複雑で

輪(穴)を閉じるのが難しい。

たとえ外科的な処置で閉じたとしても

後肢の根元は強い力が掛かって動くところなので

縫い閉じた部分が切れてしまって再発することが多い。

強い動きによって細菌感染の機会も高まり

臍ヘルニアに比べて治癒が困難である。

仔馬の鼠径ヘルニアを

縫い合わせて治すのは

なかなか難しく

私は過去3例の手術経験があるけれども

そのすべてが細菌感染により

治癒までに数週間から数か月間掛かった。

さて

今回のミニチュアホースの鼠径ヘルニアだが

ヘルニアの大きさはクルミ実程度

10410122-6A8B-4F28-9F22-2C51E61D4A3C仔馬自体は元気で哺乳も正常

ということで

何もせず

そのまま経過を観察することにした。

仔馬が大きく成長するにつれて

鼠径部のヘルニア輪が相対的に小さくなり

自然治癒することを期待することにした。

399A92CB-9E7A-4E0D-AA2F-90B51575F4F6ただ・・・

難点が一つだけある。

ミニチュアホースというのは

大きく成長しないのが特徴の馬である。

この仔馬もきっと

ミニチュアホースゆえ

大きく成長してはくれないだろうから

ヘルニアがいつ自然治癒するのか

予測は難しく

ずっと見守るしかないのである。


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