まだひと月も経っていない、

つい先日のこと。

IMG_0639JA畜産部経由で、

バターのブロックをいただいた。

重量450グラムの

よつ葉乳業の加塩バター。

包装紙をよく見ると

IMG_0640「業務用」

の文字。

我が町の乳業関係団体の

職員の全てに配給されたらしく

うちの家畜診療所の職員全員も

このバターの恩恵に預かった。

こんな事態になったのを

想像するのは容易である。

きっと

コロナウイルスの影響で

業務用バターの需要が

急激に落ち込み

よつ葉乳業の在庫が溢れて

冷蔵庫に収容しきれなくなり

消費期限の近いバターから

処分せざるを得なくなったのだろう。

それが

乳業関係団体の人々に配られたのだ。

「なつかしいな・・・」

私は

いただいたバターを見ながらそう思った。

まだ若い頃

もう25年くらい前だろうか

農協経由で

バターをタダで貰うことがしばしばあった。

当時は今と比べて

乳製品の加工技術や

貯蔵量も少なかっただろうから

生乳の生産量が過剰になると

直ぐに在庫しきれなくなり

何回もバターをもらったものだ。

その度に

酪農家へ往診に行った時などに

もらったバターの話題になり

「困ったもんだ・・・」

などと言い合っていたものだ。

今回の業務用バターのブロックを見て

そんな時代を思い出した。

あれから

酪農業界は

生乳の需要と供給が変化するたびに

さまざまな苦労をしながら

その波を乗り越えてきた。

時には

JAが酪農家に対して

厳しい生産調整を迫る場面もあった。

「生乳の買取方法を酪農家に選択させる」

とか

「初妊の乳牛を屠殺することに奨励金を出す」

などという事業があったことは

今でも忘れられない。

そんな血の滲むような

業界の努力と

酪農家の苦悩と

それに翻弄されてきた乳牛たちの姿

を思い出して

先日いただいたバターを

IMG_0639手に乗せて眺めて

「なつかしいな・・・」

と思っていた。

ところが

なんと

その数週後に

北海道新聞に

こんな記事が出た。

「牛乳一転『足りない』」

IMG_0603という見出しである。

いただいたバターはまだ

うちの冷蔵庫に

手をつけずに入っている

そんな矢先に

こんな新聞記事!

乳業業界は

一体どうなっているのだろう?

いただいたバターは

全く

我が身には

「もったいない」

代物である。


(この記事終わり)


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