乳房炎で食欲不振ということで、

輸液治療のために頭部を保定したら、

BlogPaint「この牛、デメキンだね。」 

「そーなのよ。」 

「デメキンの牛って、乳が出るっていうけど、この牛はどうなの?」 

「そーなのよ。出るよー、この牛。」 

「やっぱり。」 

「ガンガン出るやつが乳房炎になっちゃって、がっくりよ。」 

「それはがっくりだね。」 

「デメキンの牛はだいたい乳が出る。」 

「ほんと、それはどこに行ってもよく聞く話たね。」

「何でなんだべ?」 

「さぁー・・・何なのかね。」 

IMG_6875私がこの仕事を30年以上続けてきて

デメキンの牛に出会うのは

よくあることだった。

その多くが

というか

出会ったデメキン牛の全てと言って良いほど

どの牛もみな

高泌乳能力の持ち主だった。

これは一体なぜだろう?

考えてみると不思議なことである。

一つの推論として

「デメキン牛は新陳代謝が良い」

IMG_6874と考えてみるのはどうだろう。

この発想の根拠は

ヒトのバセドウ病である。

バセドウ病の症状のひとつに

眼球突出がある。


 甲状腺のホルモンが上昇する
     ↓
 バセドウ病に類似した状態になる
     ↓
 特徴的な症状として眼球の奥の組織に炎症が起こり
     ↓
 デメキン牛になる
     ↓
 新陳代謝が亢進しているので
     ↓
 泌乳量が増加する



したがって

「デメキン牛は乳が出る。」

そんな仮説を

立ててみたい。

どなたか

この仮説を

デメキン牛と

そうではない牛の

甲状腺ホルモンを測定して

データーを集めて

証明してもらえませんか?(笑)



IMG_2775
左の写真の道具を使う

「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→
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見ることが出来ます。