下川町の酪農家俳人、

鈴木牛後さんの句集「にれかめる」が、

第34回北海道新聞・俳句賞を受賞した。

私は、今回の牛後さんの句集の受賞に対して、

IMG_6262驚きはなく、

受賞は「当然」のように思えた。 

しかも私にとって身近な

酪農家が受賞したということで

「喜び」とともに

「尊敬」の念を感じている。 

IMG_6263牛後さんの句集「にれかめる」については

過去に当ブログでも紹介させてもらった

その記事もついでに読んでいただきたいが

この句集は今や

日本中の俳人ばかりではなく

日本文芸全般にわたってその名を轟かせている。

先日の北海道新聞記事にも

IMG_6264俳句評論の名手

五十嵐秀彦さんが

句集「にれかめる」について論考していて

「俳句文芸はこの作品をもってひとつの転換点を迎えたのかもしれない。」

と、言っている。

そして昨日

鈴木牛後さんから

俳句雑誌「藍生(あおい)」が送られてきた。

IMG_6273牛後さんが所属している俳句結社の雑誌だが

その中の特集のひとつとして

句集「にれかめる」が取り上げられていた。

「藍生」は何度か拝見したことがあり

そのたびにいつも思うのは

俳句評論がとても充実していることだ。

今回の特集にも

 「鈴木牛後句集『にれかめる』を読む ー俳人と牛たちのダイアローグー 」 永瀬十吾

 「一大絵巻たる北の牧場の日々」 広瀬敬雄

 「フロンティア精神」 若井新一


という3人の角川俳句賞受賞作家が

IMG_6274厚みのある鑑賞文を寄せている。

3人の文章それぞれに

鑑賞力の深さと文章力の高さを感じた。

さらに

非常に面白かったのは4人目の

 「牛後句集と私」鈴木牛前

という、牛後さんの奥さんの書いた文章。

この中で、牛前さんは

「ダンナは鈍感な人間で、私は敏感な人間です。」

と言い

「ダンナはこんなに鈍感なのに、どうして全国的な賞を取れるような俳句が作れるのでしょうか?」

という疑問を提示し、その理由について検証している。

検証には4つの仮説

 淵瀬鵐覆蓮紡榛鄲深里任△

 本をたくさん読む

「ことば」マニアである(ことばが大好き)

 句集を読むスタイル(ノートに書き出しながら丁寧に読む)

を立てて

上記の疑問を解こうと試み

,鉢△寮發楼磴辰討い

とい寮發有力だが

まだ謎である、とし

結局、ダンナの「鈍感力」が優れた俳句を生み出すのではないか

と結論づけている。

ここで私にひとこと言わせていただけるのなら

私は

やはり牛後さんの謎を解くポイントは

ではないかと感じている。

「ことばマニア」であることこそ

牛後さんが優れた俳句を作れる理由だと思う。

私が牛後さんに何度かお会いした時の印象や

色々文通や句会などをさせてもらっている中で

そう思うのである。

牛前さん、いかがでしょうか?(笑)

ともあれ

今回、牛後さんの句集「にれかめる」は

多くの方々から賞賛され

北海道新聞・俳句賞を受賞した。

私は、今後さらに

この句集はもっと大きな賞を獲得するのではないか

と思っている。

その時にまた

日本の俳句界にとどまらず

日本の文芸界に

どのような賞賛の言葉が飛び交うのか

非常に楽しみである。

最後に

蛇足ながら言わせてもらえば

今の俳句界で

牛後さんは「牛の俳句」の一つの金字塔を打ち立て

「牛の俳句」といえば

鈴木牛後さんの俳句という認識ができつつある。

しかし

牛後さん以外にも「牛の俳句」を読む俳人はいるし、過去にもいた。

何を隠そう私もそうだし

北海道では天塩町の井口寿美子さんなどもそうである。

それらの「牛の俳句」の良し悪しはともかく

「牛の俳句」を詠みたい俳人

「牛の俳句」を詠まずには居られない俳人は

私を含めて他にも結構いる。

それらの「牛の俳句」を詠んでいる俳人たちの

奮起が望まれるとともに

牛後さんの今回の受賞を契機に

多くの「牛の俳句」が

新たに多くの俳人に詠まれ

色々な、様々な立場からの

「牛の俳句」が

この世にもっと出現することを

私は願っている。


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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