牛の「イボ(乳頭腫)」は、
牛パピローマウイルスに感染することによって、
皮膚が変形してイボイボになるもので、
未経産牛で体表にイボを持っている牛は非常に多い。
多くはポツポツと目立たぬ程に出来ていて
月齢が進むにつれて
知らぬまに自ら免疫を獲得をして
きれいになくなってしまう。
しかし
たまには驚くほとのイボ持ち牛がいて
体表の数パーセント以上に
ゴツゴツとした大きな
「イボの鎧」をつけているような牛の
治療を頼まれるのだが
そういう多数のイボ持ち牛には
「ヨクイニン(はと麦粉)」の
1ヶ月以上の経口投与を薦めている。
効果はゆっくりだが
「イボの鎧」は次第に弱々しく
ポロポロと崩れ去ってゆき
跡形もなく消え去ってしまう。
ところが
このイボの正式名が
乳頭腫というわけではないのだろうけれども
乳頭に多数のイボイボか出来ることがある。
この乳頭にできた乳頭腫も
体表にできるイボと
病理は同じであって
多くがそのまま消失するか
ヨクイニンの経口投与でなんとかなってしまうものだが
ごく稀に4本の乳頭の全てに著しい「イボの鎧」ができて
妊娠してお産しても
乳頭が使えずにお肉になってしまうこともある。
今回治療の依頼を受けたのは
典型的な乳頭の乳頭腫だった。
まだ「イボの鎧」にはなっていないが
将来これがどうなってゆくのか
場所が場所なだけに
飼い主さんとしても
早目になんとか退治してしまいたいということだった。
手術台に乗せて寝かせて
写真のようにまずは手で
1つ1つイボをむしり取って行く。
手でむしりきれないような
根っこの深いイボは
鉗子を用いて挟んではむしりとって行く。
ある程度むしり取れたところで
乳頭全体に血が滲んできた。
さらに目ぼしいイボをむしって
おおかたむしり終わったところで
ヨード系消毒剤を塗布して
いぼむしりを終了した。
ちなみに
「いぼむしり」
という言葉は
俳句の歳時記に載っていて
秋の季題である。
昆虫のカマキリのことを
「いぼむしり」と呼ぶのである。
牛の乳頭腫の治療に
「カマキリ療法」
という新しい治療法が
開発されることを期待したい。
牛パピローマウイルスに感染することによって、
皮膚が変形してイボイボになるもので、
未経産牛で体表にイボを持っている牛は非常に多い。
多くはポツポツと目立たぬ程に出来ていて
月齢が進むにつれて
知らぬまに自ら免疫を獲得をして
きれいになくなってしまう。
しかし
たまには驚くほとのイボ持ち牛がいて
体表の数パーセント以上に
ゴツゴツとした大きな
「イボの鎧」をつけているような牛の
治療を頼まれるのだが
そういう多数のイボ持ち牛には
「ヨクイニン(はと麦粉)」の
1ヶ月以上の経口投与を薦めている。
効果はゆっくりだが
「イボの鎧」は次第に弱々しく
ポロポロと崩れ去ってゆき
跡形もなく消え去ってしまう。
ところが
このイボの正式名が
乳頭腫というわけではないのだろうけれども
乳頭に多数のイボイボか出来ることがある。
この乳頭にできた乳頭腫も
体表にできるイボと
病理は同じであって
多くがそのまま消失するか
ヨクイニンの経口投与でなんとかなってしまうものだが
ごく稀に4本の乳頭の全てに著しい「イボの鎧」ができて
妊娠してお産しても
乳頭が使えずにお肉になってしまうこともある。
今回治療の依頼を受けたのは
典型的な乳頭の乳頭腫だった。
まだ「イボの鎧」にはなっていないが
将来これがどうなってゆくのか
場所が場所なだけに
飼い主さんとしても
早目になんとか退治してしまいたいということだった。
手術台に乗せて寝かせて
写真のようにまずは手で
1つ1つイボをむしり取って行く。
手でむしりきれないような
根っこの深いイボは
鉗子を用いて挟んではむしりとって行く。
ある程度むしり取れたところで
乳頭全体に血が滲んできた。
さらに目ぼしいイボをむしって
おおかたむしり終わったところで
ヨード系消毒剤を塗布して
いぼむしりを終了した。
ちなみに
「いぼむしり」
という言葉は
俳句の歳時記に載っていて
秋の季題である。
昆虫のカマキリのことを
「いぼむしり」と呼ぶのである。
牛の乳頭腫の治療に
「カマキリ療法」
という新しい治療法が
開発されることを期待したい。
2020年、10月3日(土)〜12月19(土)
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「牛のニコイチ捻転去勢法」
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これだけ多いと、直前にトラムリンとか打っておくと、ウージングばほとんど起きません。きれいにできます。