前回の記事のhig先生からのコメントで、

手術台を更新している工事中に手術が入ったらどうするのか?、

という問題。

我が町の場合は

というか

十勝NOSAIの各診療所はどこでも

隣の町に同じような診療所があり

そこに同じような手術台が設置されているので

患畜を最寄りの隣町の診療所に運んで

そこで手術をさせてもらう

という方法をとっている。

我が町の場合

最寄りの診療所は池田町の診療所である。

池田町の診療所は

建て替えたばかりの新しい診療所で

手術台も新しく

工事期間の間も快適に手術をさせてもらうことができた。

今回我が町の手術台の更新工事期間は2週間だった。

この2週間の間に

隣町の手術台へ運んだ牛の数は

10頭に満たなかったが

重篤な症例もあったので

隣町の診療所には大変お世話になった。

広域組合のメリットが出た!?と言えるのかもしれない。

IMG_1268ともあれ

二代目の古い手術台が去った翌日

三代目の新しい手術台が運ばれて来た。

新しい手術台とは言っても

ほとんど全く同じタイプの手術台である。

IMG_1270実は

このタイプの手術台は

十勝NOSAIでは今や希少なものになってしまった

土台の基礎の部分が浅い(1メートルにも満たない)タイプの手術台である。

現在主流になっている手術台は

IMG_1272土台の基礎の部分が深い(2メートル以上の)タイプの手術台である。

前者の基礎の浅いタイプの手術台は

台を上げ下げする油圧が弱く

そこに負担がかかりやすく故障が多いらしい。

それに対して後者の基礎の深いタイプは

IMG_1277大きな太い柱で台を上げ下げするので

パワーがあって故障が少ないらしい。

我が町の手術台も

更新を契機に

浅いタイプから深いタイプへ変更する案もあったようだが

既存の浅い基礎を新たな深い基礎に作り変えるのは

IMG_1273大掛かりな工事となってしまい

経費がかさみ期間も長くなるという理由で

却下されたと聞いている。

それも止むを得ないことなのかもしれない。

私としては

使い慣れた浅いタイプの手術台の方が

IMG_1278なんとなく安心して仕事ができる。

だがもう

来年は定年なので

この新しい手術台で仕事ができるのも

あと数年である。


(この記事続く)


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