和牛生産の◎牧場から、

「尻尾の付け根に変なカタマリが・・・」

という稟告。

尻尾を上げてみると、

それはまるでウンコの塊がこびりついているような、

しかし、取ろうとしてもしっかりくっついている。

乳嘴腫(にゅうししゅ)あるいは、乳頭腫(にゅうとうしゅ)

あるいはパピローマなどと呼ばれている

IMG_0030いわゆる「イボ」である。

よく見ると

大きな塊の隣に

尻尾の先へ向かって

数珠状の小さなイボが

鈴なりになって

流れるように付いていた。

「どうにかして、取ってくれないべか・・・」

IMG_0031ということになった。

小さなイボであれば

私は強引にむしりとって終わりというのもある。

しかし

これはむしり取れるほど小さくもない。

イボの根っこが細ければ

ハサミで根元をちょん切って終わりの場合もある。

しかし

この場所をハサミで切断すると

切断面がちょうど

肛門と接触する位置なので

糞便の汚染が続き

感染して最悪化膿する恐れがある。

そこで

一番良い方法を考えた結果

イージーカットというゴムリングを装着し

IMG_0032そのまま放置する事にした。

写真のように

この連続したイボは

うまい具合に

イージーカットの小さなゴム輪で

IMG_0034ひとまとめにできる大きさだった。

全てのイボがまとめられ

根元にゴム輪がかかっていることを確認し

一ヶ月間放置した。

私のした事はそれだけだった。

一ヶ月後に

その牛のことを◎さんに尋ねてみたら

「きれいになくなっているよ。」

という返事だったので

牛を捕まえて

その写真を撮らせてもらった。

IMG_0123その尻尾の根元は

綺麗さっぱりとイボが取れて

白い色の瘢痕が残っているだけだった。

今回のイボ取りは

思惑通りの

大成功だった。



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う

「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→
クリックして

見ることが出来ます。