3月31日をもって、

二人の教授が退官されることを、

IMG_0128新聞が報じていた。

どちらもよく知る顔なじみの、

帯広畜産大学の宮原教授と北村教授。

私の5年先輩になるお二方は、

私の学生時代には、

教授ではなく助手だった。

当たり前ではあるが

当時は先生というより

年の離れていない先輩であり

我々学生たちの兄貴分のような存在だった。

教授や助教授には言いづらいことも

この兄貴分のようなお二人の先生には何でも言うことができた。

一緒に生協食堂で昼飯を食べたり

夜は遅くまで酒を飲んだり

バカなことを言って困らせたり

いつも我々後輩学生と共にいてくれた。

お二人の顔を新聞紙上で見て

そんな懐かしい記憶がフラッシュバックして止まらなくなった。

それから40年近くの長きにわたって

畜大で学問を続けられて

今日の定年退官の日を迎えられた

お二人の先生には

心から

お疲れ様でした!

ありがとうございました!

と言いたい。 

新聞の写真に添えられている

それぞれの一言が

とても印象的だった。

宮原先生は

「何が起こるか分からないのが臨床の醍醐味」

IMG_0129これはまさに

臨床家魂そのものという言葉で 

同じ様に今も臨床を続けている私は

強く共感する言葉だ。

このブログを細々と続けているのも

何が起こるか分からない臨床現場の

記録としての意味はあるかなと思っているので

宮原先生のこの言葉からは

あらためて勇気をいただいた。

北村先生は

「顕微鏡の中はまるで望遠鏡でのぞいた星空のように美しい」

IMG_0130これは全く

詩人の言葉である。

地道な基礎研究を続けられてきた原動力には

こういう詩的なモチベーションがあるのだ。

私が夜の仕事で往診に行った時の

ゆきかえりの道の星空を美しいと思って

一句俳句に詠んだりする事と 

全く同じ様な気持ちで

北村先生が学問をしているのだ

と思うと

とても嬉しくなった。

北村先生!俳句やりませんか(笑)

私は今

このお二人の先輩の

含蓄のある言葉に

とても癒されて

感動している。 


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