昨日は夜間当番だった。

冬期の臨床獣医師の診療車内の薬品、

特にリンゲル液などの輸液剤(いわゆる水もの)は、

夜間待機の車内に置いておくと、

凍結してしまうので、

昼間の往診が終った後、

それらを必ず室内に入れておかなければならない。

IMG_6889診療所で夜間待機をする場合は

事務所の暖房のヒートパネルの上に

輸液剤を並べておく。

こうして温めておけば

次の日は一日中暖かい輸液剤を使用でき

凍結することはない。

IMG_6882また

自宅待機をする場合も

適当な大きさの籠の中に入れた輸液剤を

自宅の玄関近くの暖かい場所に置いておく。

IMG_6881こうして

厳冬期の夜間でも

常に温かい輸液剤を使うことができる。

冬期の仕事は

夏期の仕事に比べて

ひと手間もふた手間もかかる。

昨日の

朝6時頃に

糠内地区の酪農家の◎さんから

仔牛が下痢で冷え切って起立不能

との連絡が入った。

昨日の早朝の気温は

帯広市街でマイナス16℃だったから

十勝でも屈指の低温地域である糠内地区では

マイナス20℃位になっていることは間違いなかった。

(グラフは気象庁のHPより転載)

IMG_6896車から降りると

この時期らしいキリキリと

締め付けるような空気が

牧場を包んでいた。

仔牛の体温は36℃以下に下がり

血圧も低下していたので

点滴の留置針を刺す頸静脈は

仔牛を逆さ吊りにして血管を怒張させなければならなかった。

点滴をセットしているとき

また胸のポケットの電話が鳴った。

同じ糠内地区の◯さんからで

仔牛が下痢でぐったりして起立不能だという。

IMG_6884同じ糠内地区なので

◎さんの往診を終えた後

◯さんの牛舎へ向かった。

この仔牛もまた

体温が低下し

血圧が下がっていて

留置針を入れる血管を怒張させるために

仔牛を逆さ吊りにしなければならなかった。

点滴をセットし終えた時

IMG_6887他にも2頭

下痢で調子の悪い仔牛がいる

ということで

残りの2頭にも

点滴治療を施した。

時計の針は

午前8時半を過ぎていた。

厳冬期の夜間当番の早朝に

町内で最も寒い地区の

仔牛の診療に出向くという

この季節の

いかにもこの時期らしい

典型的な仕事が

しばらくは続くだろう。



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左の写真の道具を使う

「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

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