「お産なんですけど、頭が触れなくて・・・」、

難産で往診に呼ばれる時、

こういう稟告を言われることは非常に多い。

お産が始まって、

胎児の肢が2本産道に来ているのは確認できた。

正常なお産であれば2本の肢のすぐ奥に

胎児の鼻先、すなわち頭が来ている。

ところがその頭が確認できないと

「頭が触れなくて・・・」

ということになる。

なぜ頭が触れないのか?

その理由は、大きく分けると2つである。

‖杙の首が曲がって頭が真っすぐ来ていない。

胎児が逆子である。

この2つの違いをまず見極めることが

助産するにあたって何よりも大事な事になる。

,世辰疹豺腓

絶対にそのまま胎児の肢を牽引してはならない。

牽引してしまうと、側頭位になり、帝王切開をしなければ胎児は助からなくなる。

△世辰疹豺腓

そのまま胎児の肢を牽引すればよい。

,鉢△

対処方法が全く違うので

ここが、助産の何よりも大きなポイントとなる。

,両豺腓梁杙の肢は

「前肢」である。

△両豺腓梁杙の肢は

「後肢」である。

したがって

産道に来ている胎児の肢が

「前肢」なのか「後肢」なのかが判れば

この手の難産の最大の難関をクリアすることができる。

5DA928A6-9FF0-466A-8857-DF9F990DBBF9その判断のポイントは

「腕節(わんせつ)」の有無である。

産道で胎児の肢を手探りすると

まず蹄と球節があり

その手を奥に差し入れて

50〜80センチほど手を入れたところに

誰が触っても明らかな角度のある部分が確認できる。

それは

「前肢」であれば「肘(ひじ)」であり

「後肢」であれば「飛節」である。

ところが

「肘」と「飛節」との違いを

直接触って判断するのは意外に難しい。

頭が触れずに焦って助産をしていると

「肘」の部分を「飛節」と判断して

逆子と判断してしまうことが多い。

,任△襪里豊△犯獣任

そのまま胎児の肢を牽引してしまい

胎児を死なせてしまうケースが

相も変わらず非常に多い。

「頭が触れない・・・」となった時は

5DA928A6-9FF0-466A-8857-DF9F990DBBF9胎児の肢の

「球節」と

「肘」あるいは「飛節」と

その中間の形態を慎重に触ってゆくことが大切である。

「前肢」ならば

「肘」との間に「腕節」という関節がある。

32DC7608-3818-404D-836C-91116E62D3B9「後肢」ならば

「飛節」との間に関節は無い。

中間に関節が一つ有るか無いかが

重要なポイントになる。

こうして

胎児の肢が

「前肢」なのか「後肢」なのかを

100%間違うことなく判断することができる。

牛のお産では相も変わらず

857D734F-2946-4E15-B9FC-3EFDCD7F4F31逆子(尾位)と

首曲がり(側頭位)との

見極めを誤り

胎児を死なせてしまう事故が多い。

仔牛が1頭でも多く

無事に生まれる事を願って

このことは繰り返し

書いておきたいのである。


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