お湯の代わりに牛乳でカップ麺を作ったところで、

どれだけ牛乳の消費が伸びるかはわからないが、

そんなことをまた考えるような事態になってしまった。

コロナウイルスの影響で、

学校給食の牛乳の消費がなくなり、

生乳がダブついている。

冬期はもともと

そんな緊急事態にならずとも

生乳の消費が落ち込むらしい。

昨年の暮れあたりから

我々業界の間では

農協系統以外の生乳卸業者

いわゆるアウトサイダーへ出荷している酪農家の間で

不思議な現象が起こっていた。

ある日突然

出荷する乳汁の品質が不適合とされ

買ってもらえなくなってしまうのだ。

我が診療地区にも何軒かの

アウトサイダーへ出荷している酪農家がいて

突然の乳汁の品質低下に驚き

その相談を受けていた。

突然の乳汁の品質低下は

餌や環境などの変化によって起こることがある。

相談を受けてから色々と原因を探った。

ところが

今回は、その原因が全く特定できず

不思議な感じを拭い去ることができなかった。

そうこうしているうちに

IMG_0097昨日の

北海道新聞と

十勝毎日新聞に

そろってこんな記事が出た。

「MMJ生乳集荷一部停止」

「MMJが集乳停止」

という見出しが

IMG_0098第1面に掲載された。

生乳卸業者が

「集乳停止」すれば

酪農家は「収入停止」となる。

我が診療地域の

アウトサイダーへ出荷している酪農家は

みな頭を抱えていたのだが

不思議だったのは

品質が悪いとされた酪農家と

問題なしとされた酪農家があり

その違いが不明だったこと。

MMJの品質検査では差が出たらしいのだが

これを疑問に思った酪農家が

独自で検査したら

全て品質には問題がなかったというのである。

私は検査には立ち会っていないけれども

そういう噂を聞くたびに

これは品質の問題ではなく

単なる生産調整ではなかろうか

と思うようになっていた。

生乳の「生産調整」という言葉は

酪農業界では

過去に何回も取りざたされた言葉である。

生産の調整が難しい生乳を生産する酪農業界が

最も悩まされるのがこの「生産調整」である。

かつて

農協(ホクレン)系の生乳卸業と

生産者(各酪農家)の間で

この「生産調整」をめぐって

どれだけ苦労をして

問題をクリアしてきたか

その記憶はまだ

私の頭の中にも生々しく残っている。

当時の酪農家の方々の嘆きを

私はどれほと聞かされたかわからない。

そんな気持ちで私は昨日の新聞記事を読んでいた。

今こそ

アウトサイダーの生乳卸業者は

この事態の責任を

酪農家に全ておしつけるようなことをせず

真摯に問題の解決にあたってほしいものである。


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左の写真の道具を使う

「牛のニコイチ捻転去勢法」

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