北海道は広い。
それは地図を見ても解らないことはないけれど、
本州や四国九州の土地感覚と異なり、
「体で感じる広さ」が違うのだ。
体で感じる広さは、
汽車や自動車などで移動するときに感じることができる。
だが
乗り物で移動せずとも
北海道各地の天気の変化で
それを感じることができる。
最近でいえば
「初雪」
だろうか。
北海道の日本海側や道北地方は
数日前からかなりの量の初雪が降り
そのまま「根雪」になったようである。
だが
北海道の太平洋側である我が十勝地方は
昨日やっと初雪がわずか数センチ降り
翌日は快晴で
その雪は根雪になるのか微妙である。
十勝人の自慢の「十勝晴れ」は
朝夕に厳しく冷え込むものの
日中は大空の強い日差しで
かなりの雪が解けてしまう。
気温の日格差が半端ではない
大陸性気候なのである。
そこで感じるのは
北海道内の各地の気候の違いであり
これもまた北海道の
「体で感じる広さ」
にほかならない。
ここ数日私の診療地区には
畑で取れたビート(甜菜)が山積にされ
出荷を待っている風景が
いたるところで見られる。
ビートの収穫が終わると
十勝地方にはいよいよ冬がやってくる。ほんの数日前には
大きな低気圧による大雨が降り
山積みされたビートは
一晩中雨に洗われた。
その後
急激に寒気が流れ込み
昨日、初雪が降った。今日、仕事で回った地区の畑には
山積みのビートに雪を避けるシートが被せられていたり
山積みのビートがあったところが跡形もなく出荷されていたり
ビートの収穫作業の経過が
よくわかる風景だった。この収穫作業が終わると
十勝もいよいよ冬である。
北海道内でも
ビートの作付けのない地方では
こんな季節感を感じることはないだろう。各地で収穫される作物の違いで
季節感も微妙に違う。
北海道と一口に言っても
その中の各地で感じる季節感は違う。
これもまた
「体で感じる」
北海道の広さなのだろう。
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
コメント一覧 (6)
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- 2019年11月17日 17:10
- >ヨシダさん
町境で作物がガラリと変わるところは
それぞれの町のJA農産部の方針が違う
ということもあると思います。
本州から北海道に来て
暮らしてみないとわからない冬の「体感」ですね(笑)
-
- 2019年11月18日 04:51
- 北海道は日本の22%の面積がありますが、そんなだと思っていない人がほとんどです。小学校の地図帳が悪いのだと思います。北海道を見開き1ページに納めるために、北海道のページだけ縮尺を変えてあります。
北海道は人口550万人ですが、高知県は人口70万を切ったそうです。もっと少ない県もあります。
別に広いこと大きいことを誇っても仕方ありませんが、府県と同じ扱いをされてはうまくいかないことが多いでしょう。一府県一組合を強要されているNOSAI”改革”もそのひとつです。
”北海道”はある面ブランド化されていますが、その中で各地域ももっとアピールすべきなんでしょうね。
北海道旅行なんて言って、一度に一周しようとするのも無理な話です。京都へ行ってきた、長崎へ行く、と同じように十勝へおいしいもの食べに行った、ニセコへスキーに行く、とならないと。
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- 2019年11月18日 06:10
- >hig先生
そう言われて今
帝国書院の高等地図を見てみました。
九州、近畿、東海、関東のページは100万分の1
中国・四国、東北のページは150万分の1
北海道のページだけ180万分の1
という縮尺でした!
教育って恐ろしい(笑)
-
- 2019年11月18日 18:50
- 「このホウレンソウ、元気良いですね。どこで買えますか?」と十勝で訊ねたのは遠い昔。盛大に笑われましたが、最近では葉っぱも売っていますよ。
もう根雪になったところもあるのですか。確か、夏は北も暑かったけど、秋はあったのでしょか?
北海道のほうが縮尺が大きいだけではなく、本州で同じ距離を移動するときは時間も要するし遠く感じるので、北海道換算します。「およそ●〇間ならそう遠くない」と元気出ます。
-
- 2019年11月18日 20:20
- >はとぽっけさん
ビートの葉は遠くから見ると
ほうれん草のように見えるので
間違う人が多いようです。
近づくと、とても大きくて
ほうれん草などではないことがわかります。
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ビートが積んである季節は心理的に寒いですね。東京から嫁に来て20年弱、、年々 冬が嫌いになってきてます(笑)