参加して3年目となる、
T.A.L.(Tokachi Art Links)が終了した。
私が参加させてもらう理由のひとつは、
俳句という文芸をする中で、
他の文化活動(書・写真・アート・陶芸・など)をしている方と、
交流することである。
参加するたびに、
毎年新しい参加者が増えるので
その目的は達成されていると思う。
また今回はもう一つの理由として
地味でマニアックな世界にとどまっている回文575というものを
他の出品者さんの力を借りながら
展示してみたいということだったが
それも今回の展示で実現できて良かったと思っている。
それに加えて今回は
ギャラリートークの時間に
能楽の「敦盛クセ」の謡の独吟をさせてもらった。
これは今回の私の個人テーマが
「源氏と平家」というもので
前衛の対極にある伝統文化を
あえて自分のテーマにしたことによる。
この独吟をするにあたっては
前もって喜多流の塩津圭介先生にお伺いを立てる必要があった。
先生曰く
「何か他のものとコラボするものではなく、その場所で、純粋に独吟をするのであればよろしいかと思います。」
というお答えだった。
そしてさらに
「能楽振興のため、その担い手としての責任と、誇りを持って、お願い申し上げます。」
というお言葉も頂いていた。
これは私にとって
とても重い言葉だった。
究極の前衛アートという名前の付いた催しに
究極の伝統文化といえる能楽の謡を独吟する
というのは
いかがなものか
場違いなNG行為ではないのか
と悩んだのだ。
悩んでいるうちに
前衛と伝統というのは
表裏一体のようなものではないか
と思うようになった。
伝統があるからこそ前衛があり
前衛があるからこそ伝統が守られる
それは
俳句も能楽も書も写真もアートも陶芸も
皆そうなのではないかと。
そんなことを考えつつ
結局私の我儘で
謡の独吟を披露させて頂いた。
会場にいた数10名の皆さんに
そんな思いが届いたかどうかはわからないけれども
何かを感じていただければ
ありがたいと思っている。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
T.A.L.(Tokachi Art Links)が終了した。
私が参加させてもらう理由のひとつは、
俳句という文芸をする中で、
他の文化活動(書・写真・アート・陶芸・など)をしている方と、
交流することである。
参加するたびに、
毎年新しい参加者が増えるので
その目的は達成されていると思う。
また今回はもう一つの理由として
地味でマニアックな世界にとどまっている回文575というものを
他の出品者さんの力を借りながら
展示してみたいということだったが
それも今回の展示で実現できて良かったと思っている。
それに加えて今回は
ギャラリートークの時間に
能楽の「敦盛クセ」の謡の独吟をさせてもらった。
これは今回の私の個人テーマが
「源氏と平家」というもので
前衛の対極にある伝統文化を
あえて自分のテーマにしたことによる。
この独吟をするにあたっては
前もって喜多流の塩津圭介先生にお伺いを立てる必要があった。
先生曰く
「何か他のものとコラボするものではなく、その場所で、純粋に独吟をするのであればよろしいかと思います。」
というお答えだった。
そしてさらに
「能楽振興のため、その担い手としての責任と、誇りを持って、お願い申し上げます。」
というお言葉も頂いていた。
これは私にとって
とても重い言葉だった。
究極の前衛アートという名前の付いた催しに
究極の伝統文化といえる能楽の謡を独吟する
というのは
いかがなものか
場違いなNG行為ではないのか
と悩んだのだ。
悩んでいるうちに
前衛と伝統というのは
表裏一体のようなものではないか
と思うようになった。
伝統があるからこそ前衛があり
前衛があるからこそ伝統が守られる
それは
俳句も能楽も書も写真もアートも陶芸も
皆そうなのではないかと。
そんなことを考えつつ
結局私の我儘で
謡の独吟を披露させて頂いた。
会場にいた数10名の皆さんに
そんな思いが届いたかどうかはわからないけれども
何かを感じていただければ
ありがたいと思っている。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
伝統は「変わらないもの」ではないと思いますが、芯の部分を大切に継承し続けるには度量が問われるものではあると思います。
今日は芋名月ですね。いい月夜です。